黒部ダムとビタミンちくわ 知られざるつながり明らかに ドキュメンタリー映像公開

株式会社スギヨがビタミンちくわを発売してから70年。石川県産にも関わらず「長野のソウルフード」と親しまれるこのちくわには、これまで知られていなかった黒部ダムとのつながりがありました。

株式会社スギヨ

昨秋、黒部ダムの玄関口・扇沢(長野県大町市)に、かつてのダム建設作業員、ちくわ職人、調理人、登山ガイドらが集まりました。何の接点もなさそうなこの5人。実は本人たちも意識しないところで長い間共有していることがあったのです。黒部ダムとビタミンちくわの縁で集まり、共に味わった「ビタミンちくわカレー」。その味ともに、さまざまな記憶がよみがえりました。
株式会社スギヨはこの様子を収めたドキュメンタリー映像「小さなヒーロー」を、ビタミンちくわ発売70周年の節目となる2022年、公式HP上で公開しました。11月から黒部ダムの地元長野県大町市の小学校で、この歴史を伝える食育活動を実施します。
黒部ダム×ビタミンちくわ ドキュメンタリー映像「小さなヒーロー」特設サイト
https://www.sugiyo.co.jp/kurobe-dam/
 
  • きっかけ

 

黒部ダムのレストハウスで、ビタミンちくわを使った復刻メニューを出したいと思うのですが…」
全ては黒部ダムから掛かったこの電話から始まった。

なぜ黒部ダムからそんな電話が来たのかわからない、石川県のスギヨ社員。関電アメニックスくろよん観光事業部によると、元建設作業員に当時の思い出を聞いたところ「ビタミンちくわが入っ

 

たカレーの味が忘れられない」と、80代の3人が口をそろえて答えたという。過酷な現場で娯楽もない中、唯一の楽しみは食事だった。中でも週1回出されるちくわカレーは一番の人気だった。

製造元のスギヨ社員も知らなかったこの事実に迫ろうと、かつての建設作業員、ちくわ職人、調理人、登山ガイドらに直接話を聞いた。すると、「歴史」「人」「食文化」の3つのキーワードが浮かび上がってきた。
 
  • 歴史 ~同時代を生きる~

黒部ダム(1956年着工)
戦後の復興期から高度経済成長時代にかけ、電力不足が深刻化し社会問題となった。関西電力は前人未到の地に巨大なダムを建設するという「世紀の難工事」に挑んだ。大町トンネル掘削工事では大量の地下水と土砂が噴き出す「破砕帯」に苦しめられ、約80メートルを進むのに7か月かかった。建設に関わったのは延べ1,000万人。1956(昭和31)年の着工から約7年で完成させた。
 

ビタミンちくわ(1952年発売)
大正時代、能登でサメが大量に水揚げされるようになった。しかし、サメを食べる習慣がなかったため、気仙沼から職人を呼び、ちくわを製造することにした。サメの肝油にはビタミンが豊富に含まれ、1952(昭和27)年に「ビタミンちくわ」として発売すると、戦後の栄養難の時代にヒット商品に。船と荷馬車で石川から長野まで運ばれた。現在も石川産でありながら「長野のソウルフード」として、生産量の約7割が長野で食べられている。
 
  • 人 ~働く人の思い~
驚異のダム建設を果たした偉大なヒーローたちと、その裏で彼らの胃袋を支えた小さなヒーロー、ビタミンちくわ。そこで働く人にはこの道一筋、共通する熱い思いがあった。

(出演)
ダム一筋50年「仕事に惚れた」元 間組 機械オペレーター/長野県大町市(左)
ちくわ一筋50年「ビタミンちくわは私の人生」元 スギヨ ちくわ職人/石川県七尾市(右)
 
  • 食文化 ~長野で欠かせない味~
「冷蔵庫や冷凍庫にちくわがない日はない」と話す長野県民。ちくわの磯部揚げ、ちくわの味噌汁、ちくわの炒め物、ちくわの酢の物、そのままのちくわ。同じ日の食卓にこれぐらい並んでいても特に多いとは思わないと聞き、石川出身のスギヨ社員も驚いた。家庭だけではなく山小屋でもビタミンちくわカレーが食べられていた。

