墨田区のブランド認証事業『すみだモダン2022』お披露目!
獣害・鹿革活用から鳶職作業着製造まで!
今年度の『すみだモダン2022』では延べ16社による13の活動が認証され、令和5年3月16日(木)にすみだ北斎美術館にて、発表会・認証式を開催いたしました。
認証式では、すみだ地域ブランド推進協議会理事長・水野 誠一氏から、受賞者代表の(株)大関鞄工房・大関氏へ認証盾が授与されました。ブランド認証を受けた活動を実践する事業者を、区は*「すみだモダンブルーパートナー」 と認定し、今後共に区内産業・ものづくりブランドの向上を目指していきます。
*ロゴマークのカラーである「すみだモダンブルー」にちなんで呼称しています。
墨田区(区長:山本 亨)では、東京スカイツリーの誘致決定をきっかけに、江戸から続く「ものづくりのまち」としての産業ブランド力を国内外にPRする目的で、「すみだ地域ブランド戦略」を2009年から開始しました。主な事業として区内の価値ある商品や飲食店メニューをブランド認証し、これまでPRを行ってきました。2021年9月からはその名称を「すみだモダン」としてリニューアルし、「商品そのもの」だけではなく、そのバックグラウンドにある事業者の「活動」にも光を当て、産業プロモーションを推進しています。
リニューアルした「すみだモダンブランド認証」では、事業者の「活動」及びそれに関連する「商品」を公募し、すみだモダンの理念との合致度を基準に、ブランド認証をしています。
■■すみだモダンについて■■
定義は「ものづくりを通して、未来のスタンダードを創造し、人々の幸せを育む活動」となります。
理念は以下の4つとし、これに合致する事業者の活動を「すみだモダン」と呼称します。
1.未来への約束を果たす(持続可能性) 2.知恵を集めて新しい価値を創る(共創性)
3.粋な視点と遊び心を大切にする(独自性) 4.様々な人の幸せなつながりを育む(多様性)
■■すみだモダン2022認証活動■■
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【駆除獣皮の資源化と新たな消費文化の形成を目指し、鹿革ジャンパーを製造する活動】
(一社)やさしい革/(株)牧上商会
概要: 全国のジビエ肉加工所及び区内事業者と連携し、害獣として駆除された鹿の皮を活用したジャンパーを製造している。
評価ポイント: 活用が十分でない鹿皮を新たな価値ある製品へと生まれ変わらせ、消費者、ハンター、加工所の人々の意識改革や共感をもたらしている。
HP:https://yasashii-kawa.org/oem-jumper/
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【X線検査支援システムを開発・普及し、がん検診の受診率を向上させる活動】
(株)アイエスゲート
概要:誰もが安心してがん検診を受診できる社会を目指し、検査時の指示内容等を音声に加え映像でも伝えるシステムの開発と普及、がん教育などを行っている。
評価ポイント: 内閣府からのユニバーサルデザイン功労者表彰の受賞のほか、多くの受賞歴をもち、区内産業のブランド価値向上に寄与すると考えられる。
HP:https://www.isgate.co.jp/
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【革の魅力を伝えながら、長く愛される鞄を作り続ける活動】
(株)大関鞄工房
概要: 職人の道具を使って世界に一つだけの鞄づくりが体験できるワークショップを10年にわたり実施。ものを長く大切に使う心も育んでいる。
評価ポイント: 鞄づくりを通して墨田区の産業やSDGsを伝えることで、多くの人の知的好奇心を高め、人々の交流促進にも寄与している。
HP:https://squeeze.ne.jp/
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【釜焚き製法の伝統を受け継ぎ、信頼される石鹸・洗浄製品を作り続ける活動】
松山油脂(株)
概要: 天然油脂を原料に100時間かかる釜焚き製法で石鹸等を製造。
その高い品質は伝統の継承と技術の向上、職人の勘が支えている。
評価ポイント: 1946年から続ける製法で作られた「Mマークシリーズ」の商品価値は広く知れ渡っており、ほぼすべての項目で理念と合致している。
HP:https://www.matsuyama.co.jp/
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【珈琲で豊かな人生を導く「Coffee Conductor “Sumida”」としての活動】
UnCafeSucre(株)
概要: 珈琲豆製造業や店舗の経営を行いながら他事業者とも連携。珈琲を
切り口に、商品開発や職人の育成など幅広い分野の活動を展開。
評価ポイント: 他業種の事業者と連携した事例も数多くあり、日本初の国内加工によるデカフェ「イノセントコーヒー」を開発した実績は特筆できる。
HP:https://cafe-sucre.com/
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【粋と職人が息づく墨田で生まれたファクトリーブランド「IKIJI」の活動】
精巧(株)/(株)二宮五郎商店/ウインスロップ(株)
概要: 3事業者によるアパレルブランドの展開。「江戸の粋・職人の心意気」
をコンセプトにした技術と品質は海外からの評価も高い。
評価ポイント: 区内外の事業者が連携し、統一ブランドを展開している稀有な活動。PRの手腕や企画力には一目置くものがあり、数多くの実績がある。
HP:https://store.ikiji.jp/
