【AI投資調査】約7割が補助金活用に前向きも、大半が足踏み?中小企業が直面する「二重の壁」に迫る

今後のAI導入や追加投資に前向きな中小企業の経営者・役員300名を対象にアンケートを実施。直面する課題を分析して、ビジネスへの実装をスムーズに進めるためのポイントを読み解く。

株式会社btobee

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や人手不足への対応を背景に、ビジネスシーンにおけるAI(人工知能)の活用に社会的な関心が集まっています。そうしたなか、リソースが限られる中小企業はAIへの投資にどのように向き合っているのでしょうか。

そこで、IT分野に精通したコンサルタントによるシステム開発のための補助金申請支援事業を行う株式会社btobee( https://btobee.co.jp/ )(所在地:東京都調布市、代表:中村研士郎)は、中小企業におけるAIシステム導入のハードルや補助金活用に対する意識を把握するため、今後のAI導入に前向きな全国の中小企業経営者・役員300名を対象に調査を実施しました。

本調査の結果、多くの中小企業がAI導入や補助金活用に高い意欲を示す一方で、実際のプロセスにおいてはITと制度の「二重の壁」に直面し、足踏みしている状況が見えてきました。

【調査結果のポイント】

・AI導入のハードルは「自社に合うシステムが判断できない」が約3割で最多

・6割以上が導入費用不安を抱えるなか約7割が補助金に前向きも、実際に準備を進めている層は1割未満

・補助金活用のハードルは「自社に使える制度がわからない」が3割超で突出

※調査方法や対象者などの詳細については、後述の「調査の実施概要」をご覧ください。

▼本リリースには掲載していない追加データを含む、調査結果のオリジナル記事は弊社運営メディアにて公開しています。

https://btobee.co.jp/cms/sme-ai-investment-barriers/


主な調査結果

1.AI導入の壁は「自社に合うシステムが判断できない」が27.0%で最多、次いで「導入効果が不明確」「セキュリティ不安」が26.3%で並ぶ

本調査に先立って実施した事前の調査において、中小企業の経営者・役員の約6割が、AI導入や追加投資に前向きな姿勢を示しました。では、そうした関心層が実際に自社への導入を検討する際、どのようなハードルが存在するのでしょうか。次のグラフは、その具体的な課題について質問した結果です。

導入のハードルとしては、「自社に合ったAIシステム・ツールがどれか判断できない」が27.0%で最も多くなりました。次いで「導入効果が不明確で投資に踏み切れない」と「セキュリティや情報漏洩への不安がある」がともに26.3%で並んでいます。さらに、「ランニングコスト(運用・保守費用)が高い」が24.7%、「社内にAIを理解し、活用できる専門知識を持った人材がいない」が23.3%、「初期費用(AIのシステム開発費やツール導入費)が高い」が17.0%と続きます。

全体的な傾向として、ランニングコストや初期費用といった資金面の課題以上に、IT知見や導入ビジョンに関する課題が上位を占めていることが読み取れます。費用への不安を抱えつつも、具体的なコストを検討する手前の段階として、まずは自社に適したシステムを見極めきれずに足踏みしている状況がうかがえます。

2.AIやシステムの導入費用について、63.6%が「不安を感じている」と回答

AIやシステムの導入は、企業にとって少なからず投資を伴う決断となります。続いて、その導入にかかる費用に対して、経営層が現在どの程度不安を感じているか質問しました。

導入の費用面について「強く不安を感じている」と回答した割合は14.3%、「やや不安を感じている」は49.3%でした。これらを合わせて、63.6%がコストに対して不安を抱えているという結果です。一方で、「あまり不安は感じていない」と「全く不安は感じていない」を合わせて、不安を感じていない割合は30.3%となりました。

6割以上の企業がコストに不安を感じている結果からは、システムの導入や運用に伴う金銭的な負担に対するシビアな見方がうかがえます。IT知見や活用ビジョンといった知識面の課題に加えて、こうした資金面でのプレッシャーもまた、企業を慎重にさせる要因になっているといえそうです。

3.補助金活用に71.3%が前向きな姿勢を示す一方、実際に「準備・検討している」割合は7.3%にとどまる

AIやシステムの導入に関心を持つ中小企業において、導入にかかる金銭的な負担を軽減する手段となるのが、国や自治体による補助金制度です。ここで、業務効率化やAIシステムの導入を支援する補助金・助成金について、自社で活用したいと思うか質問しました。

補助金・助成金について、「すでに活用に向けて準備・検討している」と回答した割合は7.3%、「ぜひ活用したい」は24.7%、「どちらかといえば活用したい」は39.3%でした。これらを合わせて、71.3%が補助金の活用に前向きな姿勢を示しているという結果です。一方で、「あまり活用するつもりはない」と「全く活用するつもりはない」を合わせて、活用するつもりはない割合は21.7%となりました。

コスト負担の軽減策として、多くの企業が補助金に期待を寄せていることがうかがえます。しかし、高い関心の一方で、すでに具体的な準備や検討を進めている企業は1割にも満たず、実際の活用に向けた初動には何らかのハードルが存在していると考えられます。

4.補助金活用を阻むハードルは「使える制度がわからない」が36.5%で突出

補助金活用に向けて具体的な行動を起こすにあたり、どのようなハードルがあるのでしょうか。最後に、業務効率化やAIシステムの導入を支援する補助金活用に前向きな姿勢を示しているものの、実際の「準備・検討」には至っていない層の回答から、資金調達の手段として活用するうえでのハードルを確認します。

