クローダ、Solus Biotech社の買収について

アジアにおける医薬品事業を拡大

2023年7月5日、Croda International Plc (以下クローダ)は、Solus Advanced Materials社から、バイオテクノロジー由来原料の世界的リーダーであるSolus Biotech社(ソラスバイオテック)を買収したと発表しました。この買収により、クローダはSolus Biotech社の既存のバイオテクノロジー由来セラミドとリン脂質技術を利用できるようになり、アジアでの製造能力がさらに拡大し、同地域に新たなバイオ研究開発拠点が生まれることになります。

Solus Biotech社は、医薬品および栄養補助食品の用途にまたがるリン脂質の製品群を提供します。これらの天然由来のリン脂質は、GMP工場で生産され、APIのデリバリーシステムとして使用することができます。これにより、アジアにおけるクローダファーマのプレゼンスが強化され、ドラッグデリバリー向け脂質製品の供給強化に向けて、Avanti製品群と組み合わせた研究開発が可能になります。

この買収によりクローダは、アジアおよび世界の顧客に天然リン脂質を提供する能力を高め、クローダの医薬関連製品によるイノベーションの提供を加速します。

Global Business Director - Small Molecule and Protein Deliveryのジェームス・ローレンス（James Lawrence）は、この買収の影響について次のように述べています：

「これはクローダにとって素晴らしいチャンスです。天然由来のリン脂質を製品群に組み込むことで、高純度添加剤の提供を拡大し、顧客基盤を越えてグローバルに活用されることを期待しています。さらに、北アジアでGMP製造能力を獲得し、この重要な地域で「バイオ医薬品のドラッグデリバリーに価値を提供する」という長期的な戦略を実現することに役立つでしょう。」

Solus Biotech社はまた、高成長の世界市場である天然由来の粉末セラミドの主要サプライヤーでもあり、パーソナルケア市場におけるセラミド配合へのさらなる拡大の可能性を秘めています。

Croda Pharma（クローダファーマ） https://www.crodapharma.com/en-gb

クローダファーマは医薬品添加剤の開発ならびに医薬品向け高純度原料の供給におけるリーディングパートナーです。アジュバントシステムや低分子、タンパク質、核酸デリバリープラットフォームを通じて、バイオ医薬品のドラッグデリバリーに価値を提供します。ヒト向けならびに動物向けヘルスケア市場の両方に幅広いソリューションを提供できる卓越した医薬品原料ポートフォリオを有します。クローダファーマの原料は社内の処方ならびに規制に関する専門知識とともに、お客様からの厳しい要求に対応することが可能です。クローダは次世代のドラッグデリバリーシステムを実現するために全力で取り組んでいます。

Solus Biotech社
Solus Biotech社は、バイオテクノロジーおよび発酵に関する30年以上の経験を有します。韓国ではソウル近郊のBundang研究開発センターとIksanにある生産センターで95人の従業員を雇用しています。