「PRアワード2025」が決定
グランプリは「PRパーソンの未来予測を、災害対応に応用『能登半島地震 命を守る災害対応リアルタイム広報』」

(公社)日本パブリックリレーションズ協会(理事長:山口恭正、所在地:東京都港区)はこのほど、「PRアワード2025」審査会を開催し、今年度の「グランプリ」に「PRパーソンの未来予測を、災害対応に応用『能登半島地震 命を守る災害対応リアルタイム広報』」(エントリー会社:株式会社博報堂/株式会社北陸博報堂/株式会社博報堂プロダクツ/株式会社オズマピーアール/株式会社レオン、事業主体:石川県)を選出いたしました。
ほか「ゴールド」1件、「シルバー」に4件、「ブロンズ」に5件、さらに審査委員特別賞として1件を選出しています。
「PRアワード」事業は、PRすなわちパブリックリレーションズの優れた事例を選考・顕彰することにより、パブリックリレーションズの普及と発展に寄与することを目的に毎年実施しています。今年度は98件のエントリーがありました。
「グランプリ」「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」を受賞した全11件と審査委員特別賞1件の詳細については次頁をご覧ください。
なお、12月10日(水)17時から時事通信ホールにて「PRアワード2025 表彰式/受賞者プレゼンテーション」を開催予定です。
詳細はこちら: https://prsj.or.jp/event/praward2025/
<「PRアワード2025」受賞エントリー> (全12件)
<グランプリ> 受賞エントリー(1件)
■PRパーソンの未来予測を、災害対応に応用『能登半島地震 命を守る災害対応リアルタイム広報』
事業主体:石川県
エントリー会社:株式会社博報堂/株式会社北陸博報堂/株式会社博報堂プロダクツ/株式会社オズマピーアール/株式会社レオン
<ゴールド> 受賞エントリー(1件)
■人気スポット消失の危機を、笑いによる合意形成で地域を巻き込む物語に道頓堀 金龍のしっぽプロジェクト
事業主体:金龍製麺株式会社
エントリー会社:株式会社博報堂/株式会社オズマピーアール
<シルバー> 受賞エントリー(4件、エントリー登録順)
■中小企業の“賃上げ”の閉そく感を打破!福利厚生を活用した新たな賃上げ手法「第3の賃上げ」
事業主体:株式会社エデンレッドジャパン
エントリー会社:株式会社エデンレッドジャパン/KMCgroup株式会社
■物件探しを強化したいけど、お金も社内人的リソースが足りない…そうだ!お客様に地元の物件を探してもらおう!「バーガーキングを増やそう」キャンペーン
事業主体:BURGER KING JAPAN(ビーケージャパンホールディングス)
エントリー会社:株式会社アンティル
■「助けたいから買う」 ― 貢献意欲を引き出し、食品ロスの削減につなげたファミマの『涙目シール』
事業主体:株式会社ファミリーマート
エントリー会社:The Breakthrough Company GO
■人生 100 年時代をどう生きるか 介護施設のシニア 1 万人と紡ぐ「Be サポーターズ!」の幸せな物語
事業主体:サントリーウエルネス株式会社
エントリー会社:サントリーウエルネス株式会社
<ブロンズ> 受賞エントリー(5件、エントリー登録順)
■人がいないなら呼んでこよう!市民の「手伝って」を伝えるプラットフォーム“ヒダスケ!”で年間1,500人の担い手を確保
事業主体:岐阜県飛騨市
エントリー会社:岐阜県飛騨市
■かってに芥川賞・直木賞
事業主体:かってに文学賞事務局
エントリー会社:かってに文学賞事務局
■第三者推奨を起点とした従業員エンゲージメント向上プロジェクト「おかんパン」
事業主体:株式会社ダイヤ
エントリー会社:株式会社ダイヤ/株式会社はずむ
■業界の垣根を超えた難病支援プロジェクト「I know IBD」
事業主体:アッヴィ合同会社
エントリー会社:株式会社プラップジャパン
■回転レーンで世界つなぐ―70カ国の料理が巡る、「回転すし、魅力最・再訴求」万博プロジェクト
事業主体:くら寿司株式会社
エントリー会社:株式会社電通PRコンサルティング
<審査委員特別賞> 受賞エントリー(1件)
■能登半島地震の被災地で生まれたカプセルトイ珠洲市立大谷小中学校 児童生徒 発案“OHTANI CHARM”
事業主体: 珠洲市立大谷小中学校
エントリー会社: 青山きえ/小川琴子/松谷桜/株式会社アドビジョン銀座/一般社団法人2025PROJECT
<田上 智子・審査委員長の講評コメント>
本年度もおよそ100件にもおよぶ多数のエントリーをいただき、日本のPR業界の発展に向けた挑戦と貢献に、心より感謝申し上げます。そして、厳正かつ多角的な議論を通じて、パブリックリレーションズの本質的な価値を見出すことに尽力いただいた審査団各位に対しても、深く敬意を表したいと思います。
