【VEXロボティクス】VIQRC ジャパンリーグ ファイナルズセッション 開催報告
世界大会出場に向けて28チームが参加 激しい競技と卓越した技術が交わり 盛況のうちに幕を閉じる
本ロボティクス競技会は、次世代教育を司るSTEM教育の実践として位置付けられ、科学的思考、技術的スキル、エンジニアリングの原則、数学的理解等を総合的に向上させることを目的とし、未来社会への適応力の育成を図ります。
■VEXロボティクス競技会概要
RECファウンデーション(ロボティクス・エジュケーション・アンド・コンペティション財団)が開催するロボティクス競技会には、小・中学生を対象とした【VIQRC(VEX IQ ロボティクス コンペティション)】と、中学・高校生を対象にした【VRC(VEX ロボティクス コンペティション)】、そして大学生を対象にした【VEX U】があります。
毎年、4月下旬から5月上旬にかけてアメリカで世界大会が開催されており、2022-2023シーズンは世界中より3,200チームが参加。日本からは、7チームが参加しました。そして世界大会の最終日には、新たなシーズンの競技テーマが発表され、世界同時で新しいシーズンが開幕します。現在、70カ国以上で110万人以上が参加していると言われており、世界で年間2,600以上の競技大会が登録され行われています。また競技会に参加する人数の多さは、2016年、2018年、2021年に、ギネス記録として認定されています。
■競技内容
2023-2024シーズンのVIQRCの競技テーマは、「FULL VOLUME」です。合計で73個のブロックをゴールにスコアして、アライアンス(提携パートナー)と協力し、できるだけ多くのポイントを獲得することが目的です。
競技は大きく分けて「チームワークチャレンジ」と「ロボットスキルチャレンジ」の2種類に分類されています。「チームワークチャレンジ」は、ランダムで選ばれた4〜6の別のチーム(アライアンス)と協力して、2チームで高得点獲得を目指します。また「ロボットスキルスチャレンジ」は、個々のチームのロボットの実力を競いますが、更にリモコンを使用して操作性を競う「ドライビングスキルスマッチ」と、自律走行の技術を競う「プログラミングスキルスマッチ」の2種類があり、各マッチの最高得点をもとに勝敗が決まります。全て60秒間の競技時間が設けられています。
◼️受賞内容
VEXロボティクス競技会には、パフォーマンスアワードとジャッジドアワードの2種類があります。パフォーマンスアワードは、チームワークチャレンジおよびスキルチャレンジでのロボットのパフォーマンスの順位に基づきますが、ジャッジドアワードは、RECファウンデーションの厳密な評価基準のもと、ジャッジにより受賞チームが選出されます。
パフォーマンスアワード:
<チームワークチャレンジチャンピオン>
チームワークチャレンジで最も効果的な連携を見せ、高得点を獲得した優勝チーム2チームに授与されます。
<スキルスチャンピオン>
小学生チームと中学生チームのロボットスキルスで、最も高得点を獲得したチームに授与されます。
ジャッジドアワード:
<エクセレンス アワード>
VEXロボティクス競技会で最も栄誉ある賞です。技術的な成果だけでなく、チームワーク、エチケット、またロボットの設計やプログラミング、戦略など、デザインプロセスにフォーカスを当て、シーズン中の活動内容を総合的に最高評価を得たチームに授与されます。
<デザイン アワード>
ロボットの設計やプログラミング、戦略などにおいてデザインプロセスを巧みに使用し、優れた成果を上げたチームに授与されます。
<ジャッジ アワード>
ジャッジがファイナルズセッションに参加したチームの中から、デザインプロセスに関係なく、インタビューにより優秀なチームを選出し授与されます。
◼️受賞チーム
エクセレンスアワード受賞チームには、今年4月25日から5月3日まで米国ダラスで開催される世界大会出場の権利が与えられます。そして今回は、2011年世界大会の優勝者でもある鎌田偉策(かまだいさく)氏がプレゼンターとして応援に駆けつけてくれました。「自分たちで作る そして作り続けることが大切」というエールの後、授賞式がスタートしました。
パフォーマンスアワード:
<チームワークチャレンジチャンピオン>
73325B Peppoooo Paradise / Miyakami VEX Club(小学生チーム)
5457A From Zero / Garage Team(中学生チーム)
<スキルスチャンピオン>
小学生の部 73325A Miyakami VEX Club / Miyakami VEX Club
中学生の部 5457A From Zero / Garage Team
ジャッジドアワード:
<エクセレンス アワード>
小学生の部 73325B Peppoooo Paradise / Miyakami VEX Club
中学生の部 5457A From Zero / Garage Team
<デザイン アワード>
