ITプロジェクトリーダーの約64%が「確認・手戻り」に業務時間の2割以上を消費
IT業界実態調査で見えた『時間が失われる構造』を公開

グローバル・リンク株式会社は、IT業界のマネジメント実態を継続的に可視化する調査活動の第1弾として、PM・PL・チームリーダーを対象とした実態調査(速報版)を公開しました。
確認・手戻り対応が現場リーダー層の業務時間を深刻に圧迫している実態が、データで明らかになっています。
■ 調査結果(1) 約64%が確認・手戻りに20%以上の時間を費やしている
【図1】確認対応・手戻りに費やす業務時間の割合(n=37)

PM/PLリーダーの3人に2人以上が、本来の設計・開発・マネジメント以外の「確認と修正」に業務時間の5分の1以上を費やしている実態が浮き彫りになった。この時間ロスはチーム全体のスループットと納期リスクに直結する構造的課題である。
■ 調査結果(2) もっとも時間を奪われている業務は「追加要望対応」
【図2】直近1か月でもっとも時間を取られている業務ランキング(n=37、複数回答)

上位3項目はいずれも設計・開発そのものではなく、調整・認識合わせへの対処が主体となっている。手戻り・再対応も7位(22%)にランクインしており、本来業務への集中を妨げる構造が数字で裏付けられた。
■ 調査結果(3) 手戻り最大の原因は「要件認識の違い(49%)」
【図3】確認・手戻りが発生する主な原因(n=37、複数回答)

確認と手戻り、両方の根本にあるのは情報基盤の脆弱さだといえることから、要件定義・仕様書・指示の質と透明性を高めることが、確認業務と手戻り双方の削減につながる構造的な解決策といえる。
■ 調査結果(4) 最優先課題は「属人化解消」、AI活用はまだ普及途上
【図4】もっとも優先度が高い業務課題 / 現在実施している改善施策(n=37、複数回答)

課題として「属人化解消」を最優先に挙げながら、実施している施策はナレッジ共有・マニュアル整備といった従来型の対処にとどまっている。AI活用への関心は優先課題で8%、実施施策でも19%と普及途上であり、課題の深刻さに対して打ち手が追いついていない実態が浮き彫りになった。
■ 調査結果(5) 半数超が改善に限界、6割が手戻り半減に魅力
【図5】改善の限界感 / 手戻り半減への関心度(n=37)

半数超が現状の取り組みに限界を感じながらも、適切なソリューションに出会えていない潜在需要が存在する。削減の仕組みへの関心は62%に達しており、課題を解決する具体的な手段が求められていることが明らかになった。
今回の調査で見えた五つの発見
・ PM・PLの約64%が確認・手戻りに20%以上の時間を費やしている。
・ 時間を奪っているのは設計ではなく、追加要望・確認・調整業務である。
・ 手戻り最大要因は要件認識の違いであり、情報基盤の整備余地が大きい。
・ 属人化が最大の課題であり、組織的な知識共有が求められている。
・ 改善ニーズは高く、新たな業務改善ソリューションの受容性が確認できた。
代表コメント
今回の調査では、PM・PLが本来のマネジメントよりも確認・手戻り対応に多くの時間を費やしている実態が明らかになりました。人材不足時代には、人を増やすだけでなく時間ロスを可視化し、仕組みで改善する視点が重要です。当社は今後も継続調査を実施し、IT業界の生産性向上に役立つ知見を発信してまいります。
今後の展開
調査対象を拡大し、企業ヒアリングを加えた完全版レポートを定期公開します。企業規模別・業種別・職種別の分析も順次お届けしてまいります。
調査レポートの入手方法
本レポートは無料でお受け取りいただけます。登録いただいた方には、公開・更新時に調査レポートをメールでお送りします。https://zero-maze.jp
会社概要
社名
グローバル・リンク株式会社
代表者
代表取締役社長 渡邊洵哉
所在地
東京都千代田区神田須田町1-10-42エスペランサ神田須田町9F
設立
2005年10月
資本金
2,000万円
事業内容
IT企業向け組織改善支援・実態調査・コンサルティング
公式サイト
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