本年度の審査も、まさに「真のPR」を問い直す、大変意義深い議論となりました。
グランプリに輝いた「PRパーソンの未来予測を、災害対応に応用『能登半島地震 命を守る災害対応リアルタイム広報』」については、その「総合力」と「ベーシックの徹底」への評価が審査団をリードしました。「災害大国日本」において、行政がプロボノの専門家と連携し、デマや風評被害にタイムリーに対応することで、「命を守る広報活動」というPRの基本を高いレベルでやり切った意義は計り知れません。この活動が次世代の行政広報の「お手本」となり、未来の公共サービスを切り拓く「パイオニアシップ」の発露であることに、審査団全員の意見が一致しました。
ゴールドを受賞した「人気スポット消失の危機を、笑いによる合意形成で地域を巻き込む物語に道頓堀 金龍のしっぽプロジェクト」は、「対立と分断」を生む難しい状況を、「笑い」と「物語の共有」という人間的な手法で見事に融和させた点にPRの真価を見出しました。単なる面白さではなく、経営層が勇気ある決断を下し、「覚悟」をもって社会的な合意形成を導いたことに強く心を動かされました。これは、アイデアの力で社会を変える、まさにPRならではの挑戦でした。この挑戦は、金龍ラーメンのレピュテーション回復と地域愛醸成の力を感じさせてくれた素晴らしい事例です。
わずかな差で受賞には及ばなかったものの、審査団を大いに唸らせた素晴らしいプロジェクトが多数存在しました。これらの挑戦は、次世代のPR活動を担う者たちにとって貴重な示唆となるものであり、ぜひともその情熱を継続し、次年度以降のアワードへの再挑戦を期待しております。
パブリックリレーションズは、社会変革の主役となり得る、エキサイティングで可能性に満ちた分野です。このアワードを通じて見出された「覚悟」に満ちた事例が、次世代のPRパーソンに大きなインスピレーションを与え、業界全体の発展を力強く牽引していくことを確信し、強い期待を込めて結びとさせていただきます 。
<PRアワードグランプリ 2025 審査方針:「真のPR」が社会を変革する>
今年のPRアワードでは、基本の審査基準に加え、以下の3つの観点からエントリーを評価しました。「手法としてだけでなく思想としてのパブリックリレーションズ」を体現し、本質的な価値を生み出す活動を見出す羅針盤となることを目指しました。
1.オーセンティシティ(必然性): 事業と社会を貫く「自分らしさ」で本質的な「課題」を設定しているか?
PRは、事業と社会課題が一体となった「自分らしさ(オーセンティシティ)」を持つ「課題設定」から始まります。当該事業体がこの課題に向き合う必然性と揺るぎない信念があるかを評価しました。
2.マルチステークホルダーとの共創(対話によるうねり): 「対話」で社会を動かす「うねり」を創ったか?
パブリックリレーションズの真価は、多様なステークホルダー間の「合意形成」を通じ、社会全体を動かす「うねり」を生み出す点にあります。多角的な視点から人々を巻き込み、具体的な成果に繋がる共創関係を築いたかを評価しました。
3.パイオニアシップ(覚悟): 「覚悟」が次代のPRを拓く「先鞭」となったか?
これまでの常識にとらわれず、困難を乗り越え新たな地平を切り拓いた「覚悟」に光を当てました。PRパーソン自身の「胆力」と「先見性」が凝縮されたこの「覚悟」が、次世代PRへの「示唆」となり、業界発展の「先鞭」となるかを評価しました。
<審査委員>(敬称略、50音順)
■審査委員長 (敬称略)
田上 智子
株式会社シナジア 代表取締役
■審査委員(9名) (敬称略/氏名50音順)
植野 友生
味の素株式会社
食品事業本部 マーケティングデザインセンターコミュニケーションデザイン部
コミュニケーション戦略グループ PRチーム長
木村 友輔
株式会社博報堂
PR局PRプラニング1部 部長 / チーフPRディレクター
国枝 智樹
上智大学 文学部新聞学科 ・ 准教授
小林 正史
株式会社プラップジャパン
戦略企画部 部長/Group Planning Director
竹下 隆一郎
株式会社TBSテレビ 特任執行役員 Cross Dig with Bloomberg チーフコンテンツオフィサー
河 炅珍
國學院大學
観光まちづくり学部 観光まちづくり学科 准教授
橋本 良輔
株式会社電通PRコンサルティング 統合コミュニケーション局 次長
南部 かおり
シック・ジャパン株式会社
マーケティング本部 コミュニケーション部長
横田 和明
井之上パブリックリレーションズグループ
株式会社日本パブリックリレーションズ研究所 取締役副社長
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