グローバルヘルス技術振興基金とダカール・パスツール研究所、低中所得国の診断薬とワクチンの研究開発に対する連携強化の覚書を締結
GHIT Fund 副会長 ピーター・ピオット(左)、ダカール・パスツール研究所CEO アマドゥー・アルファ・サル(右)
GHIT Fundは結核、マラリア、顧みられない熱帯病(NTDs)などの感染症に日本のイノベーションと知見を活用し、治療薬、ワクチン、診断薬などの研究開発へ投資を行う国際的な官民ファンドです。IPDはバイオメディカル分野の革新的な研究やワクチン・診断薬の製造など通じて、アフリカの医療アクセスの向上に注力しているセネガルの非営利財団です。IPDは、アフリカの22カ国以上の感染症流行対策に貢献しています。
GHIT FundとIPDの両機関のパートナーシップは、各々の専門性を活用し、アフリカを含む低中所得国における感染症対策に対して最先端のソリューションを提供することを目的としています。このパートナーシップを通じて、低中所得国に影響を及ぼす顧みられない感染症に対するワクチンや診断薬の研究開発を加速し、日本の製薬企業やアカデミアとの技術移転やノウハウの共有を通じて、低中所得国における低コストのワクチンや診断薬の製造支援も強化します。これは現地で必要不可欠な医療技術へのアクセスを改善するだけではなく、地域医療の持続可能なインフラ整備の貢献にも結びつきます。
GHIT Fund の副会長であるピーター・ピオットは次のように述べています。「第3次5カ年計画『GHIT3.0』では、治療薬・ワクチン・診断薬をより迅速に届けるために、戦略的なパートナーシップに基づいたアクセス&デリバリーのための環境整備を掲げています。感染症研究の高い専門知識と実績のあるIPDとの連携強化は、現地の製造能力を支援する上でも重要な役割を果たします。低中所得国に拠点を構える機関との戦略的パートナーシップは、グローバルヘルスの課題に対して持続可能で包括的な課題として取り組むGHIT Fundのコミットメントの表れです。」
ダカール・パスツール研究所のCEOであるアマドゥー・アルファ・サルは、「100年前に設立されたIPDはアフリカにおける公衆衛生とライフサイエンスを推進するために、あらゆる能力を集結させてきました。このたびのGHIT Fundとの連携は、アフリカが直面する新たな課題に対応するため、それぞれの専門知識を活用する絶好の機会となります。私たちは、困窮している地域社会に革新的なソリューションを提供するために協業していきます」と述べています。
【グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)について】
公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は、日本政府(外務省、厚生労働省)、製薬企業などの民間企業、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ウェルカム、国連開発計画が参画する国際的な官民ファンドです。世界の最貧困層の健康を脅かすマラリア、結核、顧みられない熱帯病(NTDs)などの感染症と闘うための新薬開発への投資、ならびにポートフォリオ・マネジメントを行っています。治療薬、ワクチン、診断薬を開発するために、GHIT Fundは日本の製薬企業、大学、研究機関の製品開発への参画と、海外の機関との連携を促進しています。詳しくは、https://www.ghitfund.org をご覧ください。
【ダカール・パスツール研究所(Institut Pasteur de Dakar: IPD)について】
IPDはセネガルの非営利財団で、アフリカ、特にセネガルにおける保健への公平なアクセスを促進するために活動しています。私たちは、地域社会にヘルスケア・ソリューションと研究サービスを提供し、最先端のバイオメディカルリサーチとイノベーションに取り組み、アフリカの人々に不可欠なワクチンと診断薬を製造し、人的資源を生み出し、疫学情報やアウトブレイクの対応、サーベイランスなどの公衆衛生活動に従事することによって、これを実現しています。IPDはユニークかつ革新的な方法で、アフリカにおける公衆衛生の課題に対処するための重要な能力と機能を結集しています。IPDは、様々な専門的な研究機関や感染症との闘いにおけるWHOとのパートナーシップを通じて、地域貢献に重要な役割を果たしています。IPDは、黄熱病ワクチンを国連機関に供給する4つのWHO認定製造業者の1つです。 www.institutPasteurDakar.snをご覧ください。
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