ULは偽造防止のために新しいホログラム・ラベルを導入します
ノースブルック、イリノイ州-2008年6月25日-世界の主要な製品試験認証機関の
一つであるULは、電源コード、夜間灯、及び天井ファンを含む32の一般消費者向け
製品分野で、新しいホログラムULマークを導入いたしました。今回デザインが変更
されたラベルは、先端技術と高いセキュリティーが特徴のユニークなホログラム・
デザインが組み込まれており、識別は簡単にできますが、模写することは困難に
なっています。
一つであるULは、電源コード、夜間灯、及び天井ファンを含む32の一般消費者向け
製品分野で、新しいホログラムULマークを導入いたしました。今回デザインが変更
されたラベルは、先端技術と高いセキュリティーが特徴のユニークなホログラム・
デザインが組み込まれており、識別は簡単にできますが、模写することは困難に
なっています。
「このULの新しいホログラム・ラベルは、ULマークの信頼性を保護し強めていく
という弊社の政策における最新の取組みです。」 「この新しいラベル技術は、
ULマーク付製品の合法性の確認が必要な世界中の小売り業者、税関検査官、
及び他の取締り機関の助けとなるでしょう。」とULの偽造防止対策担当副社長
であるブライアン・モンクスは述べています。
新しいラベルは、国際的な法執行機関であり知的財産犯罪の専門家団体である
2008年国際法施行IP犯罪会議で発表されました。
ULは1996年に最初にホログラム・ラベルを導入して以来、デザインの改良を続ける
と共にセキュリティー機能を強化しており、そのたびに偽造をすることは困難に
なっています。新しいホログラム・ラベルの特徴としては、次が挙げられます。
-米国の税関検査官及び他の取り締り機関、販売店、小売り業者、消費者がすばやく
マークを識別できるよう背景色をゴールドに
-新しい米国紙幣に似た、傾けると色が変わって見える特殊なインク
-浮きあがって見えるULマークの連続模様、その中の一つに特殊な模様、波状のライン
-ラベルの真性判別を可能にする秘密のセキュリティー機能
さらにULは、関係当局による偽造マーク発見に役立ててもらおうと特別なクレジット
カードサイズの判別ツールを開発し、そのセキュリティーレベルはさらに向上する
ことになりました。
この新しいホログラム・ラベルは2008年7月1日より製造工場で使用可能になります。
2009年7月1日からは32のホログラム・カテゴリーのすべてにおいて使用が必要と
なります。
「偽造品製造者は、質、安全性、法律に配慮もなく利益が得られるものであれば
すべてコピーして売ります。」「ULは、偽造ULマークに対して、ゼロ・トレランス
政策を強いており、偽造マーク付き製品が市場に入るのを防ごうと、政府や取締り
機関と共に努力を重ねています。このような高度のセキュリティーと技術に
支えられたラベルを有する製品試験機関はUL以外ありません」とモンクスは述べています。
製品に偽造ULマークが使用されているかもしれないという疑いがありましたら、
ULにeメールにてご連絡いただくようお願いいたします(アドレス:anticounterfeiting@us.ul.com)。
偽造ラベルを識別する方法については、
ULニュースルーム(www.ul.com/newsroom)をご覧ください。
偽造及び国際的偽造防止活動へのULの協力に関しては、www.ul.com/ace
をご覧ください。
###
-ULについて-
ULは、1世紀以上の間、安全規格を作成して製品の試験をしている独立した製品安全
認証機関です。ULは、それぞれの年に71,000社の製品に表示される210億のULマークに
19,000種類を越える製品、部品、材料、及びシステムを毎年評価しています。
ULの世界的なファミリー企業とサービス・プロバイダーのネットワークは、99カ国で
お客様に提供できる62の試験所と認証施設を持っています。詳細につきましては、
次のサイトをご覧下さい。
www.UL.com/newsroom
問い合わせ先(日本国内)
與芝加寿世(Kazuyo Yoshiba)
PR Consultant, Platinum Inc.