活用に向けたハードルとしては、「自社のAI導入に使える補助金がわからない」が36.5%で最も多くなりました。次いで「IT知識不足で、機能やシステム要件を申請書で説明できない」が26.0%、「審査に通るかわからず、資金・導入計画が立てづらい」が25.5%で続いています。さらに、「申請書類の作成や手続きが煩雑である」が23.4%、「相談や手続きを依頼できる専門家がいない」が21.9%となっています。

申請段階においてさまざまな壁が存在しますが、まずは入口となる制度探しの段階で足踏みしている現状が見えてきます。自社に適したAIシステムを見極めるのが難しいのと同様に、数ある補助金のなかから自社の要件に合致する制度を見つけ出すこともまた、独自のノウハウを要する大きなハードルとなっているようです。

まとめ:中小企業のAI導入を阻む、ITと制度の「二重の壁」を越えるために

今回の調査からは、中小企業がAI導入を進めるにあたって、異なる2つの専門性の壁が存在している現状が見えてきました。自社に合うシステムを見極めきれずに足踏みするだけでなく、費用を抑えるために補助金へ目を向けると、今度は自社に使える制度がわからないという新たな課題に直面するようです。

システムの選定から補助金の申請に至るプロセスには、それぞれの段階で異なる専門知識が求められます。AIの導入に前向きな姿勢を示していても、社内に専門知識を持つ人材が不足しがちな状況下において、自力でこれらすべての工程を進めることは企業にとって大きな負担となるでしょう。

中小企業がAI導入をスムーズに進めていくためには、システムの要件定義から自社に合う補助金の選定、さらには採択後の煩雑な手続きまでを、まとめてサポートできる環境が重要です。ITと制度という「二重の壁」を乗り越え、導入から資金面の課題解決までを並走して支える体制の充実が、中小企業の成長を後押しする鍵になると考えられます。


調査の実施概要

調査機関 :自社調査

調査方法 :インターネット調査(アイブリッジ株式会社「Freeasy」)

対象エリア:日本全国

調査期間 :

【事前調査】2026年6月26日~6月28日

【本調査】2026年7月2日

対象者および有効回答数:

【事前調査】全国の経営者・役員 3,000名(うち中小企業 2,545名)

【本調査】上記の中小企業の経営者・役員のうち、今後のAI導入や追加投資について前向きな人 300名

※本リリースでは、従業員300人以下の企業のことを「中小企業」と表現しています。
※本リリースの調査結果・グラフにおける割合は、小数点第2位を四捨五入した値を表示しているため、合計が100%にならない場合があります。

設問内容

  • 自社の事業において、AI(人工知能)やAIシステム・ツールの導入に関心はありますか?すでに導入している場合はその旨をお答えください。

  • 自社にAIやAIシステム・ツールを導入・活用するうえで、ハードルとなっている課題はありますか?あてはまるものを最大3つまでお選びください。

  • AIやAIシステム・ツールの導入にかかる「費用面(コスト)」について、現在どの程度不安を感じていますか?

  • 業務効率化やAIシステムの導入を支援する「国や自治体の補助金・助成金(デジタル化・AI導入補助金など)」について、自社で活用したいと思いますか?

  • AIやAIシステム・ツールを導入する際、資金調達の手段として「補助金・助成金」を活用することについて、ハードルとなっている課題はありますか?あてはまるものを最大3つまでお選びください。

本プレスリリースをそのまま転載する場合を除き、調査結果の内容・グラフ・データなどを引用される場合は、出典元として下記リンクをご記載いただくようご協力をお願いいたします。

https://btobee.co.jp/cms/sme-ai-investment-barriers/

補助金活用やIT支援に関する最新のノウハウは、以下のサイトでも発信中です。ぜひご活用ください。
コーポレートサイト:
https://btobee.co.jp/
運営ブログ:
https://btobee.co.jp/cms/


株式会社btobee

株式会社btobeeは、IT分野に精通したコンサルタントによるシステム開発やDX導入のための補助金申請支援を中心に事業を展開しています。採択率90%以上の実績を持ち、事業計画の作成から採択後の各種手続きまでを一気通貫で伴走。複雑な申請業務の負担を軽減し、企業の挑戦と成長を後押しします。

▼主な利用シーン

自社サービスのための開発資金調達:新規ITサービスの企画や機能追加にかかる初期投資リスクを大幅に抑えられます。

DX・AI導入にかかる費用の確保:予算不足で先延ばしになりがちな社内DXや業務効率化に向けた、十分な資金を確保できます。

受託開発の営業における提案強化:補助金とセットでシステム開発を提案し、クライアントの費用負担を抑える強力な営業の武器になります。

▼対応している主な補助金

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金

中小企業省力化投資補助金(一般型)

中小企業新事業進出補助金

事業環境変化に対応した経営基盤強化事業(東京都限定) など

【運営会社の概要】

会社名:株式会社btobee

所在地:東京都調布市菊野台3-16-4

設立:2019年11月

代表者:中村研士郎

事業内容:補助金申請支援事業、節税制度活用支援事業、LLM型検索サービス開発事業、海外人材採用プラットフォーム事業

会社ホームページ:https://btobee.co.jp/

【過去の調査リリース】

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


関連リンク
https://btobee.co.jp/
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社btobee

1フォロワー

RSS
URL
https://btobee.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都調布市菊野台 3-16-4
電話番号
-
代表者名
中村 研士郎
上場
未上場
資本金
250万円
設立
2019年11月