~今、そこにあるフクシマを考える〜
ワイズメンズクラブ&YMCA 8月例会 合同企画 映画上映&監督挨拶 「飯舘村 べこやの母ちゃん〜それぞれの選択」
2011年3月の東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故。私は今までに見たこともない甚大な被害に何をすべきか見失った。仲間の車に同乗させてもらい、宮城や岩手の被災地を訪れることが出来た。被災地の家々の瓦礫の山を見た。避難所にも足を運んだ。
4月の終わり、飯舘村の全村避難のニュースが飛び込んできた。中東のパレスチナに長年通ってきた私には、故郷を追われる飯舘村の人たちの姿が、70数年を難民として生きてきたパレスチナの人々の姿と重なった。それぞれ自分の人生を180度転換させられる事態。飯舘村の人たちがどのように自分の生き方を変えていくのか、私は気になった。
放射能汚染が懸念された飯舘村の牛たちはミルクを出荷することも、移動することも、牧草地の草を食べることも禁止された。私が飯舘村に行ったときは、ちょうど酪農家の方々が、酪農を休業し、長年可愛がっていた牛たちを屠畜に出す日だった。3人の母ちゃんの生き方は違うが、どんな状況下でも生き抜いていく姿を描きたいと思った。原発事故は何だったのか、人々に何をもたらしたのか、考えるきっかけになればと思う。
岡山ワイズメンズクラブ8月例会 ~今、そこにあるフクシマを考える〜
テーマ:映画上映&監督挨拶 「飯舘村 べこやの母ちゃん〜それぞれの選択」
ゲスト:古居みずえ監督
1948年島根県生まれ。アジアプレス・インターナショナル所属。1988年よりイスラエル占領地を訪れ、 パレスチナ人による抵抗運動・インティファーダを取材。特に女性や子どもたちに焦点をあて、取材活動 を続けている。他にもインドネシア、アフガニスタン、アフリカの子どもたちを取材。新聞、雑誌、テレ ビなどで発表。
と き:2023年8月26日土曜日 14時〜17時30分
ところ:日本キリスト教団岡山信愛教会
*駐車場あります。
参加費:1000円
イントロダクション
◯全村避難を余儀なくされた飯舘村で牛(べこ)と共に生きてきた母ちゃんたち
家族との暮らし、愛しい牛(べこ)たち、住みなれた故郷…
何かを守り、何かを手放し、揺れ惑いながら希望を捨てずに生きてきた心の軌跡
◯豊かな自然に恵まれた福島県相馬郡飯舘村。
かつてはブランド牛の生産地として知られ、酪農も盛んでした。
しかし、福島第一原発事故後、放射能汚染が懸念された飯舘村の牛たちは牛乳の出荷も、移動も、牧草地の草を食べることも禁止されます。さらには、2011年4月に全村避難が決定。村民の多くが暮らしと生業を突然うばわれてしまいました。2017年3月には帰還困難区域を除く全ての区域で避難指示が解除されましたが、6年という年月はあまりに長く、帰村した村民は約2割※にとどまっています。(※2022年12月現在)
◯牛を続けた人、やめた人。飯舘村を離れた人、戻った人。
この間、一人ひとりが大きな人生の選択をしてきました。牛(べこ)とともに生きてきた母ちゃんたちも、どん底の思いをしながら、それぞれが悩み、苦しみ、ときには笑いながら生きてきました。
その強さと逞しさに惹かれたのはパレスチナの女性たちの取材を長年続けてきた古居みずえ監督。福島に拠点を構え、故郷、生業、家族のはざまで揺れる飯舘村の女性たちの心情を丁寧に記録。10年以上の撮影・制作期間を経て「第1章 故郷への想い」「第2章 べことともに」「第3章 帰村」の全3章・3時間に及ぶドキュメンタリーを完成させました。
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