マンション管理に関するアンケート結果
約70%の方が管理会社の管理委託費の値上げ要請を経験。値上げの許容範囲は10%まで?
マンション管理支援アプリ「クラセル」を提供するイノベリオス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:安藤康司。以下「当社」)は、2023年9月9日から9月30日にかけて、分譲マンションの管理組合員253名に対して、マンション管理に関するアンケート調査を実施致しました。
「現在の管理会社を友人や親族に勧めたいと思いますか?」という質問に対しては、85%の方がNPS調査における「批判者」に該当する回答をされ、全体の30%の方が最低の「0点(全く思わない)」と回答されました。
また、「今の管理会社の良いところをお教え下さい」という質問に対しては、30%の方が「あてはまるものが無い」と回答され、多くの方が今の管理会社に対して満足していないことを示す結果となりました。
「今の管理会社に改善して欲しいと思う点は教えてください」という質問に対しては、「管理組合目線の提案をしてほしい」「管理のプロとしての適切なアドバイスがほしい」「修繕工事費用が高いので精査してほしい」などの回答がありました。
また、「管理会社に期待することは何ですか?」という質問でも、55%の人が「管理組合目線の提案をしてほしい」という回答しており、管理組合の実態に沿った管理のプロとしての提案力が求められているようです。
その他、管理会社の管理委託費の値上げ要請の動向、現状の管理委託費に対する意識調査、2022年にスタートした「管理計画認定制度」「マンション管理適正評価制度」、管理会社による第三者管理や電気⾃動⾞⽤の充電設備の設置に関する意向などの調査を実施しています。
Q:あなたのマンションの管理会社を友人や親族に勧めたいと思いますか?
※NPS(ネット・プロモーター・スコア)について
顧客ロイヤルティ(商品やサービスに対する信頼・愛着)の調査指標として活⽤されています。
85%の⽅が「批判者」に該当する回答をされ、多くの⽅が「今の管理会社に満⾜していない」ということを⽰す結果となりました。
Q:管理会社に期待することは何ですか?(上位3つまで)
「管理組合目線での提案力」「管理員のレベルの高さ」「フロント担当者の対応の迅速さ」がトップ3となりました。特に「管理組合目線での提案力」は55%の方が選択しており、管理会社の良し悪しを決める重要なポイントであると言って良いでしょう。
Q:今の管理会社の良いと思う点があればお教え下さい。
「あてはまるものが無い」と回答された方が最多となりました。管理会社の業務内容は、特に一般の管理組合員からは見えづらい面があり、その部分が影響している可能性があります。
管理会社は自社の実施している業務内容を見える化し、管理組合の方々にしっかりと伝えていく必要があるかも知れません。
Q:管理会社に支払っている管理委託費についてどう感じていますか?
「高い」と回答された方が最多となりました。管理委託費については、食品や日用品のように相場を示しづらいため、「高い」と回答されたマンションの方の管理委託費が本当に高いのかは定かではありません。しかしながら「高い」と感じていらっしゃることは事実であるため、管理会社は、顧客から「高い」と思われないための取り組みが求められます。
Q:直近5年間で管理会社からの管理委託費の値上げ要請を受けたことはありますか?
70%近い方が「ある」と回答され、多くのマンションで管理委託費の値上げ要請がなされていることを示す結果となりました。
Q:もし、今後管理会社からの管理委託費の値上げ要請があり、管理費の値上げが必要となったと仮定した場合に、近しいお考えをお教え下さい。
「管理会社の変更や自主管理への移行を検討する」と回答された方が半数以上となりました。昨今、世の中のあらゆるモノの値段が上昇し、また、管理組合員の高齢化も進行していることから「毎月支払い続ける管理費の値上げは避けたい」と考える方が多いのは当然の結果といえるでしょう。
Q:前問で「管理費の値上げをある程度の金額までなら値上げを受け入れる」と回答された方にお聞きします。
どの程度の値上げ幅なら受け入れられそうですか?
「10%アップ程度なら」という回答が圧倒的多数となりました。
前問で「ある程度の金額までなら値上げを受け入れる」と回答された方が31%いらっしゃいましたが、そのうちの多くの方は「10%以上の値上げなら受け入れられない」とお考えのようです。
Q:昨今、管理会社による第三者管理方式が少しずつ広がりつつあります。管理会社による第三者管理についてどうお考えですか?
60%以上の方が「反対」と回答する一方で、約25%の方が「お願いしたい」と回答されました。この結果から、ニーズが二極化していくことも考えられるため、管理会社は第三者管理での管理受託が可能な体制を整えておく必要があるといえます。
Q:カーボンニュートラルの実現に向け、日本政府は電気自動車へのシフトを促進しています。マンション内に電気自動車の充電器を設置する必要性等についてどうお考えですか?
「当面は様子を見たい」と回答された方が最多となりました。
一方、明確に「反対」と回答された方が約20%いらっしゃることから、設置のための合意形成の難しさがうかがえる結果となりました。
Q:2022年より「管理計画認定制度」「マンション管理適正評価制度」がスタートしました。この2つの制度についてどうお考えですか?
「まだ申請していないが検討中」と回答された⽅が37%と最多である⼀⽅で、「制度⾃体をよく知らない」「あまりメリットを感じない」と回答された⽅の合計が44%にのぼり、状況が⼆極化している様⼦がうかがえる結果となり、両制度の周知や管理組合へのインセンティブの見直しが課題になりそうです。
本アンケートでご回答いただいた内容を、今後の当社のサービス向上に活⽤していきます。
※当社(イノベリオス株式会社)について
2020年6月に三菱地所グループのDX新規事業として誕生しました。
マンション管理支援アプリ「クラセル」を管理組合に提供する事業を行っています。
※マンション管理支援アプリ「クラセル」とは
マンション管理業務において、複雑な処理や専門的な知識が必要な部分の自動化や簡略化を実現した日本初のマンション自主管理アプリです。(特許出願中 特願2020-095642)
クラセルを活用した自主管理プランから、管理会社がクラセルを活用して効率的に管理業務を行うプランまで様々な管理方式を選択でき、費用は1マンションあたり月額16,500円(税込)~のため、圧倒的な管理コスト削減が実現でき、サービス開始以降、順調にユーザー数を伸ばし続けています。
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