千葉工業大学、さくらインターネット、Tellusが包括連携協定を締結

～宇宙・セキュリティ分野の人材育成と研究活動を共同推進～

学校法人千葉工業大学（理事長：瀬戸熊 修）、さくらインターネット株式会社（代表取締役社長：田中 邦裕）、株式会社Tellus（代表取締役社長：山﨑 秀人）は、宇宙やセキュリティ分野を中心とする教育・研究活動を一層推進するため、2025年12月18日に包括連携協定を締結しました。本協定は、学術の発展及び産業の振興に寄与するとともに、次世代人材の育成と新たなイノベーションの創出を目指す取り組みの一環です。

◆ 協定に基づく連携事項

本協定は、以下の項目を目的としています。

• 宇宙やセキュリティ分野など新領域における学生の技術及び知識向上を図る教育活動

• 学術的知見や技術的資源の相互利用による研究活動の促進

• 本協定に基づく成果の共同での発表及び広報活動

• その他、本協定の目的を達成するために当事者が必要と認める事項

◆ 包括連携協定に関する背景

近年、宇宙やサイバーセキュリティなどの先端分野は社会的な重要性が急速に高まっており、こうした次世代人材の育成とイノベーション創出の加速が急務となっています。千葉工業大学は小型衛星の開発や宇宙・セキュリティ領域の教育に注力し、さくらインターネットは教育・研究を支えるクラウド基盤を提供、衛星データプラットフォームを運営するTellusは衛星データの提供とホスティングを担います。

今回の包括連携協定は、三社の強みを結集し、教育・研究・社会実装の各分野で相互協力を推進する枠組みを確立するものです。

◆ 各法人の概要について

・千葉工業大学

千葉工業大学は、1942年に設立された最も古い私立工業大学です。創立以来「世界文化に技術で貢献する」を建学の精神とし、社会や産業の発展を担う人材の育成に力を注いできました。現在では、5学部17学科と5研究科15専攻で構成され、次代を切り拓く研究と教育を推進しています。2025年4月からは、成長産業である宇宙分野・半導体分野のスペシャリストを養成する「宇宙・半導体工学科」を新設しました。また、ロボット・AI・宇宙科学などの先端研究を通じて、国内外の産業界や研究機関との連携を深めており、産学官の協働による社会課題解決にも積極的に取り組んでいます。今後も、科学技術の進展とともに、グローバルに活躍できる人材の育成と持続可能な社会の実現に貢献していきます。

・さくらインターネット株式会社

さくらインターネットは、1996年創業のインターネット企業です。「さくらのクラウド」「さくらのレンタルサーバ」「さくらのVPS」などのクラウドコンピューティングサービスを、自社運営の国内のデータセンターから提供しています。「『やりたいこと』を『できる』に変える」の企業理念のもと、お客さまのご要望にお応えする多様なサービスを開発し、あらゆる分野に対応するDXソリューションを提案します。

・株式会社Tellus

株式会社Tellusは、日本発の衛星データプラットフォーム「Tellus（テルース）」の開発・運用を行う企業です。だれでも簡単に衛星データを活用できる環境を提供し、企業や研究機関によるデータ分析やソリューション開発を支援しています。経済産業省の研究開発事業として2018年にスタートした「Tellus」プロジェクトを継承し、2021年に株式会社Tellusが設立されました。2024年には、さくらインターネットからの事業分割を経て、現在の運営体制となっています。今後は、アジア太平洋地域をはじめとする海外展開も視野に入れ、AIと衛星データを組み合わせた新たなソリューションの提供を通じて、アジアにおける衛星データ流通のハブとなることを目指しています。