「LCA算出パック2025 for Vectorworks」、LCA共同住宅RC造およびLCA非住宅S造に対応
BEI(エネルギー消費性能指標)、WLC(運用時CO₂排出量)、LCA(ライフサイクルCO₂)をワンクリックで算出
「BIMを誰もが簡単に」をビジョンに掲げ、BIMの普及と活用支援を行う株式会社フローワークス(愛知県名古屋市、代表取締役:横関 浩、以下フローワークス)は、2025年9月24日より、Vectorworks専用の拡張機能「LCA算出パック2025 for Vectorworks」を拡充し、これまで対応していた非住宅RC造に加え、新たにLCA共同住宅RC造およびLCA非住宅S造に対応したことを発表します。本機能は、省エネ基準適合判定に必要なBEI(エネルギー消費性能指標)、運用段階でのWLC(運用時CO₂排出量)、そして建物のライフサイクル全体にわたるLCA(ライフサイクルCO₂)をワンクリックで算出できるのが特長です。2025年度からはすべての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務化される中、設計者の大きな負担となっていた複雑な算定業務を大幅に効率化し、国土交通省が推進する建築DX/GX補助金の対象事業としても活用可能なパッケージです。

「LCA算出パック2025 for Vectorworks」がLCA共同住宅RC造およびLCA非住宅S造に対応
フローワークスは、Vectorworks専用拡張機能「LCA算出パック2025 for Vectorworks」の対応範囲を拡大し、これまでのLCA非住宅RC造に加えて、新たにLCA共同住宅RC造およびLCA非住宅S造に対応しました。


「LCA算出パック2025 for Vectorworks」は、建物のBEI(エネルギー消費性能指標)、WLC(運用時CO₂排出量)、LCA(ライフサイクルCO₂)をワンクリックで算出できる機能を備えています。2025年7月のリリース時点では非住宅RC造に限定されていましたが、今回の拡張により共同住宅や鉄骨造(S造)を含む幅広い建築用途をカバーできるようになりました。

2025年度からは、原則すべての新築住宅・非住宅において省エネ基準適合が義務化され、設計段階でBEI値を基準に合わせる必要があります。特に共同住宅では、住戸ユニットごとの省エネ計算、共用部(エントランスなど)の計算、そしてそれらの取りまとめを行う必要があり、従来は手作業で膨大な労力を要していました。本機能を活用することで、これらの算定を自動化し、設計者の負担を大幅に軽減することが可能です。


さらに、LCA(ライフサイクルCO₂)においては、建物の材料調達から建設、運用、解体に至るまでの環境負荷を定量的に評価でき、国土交通省が推進する「建築DX/GX補助金」の対象事業にも位置付けられています。省エネ計算と併せてLCAを早期に導入することで、設計業務の効率化に加え、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを先行的に進めることができます。
LCA算出パックに含まれる積算補助システムでは独自開発の配筋設定ツールにより鉄筋の配筋をグラフィカルに設定することが可能になりました。前回のLCA算出パックでは部材ごとに直接入力が必要でしたが、構造メンバーごとにまとめて一括設定することができ、操作性を大幅に高めています。

また、同システムでは部材ごとの数量根拠表および内訳書様式でのエクセル書き出し機能を備えています。

※積算補助システムは現在土工事・鉄筋工事・コンクリート工事・鉄筋工事に部分的に対応しており、今後他の工種も順次開発予定です。
▼「LCA算出パック2025 for Vectorworks」の主な機能
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BEI(エネルギー消費性能指標)自動算出機能
建築SDGs推進センターの各種エネルギー消費性能計算プログラムAPIと連携し、省エネ性能(BEI)を自動で算出。PDFレポートとして出力でき、省エネ申請にも対応します。 -
WLC(運用時CO₂排出量)自動算出機能
「CASBEE-建築(新築)」Excelと連携し、運用時のCO₂排出量(WLC)を自動算出。LCA評価の前提となる数値を簡単に得られます。 -
LCA(ライフサイクルCO₂)算定連携機能
評価ソフト「J-CAT®」用に、必要な数値を抽出・整形。BIMモデルからLCA算定に必要なデータをシームレスに連携します。 -
BIMモデルからの数量・仕様自動集計機能
建材の面積・体積・種別などをBIMモデルから自動で集計し、外部評価ソフトに対応した形式で出力。煩雑な手作業を大幅に削減します。 -
入力支援ダイアログ機能
各評価に必要な情報の入力を専用ダイアログでナビゲート。初めての利用でも迷わず、必要な設定をスムーズに行えます。
▼「LCA算出パック2025 for Vectorworks」の4つの特長
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特長① 設計から算定までの流れが明確
必要な情報入力・算定に必要なスクリプトやワークシート、レコードフォーマットをテンプレート化。BIM初心者でも扱いやすい設計です。 -
特長② 操作はほぼVectorworks内で完結
ほとんどの操作をVectorworks上で完了。外部ソフトの切り替えや二重入力の手間が不要です。 -
特長③ 外部Excelファイルへの自動書き込みも対応
「CASBEE-建築(新築)」や「J-CAT®」への必要数値の転記を自動化。作業ミスを防ぎ、業務効率を大幅に改善します。 -
特長④ 省エネ申請に対応したPDFレポートを出力可能
「エネルギー消費性能計算プログラム」APIを通じて、エネルギー消費性能計算のPDFレポートを作成可能。申請書類の作成もVectorworksだけで完結します。

※「CASBEE建築(新築)」の評価書は作成できません。現段階では「J-CAT®」の算定に必要な数値のみを算出します。
提供価格等
「LCA算出パック2025 for Vectorworks」は、建築BIM標準パッケージ for Vectorworksのサブスクリプションに追加する形でご利用いただけます。価格は通常のサブスクリプション費用にLCAパック分を加えた設定となっており、詳細はお問い合わせにてご案内いたします。販売方法・提供価格等は以下までお問い合わせ下さい。
株式会社フローワークスについて

株式会社フローワークスは、「BIMを誰もが簡単に」を掲げ、BIMの普及と活用支援を通じて、設計環境を大きく改善するデジタル設計インフラ構築に注力しています。2018年の設立以来、中小設計事務所から国土交通省(BLCJ)やUR都市機構のプロジェクトまで幅広いニーズに応じたテンプレート作成を手掛けてきました。近年は、省エネ計算やLCA(ライフサイクルアセスメント)を含むGX関連の取組みを強化し、国の建築DX・GX戦略とも連動したBIM導入支援を提供しています。
<会社概要>
会社名: 株式会社フローワークス(https://flowworks.jp/)
設立: 2018年12月3日
代表者: 代表取締役 横関 浩
所在地: 愛知県名古屋市中区千代田一丁目10番28号 IB303
資本金: 1,050千円
事業内容: Vectorworks BIMコンサルテーション、Vectorworks BIM講習、Vectorworks BIMソリューションの提案・提供
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