核融合スタートアップの株式会社Helical Fusion「文部科学省 中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3)」に採択
核融合技術の研究開発を加速
本事業は、スタートアップ等が有する先端技術の社会実装の促進を目指すもので、その革新的な新技術の技術成熟度(TRL: Technology Readiness Level *3)を原則としてレベル5以上から、社会実装が可能となるレベル7まで引き上げることを要件としています。
Helical Fusionは、ヘリカル方式による世界初の定常核融合炉の開発を目指しています。本事業では、同社が開発しているコア技術の1つである、核融合炉用高温超伝導導体(図1)の技術成熟度レベルをTRL 5から TRL 7に引き上げることを目的としており、研究開発および実証実験を、5年の研究期間で実施する計画です。本事業の採択により、核融合炉に関わるコア技術の研究開発を促進し、フュージョンエネルギーの早期実現を目指します。
本技術の活用に関心のある方は是非ご連絡ください。
Helical Fusionについて
Helical Fusion(ヘリカルフュージョン)は磁場閉じ込め方式でフュージョンエネルギーの社会実装を目指すスタートアップです。世界では60年以上をかけて様々な核融合方式が開発されています。
日本では、DNA に似た二重らせん構造の超伝導ヘリカルコイルを用いて高温のプラズマを安定に閉じ込めるヘリカル方式が生まれ、大きく育まれてきました。
我々はこのヘリカル方式にさらなる独自の最先端技術を取り入れた、世界初の定常核融合炉の開発を目指します。
Helical Fusion:田口昂哉(代表取締役)からのコメント
この度は、弊社の技術開発について日本政府からの支援を頂けることになり大変ありがたく感じています。本補助金は、日本の核融合原型炉開発や海外への核融合技術の商用展開を支援するものです。弊社の技術がフュージョンエネルギーの早期実現に貢献できるよう、開発を加速させます。
会社概要
会社名: 株式会社Helical Fusion
事業内容:商用核融合炉の設計および技術開発
設立: 2021年10月
Webサイト https://www.helicalfusion.com
本件に関するお問合せ
担当:株式会社Helical Fusion 広報担当
連絡先:contact@helicalfusion.com
*1 スタートアップ等による研究開発を促進し、その成果を国主導の下で円滑に社会実装し、イノベーション創出を促進するための制度。
*2 文部科学省ウェブサイト
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01299.html
*3 NASAによって作られた特定の技術の習熟度レベルを評価するために使用される指標であり、原則当該指標により成熟度を判断。https://www.nasa.gov/general/technology-readiness-level/
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