50歳以上限定シニアSNS「おしるこ」、会員数10万人を突破「神奈川ME-BYOリビングラボ」実証事業に採択
~ 倫理審査承認のもと、AIとデジタル交流による「社会的フレイル」抑制効果の科学的検証を開始 ~
カイト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:後藤崇)が運営する50歳以上限定のシニア向けコミュニティSNS「おしるこ」は、順調に利用者数を伸ばし、2025年11月時点で会員数が10万人を突破いたしました。また、本サービスは神奈川県の「神奈川ME-BYOリビングラボ」実証事業に採択され、第三者倫理審査委員会(IRB)の承認を経て、高齢者の孤独・孤立解消および「社会的フレイル」の抑制効果を検証する実証研究を開始したことをお知らせいたします。

■ 背景:超高齢社会における「社会的処方」の必要性
超高齢社会の進行に伴い、高齢者の「社会的孤立」や、加齢により心身の活力が低下する「フレイル(虚弱)」が深刻な課題となっています。特に、他者との交流が減少する「社会的フレイル」は、将来的な要介護リスクや認知機能低下のリスクを高める要因として指摘されています。こうした中、薬ではなく地域とのつながりで健康を支援する「社会的処方」の仕組み作りが急務となっています。「おしるこ」は、オンライン上の交流を起点に、心理的なつながりとリアルな行動変容を促すデジタルプラットフォームとして、この課題解決に取り組んでまいりました。
■ 会員数10万人突破:シニアの「居場所」として急成長
「おしるこ」は、50歳以上のみが参加できる本人確認必須(運転免許証等)の匿名SNSです。
安心設計:AIと有人監視による24時間体制の安全管理
機能:日記投稿、趣味グループ(100以上)、歩数ポイント機能
会話支援:AIチャット「なごみ」による孤独感の解消
これらの機能により、シニア層の「仲間づくり」と「健康維持」を支援してまいりました。会員数は2023年8月時点の約7万人から、約1.4倍となる10万人(2025年9月に達成、同年11月現在も拡大中)へと成長。平均年齢約64歳、男女比ほぼ半々の活発なコミュニティとなっています。

■ 「神奈川ME-BYOリビングラボ」実証事業の概要

【神奈川ME-BYOリビングラボについて】
神奈川県では、超高齢社会を乗り越えるために、未病コンセプトに基づき県民の意識・行動変容と未病産業の持続的発展を促し、健康寿命の延伸を図るヘルスケア・ニューフロンティア政策を推進しています。
「神奈川ME-BYOリビングラボ」は、県民がより安心して未病改善の実践に取り組めるよう、地域や職域における健康課題の解決や新たな社会システムの構築に資する未病関連製品・サービスの事業化、産業化および社会実装を促進します。
参照:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/bs5/cnt/f536534/index.html
この度、当社の取り組みが本事業に採択されました。本実証は、医学系研究の倫理指針に準拠し、厳格なデザインのもと実施されます。
【事業名称】
シニア向けSNSサービス『おしるこ』の活用による高齢者の社会的フレイルの抑制効果に関する研究事業
【検証の特長:科学的アプローチ】
本実証では、SNS利用による行動変容が「社会的フレイル」に及ぼす影響を、高いエビデンスレベル(科学的根拠)で検証します。
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ランダム化比較試験(RCT)の実施と未病指標の測定
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参加者を「介入群(アプリ利用)」と「対照群」にランダムに分け、統計学的に信頼性の高い比較検証を行います。
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複合的な介入プログラム:単なる利用促進にとどまらず、AIチャット「なごみ」との対話、日記投稿、コメント交流を組み合わせ、孤立感を軽減する最適な介入モデルを検証します。
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客観的指標による評価:社会的フレイル指標(牧迫らmodify版)、GDS15(老年期うつ尺度)、SF-36v2(健康関連QOL)等の学術的指標を用い、効果を測定します。
【今後の展望】
本実証を通じて「デジタル活用が高齢者の孤独・孤立を防ぎ、健康寿命の延伸に寄与する」というエビデンスを確立することを目指します。将来的には、このエビデンスを基盤に、自治体・医療・保険・金融など多領域と連携したデータドリブンな社会課題解決型サービスへと展開し、会員数50万人規模の「シニアの生活と健康を支えるインフラ」を目指してまいります。本実証を通じて「デジタル活用が高齢者の孤独・孤立を防ぎ、健康寿命の延伸に寄与する」というエビデンスを確立することを目指します。将来的には、このエビデンスを基盤に、自治体・医療・保険・金融など多領域と連携したデータドリブンな社会課題解決型サービスへと展開し、会員数50万人規模の「シニアの生活と健康を支えるインフラ」を目指してまいります。
【サービス概要】

名称:シニア向けコミュニティSNS「おしるこ」
利用資格:50歳以上(本人確認必須)
利用料:基本無料(一部ポイント課金あり)
公式サイト:https://oshiruco.com/
Google Play:https://x.gd/VaRAA
App Store:https://x.gd/7uv9Q
【会社概要】
社名:カイト株式会社
代表者:代表取締役 後藤 崇
所在地:東京都港区西麻布一丁目14番15号
事業内容:シニア事業
【本件に関するお問い合わせ先】
カイト株式会社 広報担当:江戸
Email:contacts@cayto.jp
TEL:03-6447-41006

カイト株式会社
カイト株式会社は、「年齢を重ねることが不安ではなく、楽しみになる社会の実現」をミッションに、シニア世代向けのデジタルサービスを中心とした事業開発を行うIT企業です。2008年の創業以来、モバイル・Webを軸としたシステム開発を行ってきましたが、近年は超高齢社会という日本が直面する社会課題に真正面から向き合い、シニア領域に特化したプロダクトの開発・運営に注力しています。
同社が開発・運営するシニア向けSNSサービス「おしるこ」は、50歳以上のみが登録できる完全匿名のコミュニティアプリです。登録時には本人確認を必須とすることで、安全性と安心感を担保しながら、年齢・居住地・性別を超えた自然な交流を可能にしています。日記投稿や趣味グループ、コメントによる交流に加え、歩行や日常行動と連動したポイント機能などを通じて、日々の生活に無理なく社会参加のきっかけを生み出しています。
また、「おしるこ」にはAIチャット機能「なごみ」を搭載し、会話のきっかけづくりや心理的な孤立感の緩和を支援しています。人との直接的なやり取りが少ない会員に対しても、対話の体験を提供することで、発信や交流への一歩を後押しする設計となっています。これまでに10万人規模の会員が利用しており、シニア世代におけるデジタル活用とコミュニティ形成の実績を積み重ねてきました。
さらに同社は、自治体・大学・医療・研究機関と連携し、「おしるこ」を活用した社会的フレイル予防や孤立防止に関する実証事業にも取り組んでいます。単なるSNS運営にとどまらず、エビデンスに基づいた社会実装を重視し、データと現場の両面から高齢者のQOL向上を目指しています。
カイト株式会社は今後も、テクノロジーと人のつながりを融合させることで、高齢期を「支えられる時間」ではなく「自分らしく生きる時間」へと変えていくことを目指し、持続可能な社会づくりに貢献していきます。
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