IWCシャフハウゼンとVASTが技術協力提携を表明

IWCシャフハウゼン

2025年9月24日、スイス、シャフハウゼン/米国、カリフォルニア州ロングビーチ – スイスの高級時計マニュファクチュールであるIWCシャフハウゼンは、先駆的な宇宙居住技術企業であるVASTの公式タイムキーパーを務めることを発表しました。この技術協力は、地球上の機械式時計の耐久性と性能を向上させ、時計製造の限界を宇宙という過酷な環境に押し広げることを目指しています。

VASTは世界初の商業宇宙ステーション、「Haven-1」の設計と建設を行っています。その準備の一環として、VASTは 宇宙ステーションの不可欠な技術を軌道上で実証するための試験的プラットフォームである「Haven Demo」をまもなく打ち上げる予定です。「Haven-1」は最先端の宇宙ステー ションであり、民間宇宙飛行士と政府委託業務の両方のためのイノベーション・ラボを備えています。ミッションの期間中、クルーは「Haven-1」ラボを利用して、科学研究、技術開発、宇宙空間での製造を行うことで、地球上の生活に役立ち、長期的な宇宙探査をサポートすることを目的としています。

「VASTとIWCシャフハウゼンは、ともに科学的進歩によって支えられたイノベーションへの情熱を共有しています」と、VASTのCEO、Max Haot(マックス・ハオット)氏は言います。「私たちの産業分野における大胆な発明への情熱を背景として、このコラボレーションは宇宙飛行に対応できる時計の進化において、歴史的な節目となるでしょう。VASTが地球低軌道における人類の存在感を拡大し、宇宙での新たな科学的進歩の時代を切り開く中で、探検と発見の精神を体現する時計の開発に携ることができることを嬉しく思っています」。

「VASTとのコラボレーションは、ほぼ1世紀前に始まったIWCの航空分野におけるプロジェクトの進化の証です。私たちはVASTの公式タイムキーパーとして新たな地を共に探求し、IWCの誇るエンジニアリングの技術をより加速させることを大変光栄に思います。このコラボレーションにより、IWCシャフハウゼンは長時間の宇宙飛行に耐えうる時計の開発を加速させることができます。将来の長期宇宙ミッションにおいて、地球の時間を示すIWCの機械式時計が、宇宙飛行士と彼らの故郷を情緒的に結びつける存在にもなるでしょう」と、IWCシャフハウゼンのCEO、クリストフ・グランジェ・ヘアは述べています。

 

I WCはこれまでに、民間有人宇宙飛行ミッション 「Inspiration4」および「Polaris Dawn」への参加を通じ、 宇宙探査の分野における貴重な初期経験を蓄積してきました。この戦略的な技術協力により、IWCはさらなる技術革新を進め、宇宙飛行に対応した時計の開発を加速させます。VAST本社では、エンジニアが試作モデルを打ち上げ時の振動環境で再現した試験や、「Haven-1」との材料の適合性を評価します。この試作モデルについては、「Haven Demo」および「Haven-1」で飛行するハードウェアと同様の手順で評価・検証される予定であり、IWCの航空宇宙分 野の伝統と信頼性が証明するものとなります。

 

この技術的なコラボレーションは、VASTにとって初のブラ ンドパートナーシップであり、低軌道空間における商業化の可能性を示すものとなります。

IWCシャフハウゼン

IWCシャフハウゼンは、スイス北東部のシャフハウゼンに拠点を置く、スイスの大手高級時計マニファクチュールです。1868年、米国の時計技師でエンジニアでもあったフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズが設立したIWCは、人間ならではの職人技、その最良の部分と最先端の技術および工程とを組み合わせた、時計製造に対する独自のエンジニアリングで知られています。150年以上にわたる歴史の中で、IWCはプロ仕様の計器時計や複雑機構(とりわけクロノグラフとカレンダー機能)を組み込んだ時計をつくり、高い名声を得てきました。チタンやセラミックの採用の先駆者であるIWCは、現在、カラーセラミック、セラタニウム®などの先進的な素材を用いた、高度なエンジニアリングと専門知識

を駆使したケースの製造も行っています。IWCが開発したこの素材は、チタンのような明るさおよび構造的完全性と、セラミックのような硬さと傷つきにくさを兼ね備えています。

VAST

2021年にJed McCaleb(ジェド・マケーレブ)によって設立されたVASTは、人類の次世代宇宙ステーションの開発に取り組んでおり、宇宙での長期的な生活と繁栄の道を開発しています。世界初の商業宇宙ステーションとなる予定の「Haven-1」は現在開発中で、2026年に打ち上げが発表されています。VASTはまた、国際宇宙ステーション(ISS)の後継機として提案されている「Haven-2」も開発してお

り、NASAの商業LEOデスティネーション(CLD)プログラムに宇宙の微小重力実験室として役立つように設計されています。VASTの長期的な目標は、すべての人にとっての宇宙旅行の未来を確実にするという同社のコミットメントを再確認しつつ、人類が宇宙で生活できる人工重力の居住施設を建設することです。

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会社概要

URL
-
業種
製造業
本社所在地
東京都千代田区麹町1-4 半蔵門ファーストビル
電話番号
03-4461-8000
代表者名
三木 均
上場
海外市場
資本金
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設立
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