Phone: 03-5572-6073
Email: k-yoshiba@vectorinc.co.jp
問い合わせ先(米国)
Joe Hirschmugl
Media Relations Supervisor Global Communication Services
Underwriters Laboratories
Phone: +1 847 664-1508
E-mail: Joseph.F.Hirschmugl@us.ul.com
-参考資料-
製品の偽造が消費者の安全を脅かす
グローバルな偽造防止対策において安全認証機関が果たす重要な役割
◇背景
技術は日々、目覚しい進化を遂げ、私達の身の回りにある製品のハイテク化は
飛躍的に進んでいます。消費者にしてみると、これらの複雑な製品の安全性を
自分自身で見極めることは非常に困難です。そのような中、安全であると思わ
れていた製品によって事故が起きるという事例も報告されています。製品が安
全であるかの判断は、通常、定められた安全基準を満たしているか否かを評価
することで行われます。安全基準を満たしていると判定された製品であれば、
メーカーや流通業者は自信を持ってその製品を販売することができ、消費者も
安心して購入、使用することができます。
安全基準を満たしていない状態で市場に出る製品、いわば偽造製品は、数十億
とも言われる世界規模の市場となっています。収益性が高く、法的制裁を受ける
リスクが低い製品の偽造は、その利益が他の組織犯罪の資金源になっているとも
言われています。偽造製品の製造者は、フェンディの財布やロレックス時計の
偽物に留まらず、エレクトロニクス、医薬品、はたまた歯磨き粉市場からも暴利を
貪っています。
消費者にとっては、健康および安全面のリスクを負う、粗悪品を購入してしまう、
職を失うといった悪影響があり、米国内だけでも、推定約750,000件の雇用機会が
偽造によって奪われたとされています。
◇日本における安全マーク
日本には、「電気用品安全法」という電気製品の安全性について規制する法律があります。
この法律によって、平成13年4月より、電気製品の製造・輸入事業者は、法律に従い
「◇PSEマーク」、「○PSEマーク」といった安全マークを法令に沿って表示することが
義務付けられています。
逆に、国内の電気製品メーカーが海外に製品を輸出しようとすると、その国の安全基準
を満足している製品でないと受け入れてもらえません。そこで、例えば、アンダー
ライターズ・ラボラトリーズ・インク(Underwriters Laboratories Inc.=UL)
のような認証機関が、相手国の安全基準で試験をするなど、海外の認証機関との
連携により、輸出をする際のお手伝いをしています。
ULは、1894年にシカゴに設立された、米国で最も知名度の高い安全規格開発機関、
製品試験・認証機関です。一世紀を超える歴史の中で、ULは1,000以上の安全規格を
策定し、その規格に基づいて何千種類もの製品を、試験・評価し、規格に適合して
いると認証した製品に、ULマークを表示することを認めてきました。
◇安全マーク表示のメリット
電気製品メーカーにとっては、ULの認証を受け、ULマークを自社製品に表示する
ことにより、米国全土に販売市場が広がるとともに、一般市民に向けて、その製品が
適切な安全規格に適合していることを強く示すことができます。米国内の大手
チェーン店では、販売に際しULの証明付きであることを指定しているケースも
ありますし、保険会社の検査官は損害保険の危険度の評価に際して、ULマークの
有無を確認したりします。
また、一般の消費者にもULマークが製品の安全を保証するマークであるという
認識が浸透しており、多くの人が、電気製品の購入に際し、ULマークの有無を
確かめることを習慣にしています。
◇安全マーク偽造が及ぼす影響
知名度が高いULマークだからこそ、UL認証を受けていない製品にULマークを貼付して
販売する不正が後を絶ちません。
「偽造業者は、品質、安全、法律に関係なく、利益になるものなら何でもコピーし、
販売します」とUL偽造防止対策担当副社長、ブライアン・モンクスは言います。
「彼らは犯罪者であり、消費者、メーカー、小売業者、社会、そして結果的に
経済にまで影響を及ぼすのです。」
