スコットランド 洋上風力通商使節団が来日

WIND EXPO特別講演および東京と大阪・関西万博イベントで日本との連携を加速

スコットランド国際開発庁

© 2025 Scottish Enterprise

スコットランド政府および駐日英国大使館 スコットランド国際開発庁(以下、SDI)は、2025年9月、日本に洋上風力分野の通商使節団を派遣します。幕張メッセで開催される「WIND EXPO 風力発電展」での特別講演と、東京および大阪・関西万博 英国パビリオンでのイベントを通じ、浮体式洋上風力を含む再生可能エネルギー分野での日本との連携を加速します。今回の使節団には、スコットランド政府 気候対策・エネルギー担当大臣(内閣閣僚)ジリアン・マーティンはじめ、スコットランド政府洋上風力局長および洋上風力発電また港湾インフラで世界をリードする企業、技術者、研究機関のトップが参加し、日本企業や自治体との新規パートナーシップ創出、技術連携、共同研究の拡大を目指します。

浮体式風力イノベーションセンター (ORE Catapult -FLOWIC Large scale dynamic cable fatigue testing rig)

スコットランドは、英国の北部3分の1を占めており、豊かな海岸線と優れた風況を活かして洋上風力の世界的な先進地域として知られています。現在稼働中の約3ギガワット(GW=百万kW)に加え、さらに40GWを超える洋上風力の開発パイプラインを有しています。そのうち半分以上が浮体式洋上風力で、これは世界有数の規模を誇ります。浮体式分野では、世界初の商用プロジェクト稼働実績や、2024年開設の「浮体式風力イノベーションセンター」による産官学連携の研究開発など、技術面でも国際的なリーダーシップを発揮し、石油・ガス産業で培った数十年の海洋エンジニアリング経験を背景に、コスト削減や大規模化を可能にする高度な海底設備の設計施工技術 (サブシー技術)を有しています。

日本は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギーの大幅な拡大を進めており、特に洋上風力はその中核を担う分野と考えられています。近年、日英両政府は洋上風力分野での協力を強化しており、2025年3月には日本の経済産業省と英国(DESNEZ/DBT)が「洋上風力分野における覚書」を締結しました。これに伴い、英国を拠点とする洋上再生可能エネルギー技術の発展を支援する機関OREC(Offshore Renewable Energy Catapult)と、日本の浮体式洋上風力技術研究組合(FLOWRA)との覚書を締結するなど、官民双方で協力体制が進展しています。

今回の訪問では、スコットランドの技術力や成功事例を紹介するとともに、環境影響評価や海底技術、浮体式係留・アンカーシステム、運用・保守、コスト削減に資する革新的技術などを紹介します。また、商社やエネルギー事業者、港湾運営企業、製造業との交流を通じ、長期的なパートナーシップの構築を図ります。さらに、大阪・関西万博の英国パビリオンでは、政府関係者や企業代表が登壇し、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた日英両国の戦略的協力モデルを提示します。

スコットランド企業はすでに日本市場で複数の協業を進めています。Balmoral Comtecはコスモス商事と、First Marine Solutionsは三井物産子会社のホライズン・オーシャン・マネジメント株式会社と提携しています。また、日本企業によるスコットランド洋上風力分野への投資も進んでおり、丸紅、東京電力、ユーラスエナジーなどが浮体式案件や開発企業への出資を行っています。

東京および大阪・関西万博でのスコットランド洋上風力発電ショーケースでは、「欧州の洋上風力発電の中心地:スコットランド・日本との連携によるグリーンな未来へ」また「スコットランド発:洋上風力の技術革新とその展開力」をテーマに、パネルディスカッション、ネットワーキングを実施し、両国の産業界が共に成長するための機会を創出します。

<イベント概要>

■ WIND EXPO【秋】~第16回【国際】風力発電展~ 特別講演 <事前申し込み制>

日時:2025年9月17日(水)14:30 ~15:30 (うちスコットランドは前半30分)

会場:幕張メッセ <WD-S1>

特別講演テーマ:洋上風力の最前線 〜カーボンニュートラル実現に向けて〜

登壇者:スコットランド政府 気候対策・エネルギー担当大臣 ジリアン・マーティン

    スコットランド政府 洋上風力局長 ミシェル・クイン

内容:スコットランドは、着床式・浮体式の両分野において大規模かつ野心的な開発計画を推進しており、ネットゼロ実現に向けて洋上風力発電の先駆者として重要な役割を果たしています。本講演では、プロジェクトの規模やタイムラインの全体像を示すとともに、特に浮体式洋上風力の実現に向けた政府の強いコミットメント、そしてスコットランドの世界的リーダーシップを支える力強いサプライチェーンの競争力についてご紹介します。

■ 東京「スコットランド洋上風力発電ショーケース」 ※招待者限定

日程:2025年9月16日(火)

内容:パネルディスカッション、ネットワーキングレセプション

■ 大阪・関西万博 英国パビリオン「スコットランド洋上風力発電ショーケース」 ※招待者限定

日程:2025年9月18日(木)

内容:パネルディスカッション、ネットワーキングレセプション


スコットランド政府および駐日英国大使館 スコットランド国際開発庁は、万博期間中に「Scotland Day」を全3回にわたり開催。本イベントは、スコットランドの革新的な産業と日本とのパートナーシップ強化を目的に、それぞれ異なるテーマを設け、各分野にフォーカスしたプログラムを展開します。4月17日に開催された最初のイベントでは「ゲームおよび消費者産業」に焦点を当て、続く6月26日には「ヘルステック」、9月には「洋上風力産業」をテーマとしたイベントを開催。 詳しくはこちら

4月、6月に実施した「Scotland Day」イベントの様子
4月、6月に実施した「Scotland Day」イベントの様子

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会社概要

スコットランド国際開発庁

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都千代田区一番町1No 1
電話番号
03-4540-5092
代表者名
吉田圭吾
上場
未上場
資本金
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設立
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