歯科検診の受診率は10〜14歳男性97.8%、20〜24歳男性36.4%。札幌の歯科医院ユアーズデンタル クリニック院長・湯口晃弘が、学校健診を離れた後に生じる受診の空白を分析。
同じ世代の歯周ポケット保有率は25年で10.4%から24.7%に。2024年度からは歯周病検診の対象に20歳と30歳を追加。厚生労働省の調査にもとづく分析
医療法人令徳会が運営するユアーズデンタルクリニック(北海道札幌市中央区、理事長:湯口晃弘)は、厚生労働省の令和6年歯科疾患実態調査から、歯科検診の受診率と歯周ポケットの保有率を年齢別に突き合わせて分析しました。過去1年間に歯科検診を受けた人の割合は、10〜14歳の男性が97.8%と最も高く、20〜24歳の男性が36.4%と最も低くなっています。学校健診を離れる年代で、受診率が大きく下がっています。分析の内容は情報サイト「Save Your Teeth.」(https://save-your-teeth.jp/columns/dental-checkup-gap/)でも公開しています。

分析の概要
・調査主体:厚生労働省(統計の出典)/分析は医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニック(自社分析)
・調査対象:令和6年歯科疾患実態調査(被調査者14,695人)、および平成11年以降の同調査
・対象期間:令和6年調査(2024年10〜11月実施、2025年6月26日公表)、平成11年〜令和6年の推移
・集計方法:公表資料の「歯科検診(健診)を受診している者の割合(性・年齢階級別)」「過去1年間に歯科検診(健診)を受診した者の割合(受診機会別)」「歯周ポケット4mm以上の者の割合(年齢階級別の推移)」を突き合わせ
・分析日:2026年9月15日
・出典:厚生労働省「歯科疾患実態調査」
背景
子どもの頃は、学校で毎年歯科健診を受けます。高校を卒業すると、この機会はなくなり、検診を受けるかどうかは本人に委ねられます。
厚生労働省は2024年度から、歯周疾患検診の対象年齢に20歳と30歳を加えています。若い世代の口の中の状態に、国としても目を向け始めています。
主なデータ
・過去1年間に歯科検診を受けた人:全体 63.8%(男性 60.6%、女性 66.5%)※質問紙への回答にもとづく割合
・最も高い:10〜14歳の男性 97.8%
・最も低い:20〜24歳の男性 36.4%
・受診の機会で最も多いもの:かかりつけの歯科医院での定期的な検診 55.7%
・受診機会別の割合:学校健診は1歳以上で6.2%、20歳以上では0.1%。20歳以上では「かかりつけ歯科医院での定期的な検診」が55.9%
・15〜24歳で歯周ポケット4mm以上の人の割合:1999年 10.4%/2024年 24.7%(途中は2005年 7.2%、2011年 8.5%、2016年 17.6%、2022年 17.8%)
受診率の差を、受診機会から見る
同じ調査では、受診のきっかけとなった機会も集計されています。学校健診は、1歳以上では6.2%を占めますが、20歳以上では0.1%でした。20歳以上の受診機会は「かかりつけ歯科医院での定期的な検診」が55.9%で大半を占め、自治体の検診が1.4%、職場検診が1.0%です。
学校健診という受診機会が年齢とともにほぼなくなり、20歳以上では自分で歯科医院に通うかどうかが中心になる、という構成になっています。
同じ世代の歯周ポケットの保有率は、1999年の10.4%と2024年の24.7%を比べると高くなっています。ただし途中の推移は一本調子ではなく、2005年 7.2%、2011年 8.5%、2016年 17.6%、2022年 17.8%でした。受診率が最も下がる年代と、歯周ポケットのある人の割合が高くなっている年代が重なっていることを確認したものです。

この分析について
受診率の低下が歯周ポケットの増加の原因であると示したものではありません。2つの指標が同じ年代で動いていることを並べて確認したものです。
受診率は質問紙への回答にもとづく割合です。また令和6年の割合は、各都道府県の人口規模が反映されるように調整された全国補正値であり、単なる人数比とは異なります。歯周ポケットの割合は、対象歯を持たない人を含めて算出されています。
個別の症状や治療について述べたものではありません。
監修者のコメント
歯周病の治療に携わっていると、20代で初めて歯ぐきの状態を確かめ、思っていたより変化が進んでいて驚かれる方に出会うことがあります。学校を卒業すると、自分から歯科に行かない限り、口の中を見てもらう機会はなくなります。歯周病は初期に痛みが出にくいため、検診が途切れる時期と、歯ぐきの変化が始まりやすい時期が重なっていることは見過ごせない点です。今回の数字は、若い世代こそ定期的に確かめる習慣を持つことの大切さを示していると受け止めています。(ユアーズデンタルクリニック 院長 湯口晃弘)
出典
・厚生労働省「令和6年歯科疾患実態調査の結果について」(令和7年6月26日公表)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59190.html
・厚生労働省 医政局歯科保健課 歯科口腔保健推進室「歯科口腔保健の推進に向けた取組等について」(2024年3月11日)
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001252538.pdf
※令和6年調査から全国補正値(人口構成に合わせた重み付け集計)が導入されており、令和4年以前の調査との比較には注意が必要です。歯周ポケットの年次推移は、平成11年と平成17年以降で1歯あたりの診査部位が異なります。
※本リリースの数値と図は、厚生労働省「令和6年歯科疾患実態調査」ほかを医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックが加工して作成したものです。
監修者について
湯口晃弘(ゆぐち あきひろ)/医療法人令徳会 理事長、ユアーズデンタルクリニック 院長
・2010年〜2015年 石川県金沢市のなぎさ歯科クリニックにて船登彰芳氏に師事
・2015年 ユアーズデンタルクリニック開院(札幌市中央区)
・2022年 米国カリフォルニアの歯科スタディグループ OSCSC にて英語講演
・2023年 日本臨床歯周病学会 第41回年次大会 新進気鋭セッション 最優秀賞
・2024年 EAO(European Association for Osseointegration)認定医、日本歯周病学会 認定医 取得
・2025年 5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター就任
・2026年5月 米国歯周病学会の公式誌 Clinical Advances in Periodontics に、筆頭著者として症例報告を発表(DOI: 10.1002/cap.70076)
医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックについて

札幌市中央区・大通駅直結の自由診療専門の歯科医院です。2015年開院。歯周外科、歯周組織再生療法、歯肉移植(根面被覆)、インプラント治療、審美歯科を診療科目としています。院長の湯口晃弘は日本歯周病学会認定医、EAO(European Association for Osseointegration)認定医、5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター。
医院名:ユアーズデンタルクリニック
運営法人:医療法人令徳会
設立:2015年9月
所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F(地下鉄大通駅直結)
理事長:湯口 晃弘
診療科目:歯周外科、歯周組織再生療法、インプラント治療、審美歯科(自由診療専門)
ユアーズデンタルクリニック 公式サイト:https://yours-dental.com/
歯科情報メディア Save Your Teeth.:https://save-your-teeth.jp/
本件に関するお問い合わせ
医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニック
電話:011-206-8241
所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F
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