消費者にとって一番の脅威は、個人の安全です。ULの認証を受ける製品は、火災や事故、
怪我の原因となる危険性がないか、ULの厳しい評価基準に基づき、徹底的に評価され、
定められた基準値を満たすまで認証されません。
つまり、しかるべき試験を受け、安全であるという判定を受けていない偽造製品は、
危険が潜在している製品ということになります。
小売業者にとっても、意図的であるか、あるいは無意識かに関わらず、偽造品を販売
することは、法的な危険を冒すことになります。もし、消費者が怪我をした場合、
小売業者が、法的責任を問われる可能性があり、偽造品の流通に関わったとして
真っ先に名前があげられる恐れがあります。加えて、品質の悪い製品に対する損害
賠償要求やリコールなどの負担を被る可能性があります。
製品の品質保持に注力する正当な製品メーカーにとっては、もし自社の製品の
偽造品が出回ったら、売り上げが落ち込むだけでなく、ブランドイメージや評判が
傷つけられることになります。加えて、知的所有権を守り、強化するなどの
費用負担を強いられることにもなるでしょう。
◇偽造に対する認証機関の対応
ULマークなどの安全マークは、その製品が、その製品に適用される安全要求事項
すべてに適合している製品であるという宣言となり、それらの安全マークが有する
最大の価値は、バイヤーや消費者がマークに対して抱いている信頼感と安心感です。
中でも、ULはこの価値を守るため、様々な対策をとっています。そして誤った方法で
使用されているULマークが発見された場合、必要な処置を速やかにとれる体制を
整えています。例えば、中国、米国、カナダ、欧州などの各国政府機関と協力して、
偽造ULマークを摘発するプロジェクトを継続的に実施しています。特に、米国、
カナダでは大量の偽造製品の摘発、押収と、それに伴う関係各社、個人の刑事告訴が
頻繁に行われています。
最新の対応策として、ULは、レーザー写真技術を使ったホログラムラベルを開発し、
電源コード、夜間灯や天井ファンを含む、32の一般製品分野ではこの新ラベルの使用が
必須となる予定です。この改良ラベルは、最先端技術や特殊安全機能を備えた、
独自のホログラムデザインとなっており、判別、確認がしやすく、また複製が非常に
難しいものとなっています。
加えて、ULは、関係機関が偽造製品を簡単に識別できるよう、特別なクレジット
カードサイズの偽造判別ツールを開発し、更に上の安全レベルを追求しています。
新しいホログラムデザインのマークの使用は、2008年7月1日より可能となりました。
「製品偽造は、21世紀ならでは犯罪です」とモンクスは付け加えます。「これらの
犯罪と戦うことは、ULやその他世界中の認証機関にとって、これまで、そしてこれ
からも最優先課題として位置づけられなければなりません。」
◇消費者が気をつけるべきこと
消費者は、製品を使用する前に徹底的に調べ、下記の内容が書かれていない箱に
梱包された製品には、特に注意を払う必要があります。
・ブランド名
・製品名
・認証(安全)マーク
・製品内容
ULのジョン・ドレンゲンバーグは、偽造製品を買ってしまう可能性を減らすため、
梱包されている箱や製品に、信頼できる認証マークがあるか必ず確かめるよう奨励して
います。ULマークの付いた製品を購入する際には、消費者は、下記の内容が表記されて
いるか、確認しなければなりません。
・ULの名称かつ(または)ULマーク
・大文字で書かれた「LISTED」
・コントロール番号または発行番号
・製品識別
最後に、消費者は、偽造ULマークが付いた製品は、概して容積が大きく、値段が安い
といった特徴があり、延長コードや電源コードのように、一般的に、ディスカウント
ショップ、フリーマーケットやあまりよく知られていないオンラインショップなどの
非公式な販売店で売られている、ということを念頭においておくべきです。
-ULについて-
UL(Underwriters Laboratories Inc.)は、米国で最も知名度の高い安全規格
開発機関、製品試験・認証機関です。設立以来1世紀以上に渡る歴史の中で、ULは1000
以上の安全規格を策定し、幅広い製品に関して試験を行っています。 年間1万9千種類
を超える完成品、部品、材料、システムの評価を実施し、2007年の実績では、
