【産学連携事業】築34年の空室を学生のアイデアで再生!不二興産×名古屋造形大学、リノベーションコンテストの最優秀賞が決定

学生9名が実在する賃貸マンションを舞台に新たな住まいを提案。施工会社との予算調整や不動産クラウドファンディング「SOLS」会員による投票を経て、実際に施工するプランを選定

株式会社不二興産

株式会社不二興産(本社:愛知県名古屋市)は、名古屋造形大学 空間作法領域インテリアゼミとの産学連携による「空室再生リノベーションプロジェクト」において、最優秀賞および優秀賞を決定しました。

本プロジェクトは、当社が保有する築34年の賃貸マンションの空室を題材に、学生がリノベーションプランを立案し、実際の施工までつなげる実践型の取り組みです。

2025年11月の企画始動以降、現地調査、プラン制作、中間アドバイス、一次審査、施工会社との見積相談、最終プレゼンテーションを実施。学生たちは、デザイン性だけでなく、施工費用や入居者の暮らしやすさなど、実際の不動産再生に必要な視点を学びながらプランを磨き上げました。

また、最終選考では、当社が運営する不動産クラウドファンディング「SOLS(ソルス)」の会員も投票に参加。学生・大学・不動産会社・施工会社に加え、投資家も住まいづくりに関わるプロジェクトとなりました。

■ プロジェクトの背景:「不動産に命を吹き込む」取り組みに、学生の自由な発想を

人口減少や建物の老朽化を背景に、既存不動産の価値をどのように維持・向上させるかが重要な課題となっています。

不二興産は「不動産に命を吹き込む」をミッションに掲げ、築年数が経過した建物や空室が生じた不動産に新たな価値を生み出す再生事業に取り組んでいます。

そうした中、これまでの不動産再生のノウハウに、学生ならではの柔軟な発想を掛け合わせることで、新しい住まいの可能性を探りたいと考え、名古屋造形大学との産学連携プロジェクトを企画しました。

今回連携したのは、名古屋造形大学 空間作法領域インテリアゼミの学生9名です。

学生にとっては、実在する賃貸住宅を題材に、空間デザインだけでなく、施工性・費用・維持管理までを考える実践的な学習機会となります。

また、不二興産にとっても、既存の賃貸住宅の常識にとらわれないアイデアを取り入れ、新たな商品価値を創出する機会となります。

なお、不二興産と名古屋造形大学は2019年にも、学生が考案したリノベーションプランを実際の住まいとして実現する取り組みを実施しています。

今回のプロジェクトでは、施工会社との実務的な協働や投資家による投票を取り入れ、さらに発展した形で実施しました。

■ 舞台は築34年、約38㎡の賃貸マンション

今回の対象物件は、名古屋市中村区に所在する「エスポワール杉山第二」です。

1992年築、1LDK・全13戸の賃貸マンションで、リノベーション対象となる住戸の専有面積は約38㎡です。

既に一部の内装改修は行われているものの、空間全体としては比較的シンプルなつくりとなっており、新たなコンセプトを取り入れる余地のある住戸でした。

学生たちは、この限られた空間をどのように活用すれば、入居者にとって魅力的な住まいへと生まれ変わるのかを検討しました。

なお、同物件は、不二興産が運営する不動産クラウドファンディング「SOLS WALLET」に組み入れられている物件の一つでもあります。

※本プロジェクトにおけるリノベーション工事費用は、不二興産が事業者負担として実施するものです。

■ 2025年11月から始動。現地調査を通じて学生が「リアルな住まい」を体感

プロジェクトは2025年11月、名古屋造形大学との企画協議からスタートしました。

その後、2026年4月には学生を交えたキックオフと現地調査を実施。

学生たちは対象物件を訪問し、実際の室内で採寸や写真撮影を行いながら、間取りや設備、素材、建物の構造などを確認しました。

当日は、不二興産からプロジェクトの目的や不動産再生に対する考え方を説明するとともに、施工会社の担当者も参加。改修できる部分と制約のある部分について、実務的な観点から説明を行いました。