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【5つの「RE」の想いを込めて、石鹸等をアップサイクルする活動】
松山油脂(株)
概要: 廃棄前の原料等を再生。ブランド名「REES:PRODUCTS」には一般的な3Rに加え、REBORN(生まれ変わる)、REPLY(顧客からの意見や反応)を大切にする想いが込められている。
評価ポイント: 一度流通したものは廃棄していることを問題視し、それらをアップサイクルする新たな領域にチャレンジしている。
HP:https://www.matsuyama.co.jp/
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【人にも地球にもやさしい「和紙」100%素材のアパレル製品を製造する活動】
(株)和興
概要: 取り扱いが難しい和紙由来の生地を縫製し、アパレル商品を製造。
土に還る天然由来素材の活用で環境負荷を軽減する。
評価ポイント: 独自の技術を駆使して通常の5倍の時間と手間をかけて製造し、適量生産に努め、アパレル業界の環境負荷という課題に真摯に取り組んでいる。
HP:https://www.wakoh.tokyo/
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【溶融窯を維持し続け、職人の手作りによるガラス製品を製造する活動】
岩澤硝子(株)
概要: 地場産業のガラス製造を自社所有溶融窯で伝統技術とともに守り
続ける。多様な製法でガラス製品を量産できる都内随一の事業者。
評価ポイント: 常に火を焚き続ける溶融窯の維持管理の厳しさや、企業そのものの希少性等も踏まえ、独自性・多様性・積極性を高く評価できる。
HP:http://www.iwasawa-glass.co.jp/
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【自動車の窓ガラスや自社の規格外ガラス製品をアップサイクルする活動】
岩澤硝子(株)
概要: SDGs の取組として、従来廃棄されていた自動車の窓ガラスや自社
製品を再度溶融。新たなガラス製品として社会に提供している。
評価ポイント: 本事業者は、特定の事業者から成分比率が一定の基準内にあるガラスを仕入れることで、アップサイクルを実現している。業種間を越えた取組であるほか、新たな領域にチャレンジする姿勢が高く評価できる。
HP:http://www.iwasawa-glass.co.jp/
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【山野の恵を有効資源化し、自然環境に配慮した革の手入れ用品を製造する活動】
(株)サクラワクス
概要: 害獣として駆除されたエゾ鹿由来の油脂を主原料とするクリーナーの製造。商品を通じて地場産業である革や油脂のアピールにも取り組んでいる。
評価ポイント: 獣害として駆除されたエゾ鹿の油脂の活用事例は一定の新規性が認められ、革や油脂を扱う事業者同士という本区ならではの連携事業である。
HP:http://leather-handmade.com/
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【コーヒーを最後まで無駄にせず、有機質肥料へと生まれ変わらせる活動】
(株)すみだ珈琲
概要: 「使用済みコーヒーの粉」から作った肥料を区内施設の花壇にも使用し、地域への還元もしている。鶏糞肥料と比べ、臭気の軽減と土壌改良の効果をもたらす。
評価ポイント: 業界や消費者の意識改革に寄与するものと考えられ、肥料の区内での活用を自ら広めている点についても評価できる。
HP:http://sumidacoffee.jp/
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【独自の伝統技法による鳶職作業着等を製造する活動】
東京種田の足袋 (有)磯貝商店
概要: 鳶職作業着と、その製造技術を応用したトートバッグ等の製造。
過酷な労働に耐えうる頑丈さと伝統文化を未来へとつないでいる。
評価ポイント: 老舗ながらSDGsや現代のニーズを取り入れ、規格外となった自社商品を活用し、トートバッグ等の商品開発を行っている点を高く評価できる。
HP:http://www.tanedanotabi.com/
■■すみだモダン2022認証審査員8名(すみだ地域ブランド推進協議会理事/外部招聘審査員)■■
■■すみだモダン2022発表展示会■■
「すみだモダン2022」に認証された活動・商品をお披露目します!
日程:2023年3月18日(土)~3月31日(金)
時間:12:00~19:00
定休日:火曜日・水曜日
(※最新情報は店舗のFacebookにてご確認ください。)
会場:コトモノミチat TOKYO
(東京都墨田区業平4-7-1 1階)
アクセス:東京メトロ 東京メトロ半蔵門線
「押上(スカイツリー前)駅」B1出口より徒歩2分
HP: https://coto-mono-michi.jp/
■■すみだモダンポップアップショップ■■
すみだモダン認証商品の中から、これからの季節に使えるファッションアイテムを集めました。
日程:2023年3月1日(水)~3月31日(金)
時間:11:00~20:00
会場:日本百貨店にほんばし總本店
(東京都中央区室町3-2-1コレド室町テラス1階)
アクセス:東京メトロ半蔵門線・銀座線「三越前」駅直結(A8番出口)、JR総武線快速「新日本橋」駅直結
HP: https://www.nippon-dept.jp/shop/t/t1132/
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