企業経営者の生成AIに対するリテラシーと、業務への生成AI導入には相関関係がある!―オフィスちゃたに株式会社が明かす、大手企業における生成AI活用実態とその背景

オフィスちゃたに株式会社

設問 あなたは「生成AI」についてどの程度理解していますか?(導入検討中の方)

オフィスちゃたに株式会社(代表取締役 茶谷 公之)は、従業員数1,000名以上の企業の経営者を対象に「大手企業における生成AI導入の実態と経営層のAIリテラシー」に関する調査を実施しました。本調査により、大手企業の生成AI導入状況と経営層の生成AIに対するリテラシーの実態が明らかとなりました。

<背景>
近年、生成AI技術は急速に進化し、多くの企業が業務効率化や生産性向上のための活用を進めています。生成AIを活用することで、文書作成、データ分析、コンテンツ制作などの業務が短時間で効率的に遂行でき、企業の競争力向上に直結するツールとして注目されています。さらに、大手企業では、膨大な業務量に対処するため、生成AIの導入がコスト削減やリソースの最適化に寄与するとの期待も高まっています。

しかし、Microsoft社の「2024 Work Trend Index Annual Report」(注)によれば、日本における生成AIの業務活用率はナレッジワーカーの32%にとどまり、19カ国中で最下位という結果が示されています。では、なぜ日本企業での生成AI導入は他国に比べて遅れているのでしょうか。

その要因として、技術的な課題に加え、最終決定権を持つ経営者の理解度が大きく影響していると考えられます。こうした背景を踏まえ、オフィスちゃたに株式会社は、従業員1,000名以上を有する大手企業の経営者を対象に、「大手企業における生成AI導入の実態と経営者のAIリテラシー」に関する調査を実施しました。

(注)https://assets-c4akfrf5b4d3f4b7.z01.azurefd.net/assets/2024/05/2024_Work_Trend_Index_Annual_Report_6_7_24_666b2e2fafceb.pdf

<調査サマリー>

・従業員1,000名以上の企業の80%以上が、すでに生成AIを業務に活用しているか、あるいは導入を検討していることが確認された

・経営者の生成AIに対する理解度と、実際の業務導入状況には、一定の相関関係が認められる

・生成AI導入の成功要因として、社内既存システムとの親和性や、現場と経営層双方の前向きな取り組み姿勢が大きく寄与していることが明らかに

・生成AIに関する学習・情報収集の手法のトップ3は、1位「自ら生成AIツールを使用して学ぶ」、2位「社内のIT/DX部門・専門チームからの情報提供」、3位「AI専門家やコンサルタントからの情報」

・生成AI導入を検討中の企業では、セキュリティやプライバシーの問題に加え、社内でのAI活用方法や適用範囲が不明確であること、さらにはAIに詳しい人材が不足していることが、主な導入障壁

・生成AI導入を検討していない企業の主な理由は、「現時点で業務上の必要性を感じていない」「具体的なメリットや効果が不明確である」

<調査概要>

調査期間:2025年2月7日~2月10日

調査方法:インターネット調査

調査対象:従業員数1,000名以上の企業の経営者(20代以上の男女)

調査人数:117名

モニター提供元:RCリサーチデータ

従業員1,000名以上の企業の80%以上が、すでに生成AIを業務に活用しているか、あるいは導入を検討していることが確認された

まず、「生成AIの導入状況」に関する設問の回答では、「すでに導入している」が53.0%、次いで「導入を検討している」が30.8%、そして「導入する予定はない」が16.2%という結果となりました。これにより、従業員1,000名以上の企業の80%以上が、生成AIを既に導入しているか、導入を検討していることが明らかになりました。

設問 貴社における生成AIの導入状況を教えてください

経営者の生成AIに対する理解度と、実際の業務導入状況には、一定の相関関係が認められる

次に、「生成AI」についての理解度を問う設問の結果ですが、まず「生成AIをすでに導入している」と回答した経営者を対象とした場合、最も多かったのは「ある程度理解している」(46.8%)、次いで「十分に理解している」(43.5%)という結果になりました。一方、「生成AIの導入を検討している」と回答した経営者に絞ると、1位は「ある程度理解している」(86.1%)、2位は「ほとんど理解していない」(8.3%)となり、「十分に理解している」と回答した割合は低下しました。また、「生成AIを導入する予定はない」と回答した経営者では、1位が「ほとんど理解していない」(31.6%)、続いて「ある程度理解している」と「全く理解していない」が同率で26.3%ずつという結果となりました。これらの結果から、経営者の生成AIに対する理解度と、業務への導入状況との間には、一定の相関関係があることが示唆されます。

設問 あなたは「生成AI」についてどの程度理解していますか?(導入済みの方)
設問 あなたは「生成AI」についてどの程度理解していますか?(導入検討中の方)
設問 あなたは「生成AI」についてどの程度理解していますか?(導入予定のない方)