また、物件内部の確認だけでなく、周辺環境の調査も実施しました。

「どのような人が、この地域で、どのような暮らしをするのか」

学生たちは、室内のデザインだけでなく、街の雰囲気や想定される入居者のライフスタイルを踏まえ、住まいづくりのアイデアを考え始めました。

■ デザインだけでは実現できない。プロから学ぶ中間アドバイス会

現地調査を経て、学生たちはそれぞれのリノベーションプランを制作。

2026年4月には中間アドバイス会を実施し、検討段階のプランについて、不二興産や施工の専門家から助言を行いました。

学生たちが考える独創的な空間を、実際の賃貸住宅として実現するためには、さまざまな条件をクリアする必要があります。

例えば、間取りを変更する場合には、設備や配管の位置、建物の構造、工事の難易度などを考慮しなければなりません。

また、入居者の使いやすさや、将来的なメンテナンスのしやすさも重要です。

アドバイス会では、学生の発想をできる限り活かしながら、どのようにすれば実際の住まいとして成立するのかを検討しました。

学生たちは専門家からのフィードバックを受け、コンセプトの魅力と現実的な実現可能性の両立を目指して、プランの修正を進めました。

■ 一次審査では、発想力と不動産としての実現可能性を評価

2026年5月18日、名古屋造形大学にて一次審査を実施しました。

当日は、不二興産の代表や社員、施工会社の担当者が大学を訪問し、学生によるリノベーションプランのプレゼンテーションを審査しました。

審査では、デザインの独創性だけでなく、実際の賃貸住宅として長く活用できるかどうかも重要な評価基準となりました。

具体的には、発想の面白さ、デザイン性、居住性、賃貸需要、メンテナンス性、施工のしやすさ、費用など、多角的な視点から検討を行いました。

学生からは、睡眠を暮らしの中心に据えるプランや、住む人が自由に空間を変えられるプランなど、従来の賃貸住宅にはない発想が数多く提案されました。

審査員による協議の結果、以下の5つが一次審査を通過しました。

  • 睡眠が中心の暮らし

  • カスタマイズ可能なアパート

  • 陰影のある暮らし

  • 距離を編むカーテン

  • 料理を楽しみ、暮らしを味わう家

一次審査を通過したプランは、その後、学生同士がチームとなってさらにブラッシュアップを進めました。

■ 施工会社との見積相談会で、理想と現実の両立に挑戦

一次審査を通過した5つのプランについては、施工会社に工事費用の見積もりを依頼しました。

その後、学生と施工会社の担当者が直接意見を交わす見積相談会を開催しました。

ここで学生たちが直面したのは、「魅力的な空間を、限られた予算の中でどのように実現するか」という課題でした。

相談会では、工事項目ごとの費用の考え方や見積書の読み方について、施工会社から具体的な説明が行われました。

例えば、想定していた素材に近い別の建材を活用したり、既存の浴室設備を交換せずにシート施工で印象を変えたりすることで、費用を抑える方法を検討しました。

照明器具についても、ダウンライトを設置する場合には天井工事が必要になることがある一方、ライティングレールを活用することで施工範囲を抑えられる場合があるなど、具体的な工法と費用の違いを学びました。

