NPO法人ひまわりの会、国土交通省と連携し「搾乳室マーク」を全国に展開開始
~高速道路サービスエリア・全国道の駅から、安心して搾乳できる環境づくりを推進~

特定非営利活動法人(NPO法人)ひまわりの会(会長:野田 聖子、所在地:東京都千代田区)は、国土交通省、日本産婦人科医会、日本小児科医会、日本助産師会と連携し、「搾乳室マーク」を全国に展開する取り組みを開始いたしました。
本取り組みは、高速道路サービスエリアや全国道の駅における妊産婦支援環境の整備を加速させ、外出先でも安心して搾乳できる社会を目指すものです。既に中野国土交通大臣、石渡日本産婦人科医会会長、伊藤日本小児科医会会長と意見交換を行い、その重要性を認識。今後は、東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)、中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)、西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)、および全国道の駅連絡会と協議しながら、段階的に搾乳マークの掲示を進めてまいります。
【背景・経緯】
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授乳室の設置は近年多くの施設で進んでいる一方、搾乳スペースの設置はまだ十分ではありません。
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搾乳を行う母親が授乳室に一人で入ることへの周囲の視線などにより、利用しづらい現状があり、結果として車中やトイレ内で搾乳を行わざるを得ないケースも少なくありません。
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こうした状況は、外出時に十分なケアを受けられず、安心して子育てを行う社会から遠い実態を浮き彫りにしています。
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NPO法人ひまわりの会は、これまで高速道路サービスエリアへのマタニティマーク設置など、妊産婦や子育て中の方々がより快適に外出できる環境整備を行ってきました。その実績や経験を踏まえ、日本産婦人科医会、日本小児科医会、日本助産師会と共同で国土交通省へ「搾乳室マーク」を全国的に普及させる提案を行い、このたび実現のスタートを切るに至りました。
【取り組みの概要】
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搾乳室マークの全国展開
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高速道路のサービスエリアや全国道の駅などの既存授乳スペースへ、搾乳室マークの掲示を行います。
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利用者が安心して搾乳室を使用できるよう、案内表示やスペースの整備を段階的に進めていきます。
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関係機関との連携強化
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国土交通省・日本産婦人科医会・日本小児科医会・日本助産師会と協力し、周知活動や啓発活動を行います。
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東日本NEXCO・中日本NEXCO・西日本NEXCOおよび全国道の駅連絡会と協議し、利用者の声を取り入れながら整備を推進します。
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今後の展開
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掲示だけでなく、搾乳を行う母親が気軽に利用できる環境づくりを目指し、乳児連れでも使いやすいスペースの充実を検討します。
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将来的には、公共交通機関や商業施設などへの拡大も視野に入れ、より多くの方が恩恵を受けられるよう取り組んでまいります。
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【搾乳室マークについて】

授乳室利用者だけでなく、「搾乳が必要な方」も気兼ねなく利用できることを示すためのアイコンとして開発しました。シンプルでわかりやすいデザインを採用し、どなたが見てもすぐに認識できるよう工夫されています。
【NPO法人ひまわりの会について】
NPO法人ひまわりの会は、妊産婦や子育て中の方がより安心して生活できる社会を目指して活動する団体です。これまでに高速道路のサービスエリアへのマタニティマーク掲示をはじめ、育児・出産に関する情報提供やサポート体制の充実に努めてまいりました。今後も関係機関との連携を深めながら、妊産婦や子育て中の方々が笑顔で過ごせる環境づくりを推進していきます。

NPO法人ひまわりの会が運営する「母子健康手帳デジタル版」は、妊娠中から育児期にわたる母子の健康管理を総合的にサポートするアプリです。今後も妊産婦支援につながる新しいサービスの拡充に今後も取り組んでまいります。
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本件に関するお問い合わせ先
NPO法人ひまわりの会 広報担当
担当者:岩田 文雄
E-mail:flower@npohimawari.or.jp
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