生成AI導入の成功要因として、社内既存システムとの親和性や、現場と経営層双方の前向きな取り組み姿勢が大きく寄与していることが明らかに

続いて、生成AIをすでに導入していると回答した経営者に、「貴社での生成AI導入が成功した要因として、最も重要だったと思うもの」を尋ねたところ、1位は「既存システムとの統合・連携がスムーズだったこと」(22.6%)、2位は「事業部門や現場が自発的に活用を進めたこと」(19.4%)、3位は「経営層が積極的にAI導入を推進したこと」(17.7%)という結果になりました。この結果から、既存システムとの親和性や、現場と経営層双方の前向きな取り組みが、生成AI導入の成功要因として重要であることが明らかになりました。

設問 貴社での生成AI導入が成功した要因として、最も重要だったと思うものを教えてください

生成AIに関する学習・情報収集の手法のトップ3は、1位「自ら生成AIツールを使用して学ぶ」、2位「社内のIT/DX部門・専門チームからの情報提供」、3位「AI専門家やコンサルタントからの情報」

また、生成AIをすでに導入している経営者を対象に、「生成AIに関する学習・情報収集の方法」について尋ねたところ、1位は「自ら生成AIツールを使用して学んでいる」(41.9%)、2位は「社内のIT/DX部門・専門チームから情報提供を受けている」(40.3%)、3位は「AIの専門家やコンサルタントから情報を得ている」(27.4%)という結果となりました。これらの結果から、実際にツールを試用しながら学習するとともに、社内外の専門家からの情報収集を積極的に行っている経営者が多いことが伺えます。

設問 あなたは、生成AIに関する学習・情報収集をどのように行っていますか?(複数回答可)

生成AI導入を検討中の企業では、セキュリティやプライバシーの問題に加え、社内でのAI活用方法や適用範囲が不明確であること、さらにはAIに詳しい人材が不足していることが、主な導入障壁

次に、生成AIの導入を検討している経営者を対象に、「生成AIの導入・活用の障壁は何か」を問う設問では、1位が「セキュリティ・プライバシーの懸念」(41.7%)、2位が同率で「社内での活用方法や適用範囲が明確でないこと」と「社内にAI人材がいないこと」(38.9%)という結果になりました。この結果から、セキュリティやプライバシーの問題が大きな障壁であると同時に、社内でのAI活用方法や適用範囲の不明確さ、さらにはAIに詳しい人材の不足も、生成AI導入への大きな障壁となっていることが明らかとなりました。

設問 貴社において、生成AIの導入・活用の障壁になっているものは何ですか?(複数回答可)

生成AI導入を検討していない企業の主な理由は、「現時点で業務上の必要性を感じていない」「具体的なメリットや効果が不明確である」

調査の最後に、生成AIの導入予定がないと回答した経営者に対し、「生成AIの導入を検討していない理由」を尋ねたところ、1位は同率で「現時点で業務上の必要性を感じていないため」と「具体的なメリット・効果がわからないため」(各36.8%)、3位は「セキュリティ・プライバシーに懸念があるため」(21.1%)という結果になりました。この設問では、セキュリティ・プライバシーの問題よりも、業務上の必要性や具体的なメリット・効果が見えないことが、導入検討の阻害要因としてより大きく影響していることが示されました。

設問 貴社の生成AIの導入を検討していない理由を教えてください(複数回答可)

まとめ

今回の調査から、従業員1,000名以上の企業の80%以上が、生成AIをすでに業務に導入しているか、あるいは導入を検討していることが明らかになりました。また、経営者の生成AIに対する理解度と実際の導入状況には、一定の相関関係が認められます。

生成AIをすでに導入している企業では、成功要因として、社内既存システムとの親和性や、現場と経営層双方の前向きな取り組みが重要であることが浮き彫りとなりました。また、経営者の学習・情報収集方法では、トップ3が「自ら生成AIツールを使用して学ぶ」、「社内のIT/DX部門・専門チームから情報提供を受ける」、「AIの専門家やコンサルタントから情報を得る」となっています。

一方、生成AI導入を検討中の企業では、セキュリティやプライバシーの懸念に加え、社内でのAI活用方法や適用範囲が不明確であること、さらにはAIに詳しい人材の不足が、導入の障壁となっていることが示されました。さらに、導入を検討していない企業では、「現時点で業務上の必要性を感じていない」と「具体的なメリット・効果が不明確」という理由が主に挙げられており、これらが導入検討を妨げる要因として浮かび上がりました。

オフィスちゃたに株式会社が提供する「経営支援サービス」では、代表取締役の茶谷公之が培ったデジタル事業・AIプロダクト開発・プラットフォーム構築の豊富な知見・経験をもとに外部の専門家/コンサルタントとして最新の生成AI動向・情報をお伝えいたします。さらに、貴社業務における生成AI活用の最適化を実現するためのコンサルティングもご提供しております。