さらに、造作家具や大工工事を増やすほど費用がかさむため、既製品を工夫して活用することも検討しました。

学生たちは、当初のコンセプトを維持しながら、素材・設備・施工方法を見直し、最終プレゼンテーションに向けてプランを完成させていきました。

これは、机上の設計課題だけでは得られない、実際のものづくりに直結する学びの機会となりました。

■ 最終プレゼンテーションを実施。学生のアイデアをSOLS会員にも公開

2026年8月、学生たちによる最終プレゼンテーションを実施しました。

学生たちは、コンセプトを表現した資料や図面、完成イメージなどを用い、ブラッシュアップした5つのプランを発表しました。

それぞれのプランには、睡眠、料理、人とのつながり、自分らしい空間づくりなど、多様な暮らし方に対する学生ならではの視点が反映されていました。

さらに今回の最終選考では、不二興産や大学関係者による評価に加えて、SOLS会員にも投票に参加いただく仕組みを導入しました。

2026年8月7日には、SOLS会員に向けて5つのプランを紹介し、投票の協力を依頼しました。

参加者には各プランの内容を確認いただき、「自分ならどのような部屋に住んでみたいか」といった視点から意見を募りました。

本企画の対象物件は、SOLS WALLETに組み入れられている不動産です。

投資家の皆様にも、不動産がどのように再生され、住まいとしての魅力を高めていくのか、その過程を身近に感じていただく機会となりました。

■ 最優秀賞は「睡眠が中心の暮らし」に決定!

学生による最終プレゼンテーションと審査を経て、最優秀賞1組、優秀賞2組が決定しました。

【最優秀賞】

作品名:睡眠が中心の暮らし

睡眠を暮らしの中心に据え、心地よく休むための空間づくりを提案したプランです。

日々の生活に欠かせない「眠る時間」に着目し、住まいにおける休息の価値を考えた、学生ならではの発想が光る提案となりました。

本プランは、実際にリノベーション工事を行うプランとして採用されました。

【優秀賞】

作品名:つながりと距離を編む住まい

人とのつながりと、自分自身の時間を大切にできる住まいを提案しました。

暮らしの中にある人との距離感に着目し、空間の使い方を通じて心地よい生活を実現することを目指したプランです。

【優秀賞】

作品名:料理を楽しみ、暮らしを味わう家

キッチンを住まいの中心に配置し、料理をすること自体を楽しめる空間を提案しました。

単身者向け住宅に多いキッチンの広さや収納の課題に着目し、日々の食事づくりを豊かな時間へと変えることを目指したプランです。

■ 学生が考えた住まいが、実際の賃貸住宅へ

最優秀賞に選ばれた「睡眠が中心の暮らし」は、実際の施工プランとして採用され、対象物件のリノベーション工事を進めています。

学生が考案した住まいのアイデアが、図面や模型だけで終わらず、実際の入居者が暮らす空間として形になっていくことは、本プロジェクトの大きな特徴です。

今回の取り組みでは、学生の自由な発想と、不動産会社が培ってきた実務的なノウハウ、施工会社の専門技術が組み合わさることで、既存不動産の新たな可能性を見いだすことができました。

完成した住戸の様子や施工過程についても、今後、当社の公式サイトやSNS等で順次紹介する予定です。

■ 産学連携を通じて、既存不動産の価値向上と次世代人材の育成へ

今回のプロジェクトは、単なるデザインコンテストではなく、学生が実際の不動産再生に関わる実践的な取り組みとなりました。

学生たちは、現地調査からコンセプトの立案、専門家によるフィードバック、施工費用の検討、最終プレゼンテーションまで、一連の過程を経験しました。

不二興産にとっても、学生の発想から、従来の賃貸住宅のあり方や入居者の暮らしについて改めて考える機会となりました。

さらに、SOLS会員による投票を取り入れたことで、投資家が不動産再生の過程に参加できる新たな接点も生まれました。

不二興産は今後も、「不動産に命を吹き込む」というミッションのもと、既存不動産の価値向上に取り組むとともに、教育機関や地域社会との連携を通じて、未来の住まいづくりを担う人材の育成に貢献してまいります。

■ 関連リンク

名古屋造形大学

https://www.nzu.ac.jp/

SOLS公式note(プロジェクトの活動記録)

https://note.com/sols_fudosan

不動産クラウドファンディング「SOLS」

https://sols-funding.com/

株式会社不二興産

https://fuji-kosan.jp/

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会社概要

株式会社不二興産

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URL
https://fuji-kosan.jp/
業種
不動産業
本社所在地
愛知県名古屋市西区南川町 227
電話番号
052-509-2460
代表者名
猪子 能史
上場
その他国内市場
資本金
1億円
設立
2000年08月