7万2千以上の生産工場で製造された約210億個もの製品にUL認証マークが付与されて
います。 ULは全世界62ヶ所の実験・認証施設を含め、世界各地に子会社、関連会社、
協力会社のネットワークを有しており、 99カ国の顧客にサービスを提供しています。
詳しくは、 www.UL.com/ をご覧下さい。
-UL Japan について-
株式会社UL Japan は、ULの日本法人として、製品安全に関するUL試験・認証や
そのフォローアップサービス(工場検査に関連する業務)に加えて、ULのグローバル
ネットワークを活用したCB証明、欧州CEマーキング、GSマーク、中国のCCC認証など、
世界各国の認証取得をサポートするサービスを展開しています。EMC試験所では、
EMC・電波法規制に対する試験から認可取得までトータルサポートを提供しており、
安全認証、EMCの両者を幅広くカバーしたワンストップサービスで実績をあげています。
詳しくは、http://uljapan.co.jp/ をご覧下さい。
本件に関するお問合せ
㈱プラチナム内 UL担当
與芝(よしば)・小山
TEL03-5572-6073
という弊社の政策における最新の取組みです。」 「この新しいラベル技術は、
ULマーク付製品の合法性の確認が必要な世界中の小売り業者、税関検査官、
及び他の取締り機関の助けとなるでしょう。」とULの偽造防止対策担当副社長
であるブライアン・モンクスは述べています。
新しいラベルは、国際的な法執行機関であり知的財産犯罪の専門家団体である
2008年国際法施行IP犯罪会議で発表されました。
ULは1996年に最初にホログラム・ラベルを導入して以来、デザインの改良を続ける
と共にセキュリティー機能を強化しており、そのたびに偽造をすることは困難に
なっています。新しいホログラム・ラベルの特徴としては、次が挙げられます。
-米国の税関検査官及び他の取り締り機関、販売店、小売り業者、消費者がすばやく
マークを識別できるよう背景色をゴールドに
-新しい米国紙幣に似た、傾けると色が変わって見える特殊なインク
-浮きあがって見えるULマークの連続模様、その中の一つに特殊な模様、波状のライン
-ラベルの真性判別を可能にする秘密のセキュリティー機能
さらにULは、関係当局による偽造マーク発見に役立ててもらおうと特別なクレジット
カードサイズの判別ツールを開発し、そのセキュリティーレベルはさらに向上する
ことになりました。
この新しいホログラム・ラベルは2008年7月1日より製造工場で使用可能になります。
2009年7月1日からは32のホログラム・カテゴリーのすべてにおいて使用が必要と
なります。
「偽造品製造者は、質、安全性、法律に配慮もなく利益が得られるものであれば
すべてコピーして売ります。」「ULは、偽造ULマークに対して、ゼロ・トレランス
政策を強いており、偽造マーク付き製品が市場に入るのを防ごうと、政府や取締り
機関と共に努力を重ねています。このような高度のセキュリティーと技術に
支えられたラベルを有する製品試験機関はUL以外ありません」とモンクスは述べています。
製品に偽造ULマークが使用されているかもしれないという疑いがありましたら、
ULにeメールにてご連絡いただくようお願いいたします(アドレス:anticounterfeiting@us.ul.com)。
偽造ラベルを識別する方法については、
ULニュースルーム(www.ul.com/newsroom)をご覧ください。
偽造及び国際的偽造防止活動へのULの協力に関しては、www.ul.com/ace
をご覧ください。
###
-ULについて-
ULは、1世紀以上の間、安全規格を作成して製品の試験をしている独立した製品安全
認証機関です。ULは、それぞれの年に71,000社の製品に表示される210億のULマークに
19,000種類を越える製品、部品、材料、及びシステムを毎年評価しています。
ULの世界的なファミリー企業とサービス・プロバイダーのネットワークは、99カ国で
お客様に提供できる62の試験所と認証施設を持っています。詳細につきましては、
次のサイトをご覧下さい。
www.UL.com/newsroom
問い合わせ先(日本国内)
與芝加寿世(Kazuyo Yoshiba)
PR Consultant, Platinum Inc.