調査実施会社

オフィスちゃたに(株)会社ロゴ

【オフィスちゃたに株式会社】

所在地:東京都

代表者:茶谷 公之

事業内容:創造経営支援、講演、執筆 等

URL: https://www.office-chatani.com

オフィスちゃたに株式会社は、「創造」経営を支援いたします。

「創造する人の時代」「プレイステーションの舞台裏:元CTOが語る創造の16年」”Behind the Scenes at PlayStation: Former CTO Talks about 16 Years of Creation" の著者であり、世界的ビデオゲームプラットフォーム事業のCTOおよびEVP、インターネットコングロマリット企業の執行役員、プロフェッショナルファームのデジタルグループ会社CEO、戦略コンサルティングファームのデジタルチームの日本統括などを歴任した茶谷 公之(ちゃたに まさゆき)が代表取締役社長を務めています。

【オフィスちゃたに(株)代表取締役 茶谷 公之】

ソニー初のペンコンピュータ「パームトップ」搭載の日本語手書き文字認識エンジンの開発後、ユーザインタフェース・コンピュータグラフィックス研究で米国大学に社費留学。帰国後、プレイステーション事業に加わる。

プレイステーション事業では株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)CTO・EVPとして歴代のプレイステーションプラットフォームやプレイステーションネットワークの構想・開発・設計・運用に携わったのち、ソニー本社での技術戦略部門やクラウド開発チームの部門長としてグループ横断のイニシアティブを推進。2008年グッドデザイン賞金賞(TOP15)受賞作品プロデューサー(社会貢献を可視化した分散コンピューティングアプリケーション)。

2014年から2018年まで楽天にてAI担当の執行役員として対話型AIソリューションの開発・運営。2019年から2022年まで監査法人のKPMGのデジタルグループ会社である株式会社 KPMG Ignition Tokyoの初代代表取締役社長CEOおよびKPMGジャパンのCDO・パートナーとして、監査・税務などのコンプライアンス系プロフェッショナルサービスのデジタル化・AI化を推進。2022年から2024年までマッキンゼー・アンド・カンパニー Build by McKinseyの日本統括。

現在、オフィスちゃたに株式会社 代表取締役として、企業の「創造」経営を支援。

世界各国での特許出願数は500超。書家(雅号 茶谷 公哲)であり、富山書道会師範、独立書人会会友。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。Forbes Japan オフィシャルコラムニスト。

オフィスちゃたに(株)代表取締役 茶谷 公之

Amazon「取締役会・株主総会・事業継承」カテゴリーで人気ランキング1位となった「創造する人の時代」(日経BP刊)著者。プレイステーション事業立ち上げの経験を実録の形でまとめた「プレイステーションの舞台裏:元CTOが語る創造の16年」(オフィスちゃたにパブリッシング)とその英語版 "Behind the Scenes at PlayStation: Former CTO Talks about 16 Years of Creation" (Office Chatani Publishing)、次世代のCxOに向けた提言として「未来を創るリーダーへの道標」3部作 生存戦略編・実践実行編・未来展望編を世界15の Amazon ストアで発売中。

また、オフィスちゃたにパブリッシング出版の著書5冊を投入知識とした対話型コーチAI「ちゃたにコンパス」をChatGPT上に構築し、無料リリース。

著者SNS: https://www.linkedin.com/in/masachatani

アマゾン著者ページ: https://www.amazon.co.jp/stores/author/B0D73434DW

対話型コーチAI「ちゃたにコンパス」: https://office-chatani.my.canva.site/chatani-compass/

【 茶谷 公之 著書 】

茶谷 公之 著書群

『創造する人の時代』(日経BP)

『プレイステーションの舞台裏:元CTOが語る創造の16年』(以下、オフィスちゃたにパブリッシング)

『Behind the Scenes at PlayStation : Former CTO Talks about 16 Years of Creation』

『将来のCxOヘの提言 三部作1 未来を創るリーダーへの道標(生存戦略編)』

『将来のCxOへの提言 三部作2 未来を創るリーダーへの道標(実践実行編)』

『将来のCxOへの提言 三部作3 未来を創るリーダーへの道標(未来展望編)』

【 対話型コーチAI「ちゃたにコンパス」】

2024年刊行の5冊の著書「未来を創るリーダーへの道標」(生存戦略編・実践実行編・未来展望編)及び「プレイステーションの舞台裏:元CTOが語る創造の16年」(英語翻訳版含む)を投入知識とした、対話型コーチAI「ちゃたにコンパス」をリリース。次代のリーダー育成ツールとして次代のリーダーの方々へのヒントを提供。ご利用はChatGPTのアカウントがあれば「ちゃたにコンパス」の利用無料。

対話型コーチAI「ちゃたにコンパス」:https://c-compass.office-chatani.com

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会社概要

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業種
サービス業
本社所在地
東京都
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代表者名
茶谷 公之 (ちゃたに まさゆき)
上場
未上場
資本金
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設立
2023年10月