ドイツ観光局ツーリズムメディアアワード2025受賞者発表!

「グランプリ」「準グランプリ」「審査員特別賞」を表彰

ドイツ観光局ツーリズムメディアアワード2025事務局

(C) German Roamers/ Lennart Pagel

 2025年12月12日:ドイツ観光局 日本支局(支局長:西山晃)は、「ドイツ観光局ツーリズムメディアアワード2025」表彰式を2025年12月11日東京都内にて実施した。

 本企画は、ドイツ観光局が2023年から毎年実施しているメディアアワードで、今年で3回目となる。前回までは「持続可能な観光の取り組み」にフォーカスし、選定を行ってきたが、今回からは、ドイツを上質で魅力ある観光地として紹介した記事全般を審査対象とすることとし、それに合わせて名称も「ドイツ観光局ツーリズムメディアアワード」へ一新した。

 

 コロナ禍後、国際観光の急激な拡大により観光地間の競争が一段と激しさを増す中、ドイツ観光局では、ドイツならではの上質でユニークな観光地としての魅力を広く啓蒙することを重視している。本アワードは、ドイツのイメージ向上およびドイツ旅行への関心喚起に寄与する優れた記事を積極的に顕彰することを目的としている。

 今回のメディア表彰では「グランプリ」「準グランプリ」「審査員特別賞」の3賞を設定し、以下の作品が受賞した。

■受賞作品

[グランプリ] 
ANA機内誌「翼の王国」 
ミュンヘン 緑の哲学 
山下マヌーさん

 ミュンヘンという大都市を題材にしながら、都市緑化や自然環境、人々の暮らしに焦点を当てた点に独自性がある。歴史的・環境的背景を押さえつつ生活者の目線も取り入れ描くことで、地域の姿を立体的に伝えている。また、一般的な観光記事では語られにくい視点を提示し、「ミュンヘンを別の角度で見ることもできる」という新たな発見を読者に与えている。

 都市緑化を倫理的営みとして捉える姿勢や、クラインガルテンに象徴される市民の自然との共生を紹介することで、持続可能な社会への普遍的な問いを投げかけている点も評価できる。全体として、写真と文章の質の高さが「共感」や「雰囲気」を生み、読者にとって読み心地のよい内容である点を評価した。

[準グランプリ]
世界文化社発行 メルセデスベンツオーナー向け雑誌「メルセデスベンツマガジン」

ドイツ探訪シリーズ4 ライン河畔で唯一のワイン産地 馥郁(ふくいく)たるラインヘッセンへ

南陽一浩さん

 歴史的背景から現代の姿に至るまでの流れが丁寧に整理されており、取り上げられたテーマには高品質さや文化的価値が感じられ、確かな視点で伝えている点が好ましい。また、ワイナリーを彩る人と人のつながりを感じさせてくれる内容となっており、読み手を実際に「行ってみたい」と感じさせる訴求力を持った記事であった。

 文章内容に引き込む力があり、描写や構成がしっかりと練られていることで、読み進めるうちにその土地の魅力が立ち上がってくる点が印象的。また、写真やビジュアル面の使い方も効果的で、視覚的にも高い訴求力があった。

[審査員特別賞(1)]
ドイツニュースダイジェスト 都市ガイドシリーズ

2025年の欧州文化首都 ケムニッツの魅力再発見!

岡島真琴さん

 コラム部分のストーリー性が際立っており、読み手を引き込む力の強い構成となっていた。歴史的な位置づけや、その意味をわかりやすく描くことで、地域の背景に厚みを与えている。その土地が持つ価値や魅力を読み手に自然に伝えていた。単なる観光案内にとどまらず、「なぜその町が今の姿になっているのか」という背景に目を向けているため、読後に印象が深く残った。地域の歴史性や文脈を丁寧に掘り下げながら、読者の関心を自然と喚起していく表現が光る作品であった。

[審査員特別賞(2)]
JALカード会員専用ウェブマガジンAgora plus

懐かしい童話の風景 木組みの家が連なるメルヘン街道へ

鈴木博美さん

 「メルヘン街道」のテーマ性を、単なる観光紹介にとどまらず、グリム兄弟の生涯やゆかりの地を辿るストーリーとして構成している点に特徴があった。題材としては既に多く語られてきた領域ではあるが、その中でも視点の置き方や進行の組み立てが明確で、読者に“旅を追体験させる”ような流れが感じられた。また、文章表現だけでなく、写真や動画などのビジュアル要素を効果的に取り入れており、読者の関心喚起に成功している点も高く評価した。