Phone: 03-5572-6073
Email: k-yoshiba@vectorinc.co.jp
問い合わせ先(米国)
Joe Hirschmugl
Media Relations Supervisor Global Communication Services
Underwriters Laboratories
Phone: +1 847 664-1508
E-mail: Joseph.F.Hirschmugl@us.ul.com
-参考資料-
製品の偽造が消費者の安全を脅かす
グローバルな偽造防止対策において安全認証機関が果たす重要な役割
◇背景
技術は日々、目覚しい進化を遂げ、私達の身の回りにある製品のハイテク化は
飛躍的に進んでいます。消費者にしてみると、これらの複雑な製品の安全性を
自分自身で見極めることは非常に困難です。そのような中、安全であると思わ
れていた製品によって事故が起きるという事例も報告されています。製品が安
全であるかの判断は、通常、定められた安全基準を満たしているか否かを評価
することで行われます。安全基準を満たしていると判定された製品であれば、
メーカーや流通業者は自信を持ってその製品を販売することができ、消費者も
安心して購入、使用することができます。
安全基準を満たしていない状態で市場に出る製品、いわば偽造製品は、数十億
とも言われる世界規模の市場となっています。収益性が高く、法的制裁を受ける
リスクが低い製品の偽造は、その利益が他の組織犯罪の資金源になっているとも
言われています。偽造製品の製造者は、フェンディの財布やロレックス時計の
偽物に留まらず、エレクトロニクス、医薬品、はたまた歯磨き粉市場からも暴利を
貪っています。
消費者にとっては、健康および安全面のリスクを負う、粗悪品を購入してしまう、
職を失うといった悪影響があり、米国内だけでも、推定約750,000件の雇用機会が
偽造によって奪われたとされています。
◇日本における安全マーク
日本には、「電気用品安全法」という電気製品の安全性について規制する法律があります。
この法律によって、平成13年4月より、電気製品の製造・輸入事業者は、法律に従い
「◇PSEマーク」、「○PSEマーク」といった安全マークを法令に沿って表示することが
義務付けられています。
逆に、国内の電気製品メーカーが海外に製品を輸出しようとすると、その国の安全基準
を満足している製品でないと受け入れてもらえません。そこで、例えば、アンダー
ライターズ・ラボラトリーズ・インク(Underwriters Laboratories Inc.=UL)
のような認証機関が、相手国の安全基準で試験をするなど、海外の認証機関との
連携により、輸出をする際のお手伝いをしています。
ULは、1894年にシカゴに設立された、米国で最も知名度の高い安全規格開発機関、
製品試験・認証機関です。一世紀を超える歴史の中で、ULは1,000以上の安全規格を
策定し、その規格に基づいて何千種類もの製品を、試験・評価し、規格に適合して
いると認証した製品に、ULマークを表示することを認めてきました。
◇安全マーク表示のメリット
電気製品メーカーにとっては、ULの認証を受け、ULマークを自社製品に表示する
ことにより、米国全土に販売市場が広がるとともに、一般市民に向けて、その製品が
適切な安全規格に適合していることを強く示すことができます。米国内の大手
チェーン店では、販売に際しULの証明付きであることを指定しているケースも
ありますし、保険会社の検査官は損害保険の危険度の評価に際して、ULマークの
有無を確認したりします。
また、一般の消費者にもULマークが製品の安全を保証するマークであるという
認識が浸透しており、多くの人が、電気製品の購入に際し、ULマークの有無を
確かめることを習慣にしています。
◇安全マーク偽造が及ぼす影響
知名度が高いULマークだからこそ、UL認証を受けていない製品にULマークを貼付して
販売する不正が後を絶ちません。
「偽造業者は、品質、安全、法律に関係なく、利益になるものなら何でもコピーし、
販売します」とUL偽造防止対策担当副社長、ブライアン・モンクスは言います。
「彼らは犯罪者であり、消費者、メーカー、小売業者、社会、そして結果的に
経済にまで影響を及ぼすのです。」
消費者にとって一番の脅威は、個人の安全です。ULの認証を受ける製品は、火災や事故、
怪我の原因となる危険性がないか、ULの厳しい評価基準に基づき、徹底的に評価され、
定められた基準値を満たすまで認証されません。
つまり、しかるべき試験を受け、安全であるという判定を受けていない偽造製品は、
危険が潜在している製品ということになります。
小売業者にとっても、意図的であるか、あるいは無意識かに関わらず、偽造品を販売
することは、法的な危険を冒すことになります。もし、消費者が怪我をした場合、
小売業者が、法的責任を問われる可能性があり、偽造品の流通に関わったとして