(出演)
元 調理人 郷土料理研究家/長野県大町市
元 登山ガイド/長野県北安曇郡松川村
ちくわレシピ多数の主婦/長野県北安曇郡松川村
  • 共に味わう「黒部ダム ビタミンちくわカレー」

ダムにゆかりのある郷土料理研究家が、当時に思いを馳せビタミンちくわカレーを調理した。「歴史」「人」「食文化」でつながっていた5人が、それぞれの思いを胸にともにビタミンちくわカレーを味わった。
  • 次の世代へ 長野県で食育活動スタート
70年間、いつもビタミンちくわをそばに置いてくれた方々への感謝を伝えたいと、スギヨは黒部ダムとビタミンちくわを通した食育活動で、地域の歴史や産業、食文化を子どもたちが学ぶ機会を提供する。








今年11月から、黒部ダムの長野県側の玄関口である大町市の小学校で、ドキュメンタリー映像や生中継で石川の工場と結ぶ「オンライン工場見学」などを使った授業を実施する予定で、ビタミンちくわカレーの給食と合わせた食育授業を企画している。食育は5年生が対象。大町市内の6年生は毎年社会見学で黒部ダムをが訪れることから、事前学習としても役立ててもらう。ドキュメンタリー映像にはダム一筋50年の元建設作業員と、ビタミンちくわ一筋50年のちくわ職人が登場することから、働くことの面白さや情熱の源、何かに没頭する姿勢など、働くとは何かを考える機会にもつなげたい。

※写真は昨年、試験的に大町北小で行われた食育の様子
オンライン工場見学とビタミンちくわカレーの給食を合わせた食育を実施(ドキュメンタリー映像なし)


◆食育実施予定
・11/15(火)  長野県大町市立大町東小 午前授業+給食
       【テーマ】石川産なのに長野のソウルフード!?「ビタミンちくわの謎」に迫る

       ※取材をご希望のメディア関係者の方々は事前に下記連絡先(広報:水越)までご連絡ください。

・11/14(月)  長野県大町市立大町南小 午後授業+給食(11/15)

【主な内容】
・  ビタミンちくわの今昔
・  オンライン工場見学(石川の工場と生中継)
・  黒部ダムとビタミンちくわの知られざるつながり ドキュメンタリー映像上映
・  ビタミンちくわカレー給食

 

  • ドキュメンタリー映像「小さなヒーロー」

 

  • URL
ドキュメンタリー映像「小さなヒーロー」特設サイト
https://www.sugiyo.co.jp/kurobe-dam/
ビタミンちくわ70周年サイト
https://www.sugiyo.co.jp/special/vitachiku_70th/
ビタミンちくわブランドサイト
https://www.sugiyo.co.jp/special/story/vitachiku.php
 
  • 株式会社スギヨ
1640(寛永17)年創業。能登・七尾で魚商を営んでいた杉野屋与作から始まり、明治に入って練り製品の製造を開始。1952年、戦後の栄養難の時代に「ビタミンちくわ誕生」。1972年、世界初のカニカマ「かにあし」を開発。2016年、うなぎ風蒲鉾「うな蒲ちゃん」発売。現在は、練り物を進化させるだけでなく、すり身を使わない商品開発や農業事業などにも取り組んでいます。
  • お問合せ
担当:水越(広報)
TEL:0767-53-8404
E-mail:y-mizukoshi@sugiyo.co.jp
  • 企業情報
株式会社スギヨ
〒926-0835 石川県七尾市西三階町10号4-1
TEL:0767-53-0180(代表)

事業内容:水産練製品・加工品製造販売、冷凍魚塩干魚等の販売、惣菜類の製造販売、菓子製造販売、
水産練製品・加工品及び水産物の輸出入、食品の冷凍冷蔵業
従業員:750名
営業拠点:東京、名古屋、大阪、北陸、札幌、仙台、長野、広島、福岡
工場:商業団地・北陸(石川)、関東(茨城)、北海道、下関流通加工センター
グループ企業:SUGIYO U.S.A.,INC. 株式会社高浜、株式会社能登半島、マルタスギヨ株式会社
美野里デリカ株式会社、株式会社山崎水産

すべての画像


ビジネスカテゴリ
食品・お菓子
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社スギヨ

2フォロワー

RSS
URL
-
業種
製造業
本社所在地
石川県七尾市西三階町10号4-1
電話番号
-
代表者名
杉野哲也
上場
未上場
資本金
-
設立
-