アクセシビリティリーダー認定試験に国際技術標準準拠のCBTプラットフォーム TAOを導入 - アクセシビリティリーダー育成協議会様の導入実績を公開【株式会社インフォザイン】
作問、試験の実施、採点にかかる工数を大幅に削減し、参加者の裾野の拡大にも効果。
教育とテクノロジーを融合させたEdTech分野でビジネスを展開する株式会社インフォザイン(所在地:東京都台東区、代表:村田 進)は、全国でアクセシビリティリーダー育成プログラムを推進する産学官連携により設立されたアクセシビリティリーダー育成協議会が運営する、アクセシビリティリーダー認定試験にCBTプラットフォームとしてTAOが導入された実績ページを公開しました。
導入実績ページ:
アクセシビリティリーダー認定試験にTAOを導入 〈作問、試験の実施、採点にかかる工数を大幅に削減〉
◆ アクセシビリティリーダー育成協議会について
アクセシビリティリーダー(以下、AL)育成協議会は、2004年の広島大学とマイクロソフト株式会社とのアクセシビリティ分野における産学連携活動を発端とし、2009年に発足しました。
「アクセシビリティ」= 利用しやすさ・参加しやすさを推進し、製品やサービス、情報や環境の利便性を誰もが享受でき活躍できる豊かな社会の創出を目指して、ALの育成や人材活用、普及啓発活動を行っています。
AL育成プログラム(ALP)を開発・提供し、ALP受講者は、1級AL認定試験、および2級AL認定試験の受験・資格取得をすることができます。
ALP修了生、資格取得者は、ALとして企業や教育機関などで活躍しています。
AL育成協議会には全国27大学と、富士通株式会社、株式会社イフ、東広島市、日本学
生支援機構が参画。2023年度までに、延べ約15000名がALPを受講し、延べ(1級・2
級合わせて)4291名がAL資格を取得しています。
※ AL = Accessibility Leader
アクセシビリティリーダー育成協議会 公式サイト
◆ 国際技術標準に準拠したCBTプラットフォーム TAOについて
TAO(Testing Assisté par Ordinateur)は、教育や評価のためのオープンソースのオンラインCBT(Computer Based Testing)プラットフォームです。
QTI(Question and Test Interoperability)とLTI(Learning Tools Interoperability )という国際技術標準に準拠し、他の学習システムとの相互運用性に優れており、文部科学省のCBTシステムにも採用され、PISAや各国の学力調査などの国際的な大規模調査での安定的な稼働実績があります。
さらに、TAOはアクセシビリティにも配慮されており、障害のある受験者もテストを受けやすいように設計されています。
※SaaS版TAOではWCAG 2.1を達成するために設計された受験モジュールが利用可能です。
インフォザインではSaaS版のTAOクラウドJPをサービス提供しており、2023年度のAL認定試験ではTAOクラウドJPによるオンラインCBT試験が実施されました。
オープンソースTAO Coreの詳細ページ
https://www.infosign.co.jp/tao-core
SaaS版CBTプラットフォーム TAOクラウドJPの詳細ページ
https://www.infosign.co.jp/tao-cloud-jp
● 導入の背景
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受験者増加により試験室・試験監督の手配、試験用紙・解答用紙の送付業務、採点業務が負担となっていた
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積雪・公共交通の乱れ・インフルエンザの流行等が試験実施に影響することがあった
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コロナ禍となり、対面試験実施が危ぶまれていた中で、IBT移行を決めた
● 導入の決め手
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文部科学省での導入実績があり信頼性があったこと
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SaaSのため導入が容易であったこと
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比較検討した中ではTAOが唯一、アクセシビリティに配慮し、WCAG(Web Content Accessibility Guidelines )にも準拠していたこと
● 導入の効果
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試験運営(試験会場・試験監督・試験用紙の送付等)が大幅に省力化できた
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自宅受験が可能になり、受験機会が大幅に拡大
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視覚に障害のある人の受験が円滑になった
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作問段階や採点が大幅に省力化できた
● アクセシビリティセンター長 山本幹雄氏のコメント
2020年の導入時はコロナ渦の中での判断であったことも、導入と実施をスピーディーにした要因かと思います。
自宅で受験することで、テキストを見ながら回答する人もいるのではという危惧もありましたが、試験内容が記憶を問う内容ではなく、理解度や考える力を問う内容であり、テキストを調べる時間のロスのほうが大きいため、テキストを見ながら解いたとしても、結果への影響は限定的であると判断しました。実際、CBT導入後の平均点数は例年とほぼ同じか、受験者数が増えた影響もありやや低いという結果でした。
アクセシビリティとDXはとても親和性があると思います。eラーニングやCBTもその一例ですが、障害があるなど特別な配慮が必要な学生も、以前より簡単に講義に参加できたり、試験が受けられるようになりました。DXは障害のある人とない人とのギャップを確実に縮めてくれると思います。
● インフォザインより
コロナ禍での試験実施のピンチをチャンスに変換し、CBTへの移行を短期間のうちに実現されたスピード感が印象的でした。
アクセシビリティの分野において人材育成に尽力されている先生方にTAOを選んでいただけたことは大変光栄です。
CBTでの課題となることが多い、自宅での受験、受験用デバイスの問題、不正防止対策、当日のトラブル対応なども、会員の大学・組織のご担当者様と連携をしながらしなやかに乗り越えられており、CBT、そしてTAOへの移行を検討されている方々にとって良い参考となるのではないでしょうか。
〈株式会社インフォザインについて〉
インフォザインは2001年に設立され、オープンソースのCBTプラットフォーム「TAO」のSaaS版「TAOクラウドJP」やオープンバッジ発行プラットフォーム「オープンバッジファクトリー」を提供するなど、オープンソースとオープンスタンダードの可能性を信じて、これらを活用した、全ての人々に貢献できる、より良い教育の未来を創造することに取り組んでいます。
お問い合わせ先
株式会社インフォザイン
e-mail:inquiry@infosign.co.jp
公式HP: https://www.infosign.co.jp/
〒110-0008 東京都台東区池之端1丁目2-18 NDK池之端ビル4F
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