Rescale、住友精密工業の導入事例を公開

オンプレミスで 20 日かかっていた航空宇宙部品の解析時間を 1 日へ大幅短縮          高速技術フィードバックループが製品提案の改善に貢献

Rescale Japan株式会社

AI加速型モデリングとシミュレーション向けの主要なクラウド型ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)プラットフォームである Rescale, Inc.(本社:米国サンフランシスコ、以下Rescale)の日本法人である Rescale Japan株式会社(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: Josh Hwang)は、住友精密工業の導入事例を公開しました。

住友精密工業は、1961年に設立された機械メーカーです。現在は航空機用の降着装置・熱制御システムをはじめ各種産業やエネルギー分野向けの熱交換器、油圧技術を駆使したポンプや制御システム、用排水処理・製造工程用のオゾン発生装置、独創的なMEMS(MicroElectro Mechanical Systems:微小電気機械システム)技術を基盤とする MEMS・半導体製造装置や MEMS デバイスなど、幅広い領域へと事業展開しています。同社航空宇宙熱マネジメント技術部 解析課では、同社の航空宇宙用熱交換器事業向けを中心に、さまざまなCAE解析を担っています。従来は、オンプレミスのワークステーションで解析を実施していましたが、近年、顧客からの要求が高度かつ厳格化し、解析結果そのものを設計時に要求されることも増加してきており、大規模かつ高精度の解析を実施できる環境を整えることが急務となっていました。

同社で当時利用していたワークステーションでは、最大で 5 個程度の CPU しか利用できず、大きなモデルとなると 1 ケースの解析結果を得るのに数週間かかっていたケースもありました。近年、お客様が製品設計時に必要とするデータが大規模かつ複雑となり、自社のオンプレミス環境では対応が難しくなったタイミングでRescaleにご相談をいただきました。

同社が Rescale を導入するにあたり、決め手となったのは次の5点です。

  1. 同社で利用しているアプリケーション (Simcenter STAR-CCM+/ Simcenter HEEDS/ FreeFEM)が動作すること

  2. CPU が数百個必要となる解析が実施できること

  3. 解析結果を迅速に得られること

  4. 取り回しが便利であること(UX に優れていること)

  5. 価格競争力があること

同社が挙げるRescaleの導入効果は、以下のとおりです。

20 日かかっていた解析ジョブが 1 日に短縮
技術的なフィードバックループを高速で実施できるように

これまで数個の CPUで行っていたジョブを、数百個の最新 CPU を用いて実施できるようになった結果、「これまで 20 日かかっていたジョブが、Rescale だと 1 日で完了できるようになった」と住友精密工業株式会社 航空宇宙熱マネジメント技術部 解析課 マネージャの福井氏はいいます。

また、使いやすいユーザインターフェース、利用分だけ請求という柔軟なコスト体系も、Rescale 利用が同社に適している理由です。

解析の速度が上がったことで得られた効果として、形状やその他性能検討の精度向上という直接的な効果に加えて、顧客提案に際しての技術的なフィードバックループを高速で行えるようになった点も挙げられています。新たな案件に際して、顧客に提案を行える期間は限られているため、比較的短期間で「解析→検証→顧客の技術陣と議論→再び解析」といったサイクルを回す必要があります。Rescaleを利用することで、解析にかかる日数を大幅に短縮できたため、顧客技術陣との議論までのフィードバックループをより速く、より多く回せるようになったことが大きなメリットとなっています。

また、2020 年からのコロナ禍の際も、Rescale は真価を発揮し、従業員は自宅からテレワークを余儀なくされたが、自宅からリモートデスクトップで社内のワークステーションに接続し、そこから Rescale のジョブを投入するという作業が問題なく実施でき、解析業務に支障が出ることはなかったといいます。

そして、この効果は導入いただいた航空宇宙事業にとどまらず、他の事業部からも「航空宇宙で高度な解析を実施できる環境がある」と評判となり現在では、産業用機器など他の事業部からの CAE 解析依頼にも対応しているといいます。

大規模解析の実現で、常に技術的向上を目指し競争力を向上
「当社では以前、流体解析はハードウェアの制約が大きく『実施したいことがあるがハードウェア的に難しい』ということが多かったが、Rescale 導入により、解析環境が劇的に変化した結果、新たなアイデアをどんどん試せるようになりました。例えば、以前は『熱交換器全体をモデル化して解析』を実施しようとしてもハードウェア制約のため精度が上達しませんでした。しかし、Rescaleを導入し、ハードウェア制約がなくなることで、熱交換器全体をモデル化、解析できるようになりました。ものづくりにおいて、製造する製品の中がどのようになっているかは、たとえ実験を行ったとしても、限定的な場所での「温度」や「圧力」等であるため、類推に頼らざるを得ません。しかし、Rescale を活用して大規模に解析を実施すると、具体的な原因を理解し、そこから導き出される結果についてもより深く理解できるようになりました」(福井氏)

「Rescale 導入後、技術的に高度なことを実施できるようになり、要求も高度化しています。しかし、こうしたレベルでの業務が行えないと、競争相手と同じ土俵に登れないのも実情です。常に技術的な向上を追い求める姿勢がないと取り残されます。今後も、Rescale を活用して、当社の技術力を前進させ、競争力を高めていきたい」と福井氏は抱負を語ります。

Rescale では、これからも製造業のお客様の業務効率化や現場の生産性向上にご活用いただけるよう、サービスと機能の充実を図ってまいります。
本事例の詳細は、こちらのURLをご覧ください。
URL:http://bit.ly/46WSFdD


以上

Rescaleについて
Rescaleは、革新と科学的発見を加速させるための包括的なデジタルエンジニアリングプラットフォームを提供しています。このプラットフォームは、クラウドの高性能コンピューティングリソース、インテリジェントなデータ管理ツール、そしてAIの活用を統合することで、モデリングとシミュレーションを推進します。

Rescaleは、世界最大規模のエンジニアリングおよび研究開発(R&D)向けアプリケーションとコンピューティングインフラを企業に提供しています。また、航空宇宙、自動車、エネルギー、ライフサイエンス、製造業、公共部門、半導体など、未来を形作る産業の発展を支えています。

Rescaleは、Sam Altman、Jeff Bezos、Paul Graham、Peter Thiel、Microsoft、NVIDIA、ミシガン大学などから出資支援を受けております。詳しくは、公式ホームページをご覧ください。
www.rescale.com/ja/

【本件に関するお問合せ先】
Rescale Japan 株式会社 マーケティング担当 小川 
電話:03-6427-2800 Email:nogawa@rescale.com

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会社概要

Rescale Japan株式会社

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URL
https://rescale.com/jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル6階
電話番号
03-6427-2800
代表者名
Josh Hwang
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年01月