[審査員特別賞(3)]
ダイナースクラブカード会員誌Signature 
ドイツ 美に触れる路 ロマンチック街道

鈴木博美さん

 視点や切り口に独自性が見られ、新鮮さのあるアプローチが評価された。従来の語られ方とは異なる観点から対象を捉えることで、読み手に新しい気づきや興味を呼び起こしている点が優れていた。また、文章表現や情報の組み立て方に強いこだわりが感じられ、質感のある読み心地を生み出していることも特徴だった。さらに、ビジュアル面と文章表現がうまく連動しており、読者を自然と引き込む魅力があった。


■コンテスト実施概要

 追手門学院大学 地域創造学部 地域創造学科 教授 岡田美奈子氏と旅行業界メディア「週刊ウイングトラベル・日刊旅行通信」を発行する株式会社航空新聞社編集長 嶺井政敏氏の外部審査員とドイツ観光局アジア地区統括局長兼日本支局長 西山晃の計3名の審査員が、ドイツ観光局プレスツアーに参加、またはドイツ観光局の協力により、独自のドイツ取材を行ったジャーナリストが執筆し、2024年10月~2025年9月に公開されたすべての記事を審査し、3賞の受賞者を選考した。

 審査基準は、1.ドイツが質と格調の高い観光地であることを表現できている、2.ドイツ旅行への関心喚起に大きく貢献しうる記事になっている、3.持続可能なツーリズムの発展期に寄与する内容になっていることに加え、「正確性」「客観性」「構造性」「独自性」「共感度」「視覚性」の6項目を評価基準に対象となった記事を評価した。

写真左からハインリヒ・フッベ ドイツ連邦共和国大使館 広報課長、ドイツ観光局 西山晃 アジア地区統括局長 兼 日本支局長、審査員特別賞受賞の鈴木博美さん、グランプリ受賞の山下マヌーさん、準グランプリ受賞の南陽一浩さん、追手門学院大学 地域創造学部地域創造学科 岡田美奈子教授、航空新聞社嶺井政敏編集長

ドイツ観光局 (DZT) について

ドイツ観光局 (DZT)はドイツ連邦経済気候保護省 (BMWK) の委託により観光の国ドイツを代表しており、ドイツ連邦議会の決議に基づきBMWKから助成されている。 ドイツ国内のインバウンド観光業界、民間のパートナー企業や各種旅行団体との協業にて、DZTは観光の国ドイツのイメージアップと外国人旅客のドイツ旅行促進のための戦略を立てマーケティング活動を実施している。

DZTの中心的な戦略は以下の3つである。

- 明確な目的のもとで実施される市場調査とエビデンスに基づく市場特有の顧客需要(Sinus-Milieus)の分析

- ドイツインバウンド業界の中核を担う中小企業を中心に、連携と情報共有の強化

- 観光の国ドイツのブランドイメージの向上とブランド力の強化

重点テーマ:デジタル化と持続可能性

ドイツ観光局 (DZT)は、ドイツ政府の目標に沿う将来を見据えた観光の促進に力を入れている。中でも重点項目となっているのは、デジタル化と持続可能性である。

より持続可能でかつ競争力の高いインカミングツーリズムのために、3本柱の戦略でまず外部に向けた知識の共有を行い、これを支援する形で組織内での持続可能性イニシャティブと組み合わせている。DZTは、観光の国ドイツを国際観光市場で万人に優しく持続可能性にも富んだ観光の目的地として位置づけている。

DZTは、チャットボットのようなAI人工知能や対話型インターフェイスを駆使した注目の新技術(VR仮想現実、AR拡張現実、MR複合現実)実用化のパイオニアである。AI支援型マーケティングプラットフォームで、観光分野のサービスやオファーを目に見えるわかりやすい形で提供できるよう、DZTはドイツ観光経済のオープンデータ/ナレッジグラフプロジェクトを実施している。

DZTは、東京を含む世界19ヶ所にある海外支局を通じてマーケティング活動を行っており、フランクフルトに所在する本局がこれらの海外支局を統括している。

本件に対するお問合せ先
ドイツ観光局ツーリズムメディアアワード2025事務局
(株式会社 航空新聞社 内)
〒107-0051
東京都港区元赤坂1-1-15 ニュートヨビル3階
TEL:03-3796-6646 FAX:03-3796-6645
mailto:dzt@jwing.net

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
-
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区元赤坂1-7-8 ヒルクレスト373 4階
電話番号
-
代表者名
西山晃
上場
未上場
資本金
-
設立
-