真っ先に名前があげられる恐れがあります。加えて、品質の悪い製品に対する損害
賠償要求やリコールなどの負担を被る可能性があります。
製品の品質保持に注力する正当な製品メーカーにとっては、もし自社の製品の
偽造品が出回ったら、売り上げが落ち込むだけでなく、ブランドイメージや評判が
傷つけられることになります。加えて、知的所有権を守り、強化するなどの
費用負担を強いられることにもなるでしょう。
◇偽造に対する認証機関の対応
ULマークなどの安全マークは、その製品が、その製品に適用される安全要求事項
すべてに適合している製品であるという宣言となり、それらの安全マークが有する
最大の価値は、バイヤーや消費者がマークに対して抱いている信頼感と安心感です。
中でも、ULはこの価値を守るため、様々な対策をとっています。そして誤った方法で
使用されているULマークが発見された場合、必要な処置を速やかにとれる体制を
整えています。例えば、中国、米国、カナダ、欧州などの各国政府機関と協力して、
偽造ULマークを摘発するプロジェクトを継続的に実施しています。特に、米国、
カナダでは大量の偽造製品の摘発、押収と、それに伴う関係各社、個人の刑事告訴が
頻繁に行われています。
最新の対応策として、ULは、レーザー写真技術を使ったホログラムラベルを開発し、
電源コード、夜間灯や天井ファンを含む、32の一般製品分野ではこの新ラベルの使用が
必須となる予定です。この改良ラベルは、最先端技術や特殊安全機能を備えた、
独自のホログラムデザインとなっており、判別、確認がしやすく、また複製が非常に
難しいものとなっています。
加えて、ULは、関係機関が偽造製品を簡単に識別できるよう、特別なクレジット
カードサイズの偽造判別ツールを開発し、更に上の安全レベルを追求しています。
新しいホログラムデザインのマークの使用は、2008年7月1日より可能となりました。
「製品偽造は、21世紀ならでは犯罪です」とモンクスは付け加えます。「これらの
犯罪と戦うことは、ULやその他世界中の認証機関にとって、これまで、そしてこれ
からも最優先課題として位置づけられなければなりません。」
◇消費者が気をつけるべきこと
消費者は、製品を使用する前に徹底的に調べ、下記の内容が書かれていない箱に
梱包された製品には、特に注意を払う必要があります。
・ブランド名
・製品名
・認証(安全)マーク
・製品内容
ULのジョン・ドレンゲンバーグは、偽造製品を買ってしまう可能性を減らすため、
梱包されている箱や製品に、信頼できる認証マークがあるか必ず確かめるよう奨励して
います。ULマークの付いた製品を購入する際には、消費者は、下記の内容が表記されて
いるか、確認しなければなりません。
・ULの名称かつ(または)ULマーク
・大文字で書かれた「LISTED」
・コントロール番号または発行番号
・製品識別
最後に、消費者は、偽造ULマークが付いた製品は、概して容積が大きく、値段が安い
といった特徴があり、延長コードや電源コードのように、一般的に、ディスカウント
ショップ、フリーマーケットやあまりよく知られていないオンラインショップなどの
非公式な販売店で売られている、ということを念頭においておくべきです。
-ULについて-
UL(Underwriters Laboratories Inc.)は、米国で最も知名度の高い安全規格
開発機関、製品試験・認証機関です。設立以来1世紀以上に渡る歴史の中で、ULは1000
以上の安全規格を策定し、幅広い製品に関して試験を行っています。 年間1万9千種類
を超える完成品、部品、材料、システムの評価を実施し、2007年の実績では、
7万2千以上の生産工場で製造された約210億個もの製品にUL認証マークが付与されて
います。 ULは全世界62ヶ所の実験・認証施設を含め、世界各地に子会社、関連会社、
協力会社のネットワークを有しており、 99カ国の顧客にサービスを提供しています。
詳しくは、 www.UL.com/ をご覧下さい。
-UL Japan について-
株式会社UL Japan は、ULの日本法人として、製品安全に関するUL試験・認証や
そのフォローアップサービス(工場検査に関連する業務)に加えて、ULのグローバル
ネットワークを活用したCB証明、欧州CEマーキング、GSマーク、中国のCCC認証など、
世界各国の認証取得をサポートするサービスを展開しています。EMC試験所では、
EMC・電波法規制に対する試験から認可取得までトータルサポートを提供しており、
安全認証、EMCの両者を幅広くカバーしたワンストップサービスで実績をあげています。
詳しくは、http://uljapan.co.jp/ をご覧下さい。
本件に関するお問合せ
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與芝(よしば)・小山
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