リポソームの10倍以上の浸透性。nanoPDS化ビタミンC美容液、臨床試験で実証

~2025年日本抗加齢医学会で発表「nanoPDS」が実現する次世代スキンケア~

株式会社Mytreya

株式会社Mytreya(本社:大阪市北区、代表取締役:稲垣正)は、nanoPDS化NMN/エクソソーム/ビタミンCを配合した濃度37%の中性ビタミンC美容液がリポソーム化ビタミンC美容液と比較して約10~20倍の極めて高い皮膚浸透性を有することを確認されたことを報告いたします。(図1)

また、国立大学でのヒト臨床試験においては、赤みやシワの減少、肌年齢の改善といった“見た目の若返り”効果が確認されました。

なお、本研究の結果は第25回日本抗加齢医学会総会(2025/6/13-6/15)において、学術発表されました。

図1:各化粧品の皮膚浸透性比較
人工皮膚を用いた浸透試験の結果、nanoPDSVC化粧品は、リポソーム化VC化粧品やVC化粧品と比較して約10~20倍の極めて高い浸透性を示しました。時間経過に伴う浸透曲線(中央グラフ)および最終吸収量(右グラフ)においても、nanoPDS VC化粧品が最も高い浸透性能を有することが明確に確認されました。

【研究の背景】

ビタミンCは化粧品の原料として広く用いられている抗酸化成分で、美白効果、コラーゲン産生、メラニン色素の産生抑制、等の機能性を有する事が知られています。しかしながら、ビタミンCは高い水溶性のために角質層のバリアを透過できず、また、すぐに酸化分解されて上記の効果を発揮できないという課題がありました。

この問題を解決するために、リン酸アスコルビルやパルミチン酸アスコルビルリン酸といったビタミンC誘導体が開発されていますが、角質層を透過した後に酵素切断を受けてビタミンCに戻る必要があります。そこで近年、ビタミンCそのものの皮膚吸収性を高めるためにDrug Delivery System(DDS)技術の1つであるリポソーム化が利用されており、通常のビタミンCに比べて数倍の皮膚吸収性を示すことが報告されています。

昨年度の抗加齢医学会においてnanoPDS(ナノパーティクルデリバリーシステム)を用いたビタミンC化粧品は一般的なビタミンC化粧品と比較して、皮膚吸収性や機能性、アンチエイジング効果、に優れていることを発表いたしました。そこで今回は、nanoPDS化ビタミンCとリポソーム化ビタミンCとの比較試験を実施し、その有効性を明らかにすることを目的としました。

図2
図3

【肌のバリア機能を通過し本当に肌に浸透するnanoPDS】

nanoPDSとは、薬の現場で用いられるDDS(体内の薬物分布を量的・空間的・時間的に制御し、コントロールする薬物伝達システム)を化粧品に応用した皮膚浸透技術です。皮膚浸透技術の研究において公的機関との共同研究・共同特許技術。従来、分子量500以上の成分は人間の肌表面の皮脂膜および角質間の細胞間脂質によるバリア機能のため経皮吸収が難しいとされてきました。nanoPDSは、分子量200万近くの高分子成分でも、成分の本質を変える事なく経皮吸収を可能にした既存の技術とは一線を画す革新的な技術です。(図2.図3)

【肌の修復と再生の促進が期待できるヒト繊維芽細胞に対する細胞増殖活性が高まる】

nanoPDS化された中性のNMN/エクソソーム/ビタミンC(37%)美容液では細胞増殖活性が高まることが確認され、リポソーム化VCと比べて、同等の細胞活性を有することが確認されました。(図4)

図4

【老化の遅延や肌の弾力性向上が期待できるヒト繊維芽細胞に対するATP産生能が高まる】

nanoPDS化された中性のNMN/エクソソーム/ビタミンC(37%)美容液ではNMNの効果により1%の濃度ではALA(アミノレブリン酸)と比較しても優位にATP生産能が高まることが確認され、リポソーム化ビタミンCと比べて、同等の細胞活性を有することが確認されました。(図5)

図5

【シワの軽減や保湿力の向上が期待できるヒト繊維芽細胞に対するヒアルロン酸産生能が高まる】

nanoPDS化された中性のNMN/エクソソーム/ビタミンC(37%)美容液ではグルコサミンと比較して濃度依存的にヒアルロン酸産生能が高まることが確認され、0.1%のリポソーム化ビタミンCと比べて、優位性を有することが確認されました。

図6

【顔面皮膚画像解析システム(VISIA Evolution)を用いて評価】

VISIA Evolutionは、シミ・シワ・毛穴・色ムラ・ポルフィリン・隠れジミ・メラニンインデックス・ヘモグロビンインデックスの解析が可能です。解析誤差や、前後写真の色調の違いを防止し、圧倒的な再現性を実現する、非常に精度の高い解析システムです。

【-5歳の若返り効果を実証】

PDS化NMN/エクソソーム/ビタミンCを配合した濃度20%のビタミンCクリームは、国立大学での臨床試験においてシミやシワ、赤みの減少効果や肌年齢の若返り効果が確認されたことをご報告いたします。また、リポソーム化クリームに比べ、若返り効果が高いことが確認されました。(図7)

図7

【本研究のまとめと今後】

■ 結果

nanoPDS化された中性のNMN/エクソソーム/ビタミンC(37%)美容液は、0.01~0.1%という低濃度においてもヒト線維芽細胞(HDF)に対して有意な細胞増殖活性、ATP産生能、ヒアルロン酸産生能、メラニン生成抑制活性を示しました。

また、nanoPDS VC(37%)美容液は、リポソームVC化粧品と比較して同等の細胞活性を有しながらも、10~20倍という極めて高い皮膚浸透性を有することが確認されました。

さらにヒト臨床試験では、nanoPDS VC(20%)クリームの使用により、シミ・シワ・赤みの減少、および肌年齢の若返り効果が確認されました。なお、nanoPDS VC(37%)美容液についても昨年、ヒト試験を実施し、抗加齢医学会にて毛穴やシワの減少効果や肌年齢の若返り効果を口頭発表しており、さらなる知見の蓄積もおこなっております。

■ 結論

nanoPDS技術を用いて処方されたNMN、エクソソーム、ビタミンCを含むスキンケア製品は、細胞レベルでの抗老化活性と極めて高い皮膚浸透性を両立しており、従来のリポソーム技術を超える有効性が示されました。

■ 今後の展望

本研究成果は、Mytreyaが目指す“真のエイジングケア”の実現に向けた大きな一歩です。今後は、得られたデータを基に、さらなる臨床試験の拡充や製品化開発、海外市場展開を視野に入れたエビデンス重視のスキンケアアプローチを進めてまいります。科学と美容の融合による価値創造を通じ、社会に貢献する製品開発を加速してまいります。

【会社概要】

マイトレーヤ公式HP https://mytreya.jp/

公式Instagram https://www.instagram.com/mytreya_official/

次世代吸収研究会公式HP https://jisedaikyusyu.or.jp/

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会社概要

株式会社Mytreya

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URL
https://mytreya.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
大阪府大阪市北区中津1-6-29-2702
電話番号
06-6376-0268
代表者名
稲垣 正
上場
未上場
資本金
1400万円
設立
2024年02月