最新テクノロジーと匠技の融合でこれまでの光沢領域を超えたミラー調の光沢革新的光沢素材「ウルトラ・ルガーノTM」2016年秋冬向けに販売開始
小松精練株式会社(本社:石川県能美市 社長:池田哲夫)は、最新テクノロジーと伝統工芸漆塗りの匠技のような感性の融合により、鏡のような光沢感と漆のような艶感を兼ね備えた新たなテキスタイル加工技術を確立しました。
この度、当技術を用いたファブリックブランド『ウルトラ・ルガーノTM』で、国内外において2016年秋冬向けに本格的販売を開始いたします。
■開発の経緯
当社は2007年8月より、最上質うるし調素材『ルガーノ®』の販売を続けております。その間、継続して光沢におけるシーズ開発を行っていたところ、近年、主要な顧客から従来の『ルガーノ®』を更に上回る光沢感を求める声があがってきたため、これまでの限界を超えた光沢感の表現を追求しておりました。そこで従来の『ルガーノ®』の特長(①扁平にならない、②硬くならない、③ドレープ性を維持、④光沢感の持続性及び洗濯耐久性)を保ちつつ、新たな加工技術により、これまでの光沢領域を超えた輝度に挑戦しました。
この度、当社は独自設計により開発した多段式マルチニップ方式のマシンを更に進化させ、加えて匠技のような感性による加工技術を融合させることで、イノベーティブな光沢の表現に成功しました。
■“プルミエール・ヴィジョン“で発表
『ウルトラ・ルガーノTM』は、試作品として2015年7月に開催したフランス・パリ個展で覆面出展し、欧州の一部マーケットでテストセールスを実施しました。先行販促における市場の反応は極めて高く、既に欧州のトップメゾンから量産契約を取り付けるなど、予想を上回る高い評価に確かな手応えを得ました。この評価を受け、この度、本格的な量産機の開発と量産体制に向けての準備が整い、2015年9月にパリで開催されるプルミエール・ヴィジョンの場で全世界に向けて発表を行い、『ウルトラ・ルガーノTM』として国内外に2016-17年秋冬シーズンをターゲットとした本格販売を開始いたします。
■『ウルトラ・ルガーノTM』の商品特長
①上品なミラー調の艶感で、革新的な高輝度の光沢素材です。
②しなやかさを残しつつ、扁平で硬くならず、ドレープ性を兼ね備えたファブリックです。
③ベースとなる素材は化繊、合繊、複合素材など、薄地・中肉の様々な織物素材で展開が可能です。
④プリントやボンディング、薄膜加工や機能加工などの後加工との組み合わせによって、バリエーションを広げることができます。
⑤洗濯耐久性にも優れ、洗濯後も質感と表面感を維持します。
■新領域の光沢感について
①JIS規格(日本工業規格)の光沢度測定に基づいた測定を行っております。
②20度、60度、85度の角度で入射した光を100とした反射量を測定しています。
③従来のルガーノの反射量は、通常染上品の約2倍の反射量を可能にしたファブリックでしたが、『ウルトラ・ルガーノTM』はその域を超えた反射量のファブリックです。(ルガーノの2倍以上)
■用途展開
ファッション衣料、スポーツ衣料、寝装・寝具、インテリア全般、鞄、靴、etc
■設備投資
1億円
■販売計画
初年度 30万m 1.5億円、3年後 150万m 5億円
■『ウルトラ・ルガーノTM』と通常染上品の比較写真
【代表素材(20dナイロンタフタ)の比較】
ダウンジャケットなどに使用されている軽量ナイロンタフタ(写真右が通常染上品)が、今回開発した新特殊加工技術によって、反射量を向上させた光沢表現が可能になりました(写真左)。
ご参考:小松精練株式会社 会社概要
小松精練は、1943年の設立以来『モノ』ではなく『技術を売る』企業として、積極的な研究開発とマーケットの開拓に取り組み、現在では主力の繊維・高分子技術をもとに、ファッション、スポーツ、インテリア、生活資材、医療・福祉、エレクトロニクス、車両内装材、環境関連事業など、多彩な事業領域をカバーするファブリック&環境共生素材メーカーです。
■会社名:小松精練株式会社
■設立:1943年(昭和18年)10月
■代表取締役社長:池田哲夫
■資本金:46億8,042万円
■従業員数:単体 735名 / グループ企業 533名 合計 約1,268名(平成27年3月31日現在)
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