2810S Unigonbot / Nagoya Elementary School Attached to Aichi University of Education(小学生チーム)
<ジャッジ アワード>
670A Bamboo DOHSCHOOL(中学生チーム)
◼️参加チーム(チーム番号 / チーム名 / 所属 / 所在地)
23418C / RedBisons Adventure / RedBisons / 東京都調布市
670B / SUSHI / DOHSCHOOL / 東京都世田谷区
2810S / Unigonbot / 愛知教育大学附属名古屋小学校 / 愛知県名古屋市
84522A / Robokids 1 / TGG School by LCA / 東京都江東区
84522B / Robokids 2 / TGG School by LCA / 東京都江東区
84522C / Robokids 3 / TGG School by LCA / 東京都江東区
73325A / Miyakami VEX Club / 八王子市立宮上小学校 / 東京都八王子市
73325B / Peppoooo Paradise / 八王子市立宮上小学校 / 東京都八王子市
23418D / RedBisons GO / RedBisons / 東京都調布市
22211B / R & R / Peak-Robots / 山形県小国町
5220C / Mushroom Mountains / LCA国際小学校 / 神奈川県相模原市
5220D / Choco Babies / LCA国際小学校 / 神奈川県相模原市
5220E / Bamboo's Village / LCA国際小学校 / 神奈川県相模原市
5220F / Koala's March / LCA国際小学校 / 神奈川県相模原市
13519A / Domo / Kawasaki International School / 神奈川県川崎市
13519B / Arigatou / Kawasaki International School / 神奈川県川崎市
5457A / From Zero / Garage Team / 東京都八王子市
670A / Bamboo / DOHSCHOOL / 東京都世田谷区
74847A / MJT / St. Mary's International School / 東京都世田谷区
74847B / French Pain / St. Mary's International School / 東京都世田谷区
74847D / Code Crushers / St. Mary's International School / 東京都世田谷区
74847H / Ground Beef / St. Mary's International School / 東京都世田谷区
74847V / Noname / St. Mary's International School / 東京都世田谷区
3367A / Aporo / 大妻中学高等学校 / 東京都千代田区
3367B / Echo's / 大妻中学高等学校 / 東京都千代田区
2547A / MT5 / 昭和女子大学附属昭和小学校 / 東京都世田谷区
9619A / Ivycrorette / 昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校 / 東京都世田谷区
90604A / YanakaBots / 谷中テックアカデミー / 東京都台東区
◼️主催者コメント
今回開催したジャパンリーグファイナルは、卓越した技術と情熱的な競技が交わる場となり、初参戦したチームの活躍も印象的でした。どのチームも甲乙がつけがたく、15人のジャッジは、決勝戦が終了するギリギリまで受賞チームの選定に時間をかけていたのも印象的でした。ジャッジドアワードを受賞した各チームは、技術的な側面だけでなく、協力とエチケットにおいても素晴らしい成績を収めています。またチームワークチャレンジチャンピオン、ロボットスキルスチャンピオン(小中学生部共に)、エクセレンスアワード(小中学生部共に)を受賞した3チーム全ては、東京都八王子市立宮上小学校の在校児童、もしくは卒業生で構成されています。実は彼らの先輩(54506D Beast Hunter)も数々のエクセレンスアワードを受賞し、世界大会にも出場してきました。ロボット製作やプログラミングのスキルのみならず、一年を通じてSTEM学習に励む姿勢や競技会への取り組み方なども後輩にしっかりと受け継がれていました。
最後に、競技会を支えてくれたボランティアの数には、目を見張るものがありました。全てで58の役目があり、38人のボランティアの協力者のもと、この競技会を運営することができました。ありがとうございました。
◼️協賛
川崎重工業株式会社
株式会社映像センター
株式会社パワープロジェクト
ASUS JAPAN株式会社
GMOメディア株式会社
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