LLMなどの大規模AI開発向け GDEP Advance オリジナル アプリケーションリソースマネージメントツール「G-Suite」をリリース

~Python環境構築におけるユーザーの利便性を最大化~

AIとビジュアライゼーションのソリューションプロバイダである株式会社ジーデップ・アドバンス(GDEP Advance,Inc. 本社:東京都港区、代表取締役:飯野匡道)は、LLMなどの大規模AI開発向けアプリケーションリソースマネージメントツール「G-Suite(G-Works LLM Application Suite for Linux ジー・スイート)」をリリースしました。

G-Suiteは、これまでジーデップ・アドバンスが提供してきた「G-Works」の仕組み(Deep Learningの主要なフレームワークを、各世代のGPUに最適化してビルドしたソフトウェア群)を継承し、さらに発展させたOS ネイティブ環境+コンテナ環境のハイブリッドアプリケーションリソースマネージメントツールです。

G-Suiteはジーデップ・アドバンス製品にインストールされるソフトウェアで、インターネット上のWebサイトから様々なレシピやサポートツール群をダウンロードし、簡易解説書やチュートリアルを含むアプリケーション実行環境を構築することが可能です。最適化されたフレームワークが実装されているためユーザーが面倒な構築作業を行うことなく届いたその日からAIの研究開発を開始できます。

ジーデップ・アドバンスでは「G-Suite」を2025年2月20日より販売開始いたします。

製品ページURL:https://www.gdep.co.jp/g-suite/

G-Suite開発の背景

Pythonアプリケーションの環境セットアップにおいて、開発者はマシンのOS、ハードウェアやそのサポートソフトなど、多くの点を確認しなければなりません。また、1つのPython環境に複数のアプリケーションを組み込む場合、モジュール依存性のバッティングなど、多岐に渡る問題が起こり、容易に環境構築できず試行錯誤を繰り返すことで時間を要します。各Python開発環境でjupyter lab*を全て同じ環境になるように構築するには、構築に関するノウハウの蓄積が必要なため、ユーザーにとって負担が大きいことや、空いているGPUリソース を自動的に選択して効率よく使用するためには一定の知識とソフトウェア環境の調整が必要なことも課題となっていました。

G-Suite概念図

「G-Suite」の誕生

これらの様々な課題を総合的に解決し、ユーザーの利便性を最大化することを目的として設計されたのが「G-Suite」です。

G-Suiteでは、ソフトウェアのモジュール構成定義ファイルやチュートリアル環境、それに付随するスクリプト群の集合体を「レシピ」と名付けています。このレシピのメニューから必要なものをダウンロードし、簡単に正しくセットアップできることが最大の特徴となっています。

またG-Suiteでは、Ubuntu 24.04に対応し、開発環境はminiforgeをベースとしています。各世代のGPUに最適化してビルドしたソフトウェア群に加え、OSネイティブ環境+コンテナ環境をハイブリッドにサポートするアプリケーションリソースマネージメントツールです。ユーザーは様々なアプリケーション実行環境を構築することが可能であり、レシピは全てフリーでアクセスできます。

* Pythonのコードを書く対話式のエディターでコードを実行しながら、データを視覚化したり、ドキュメントを作成したりできるインタラクティブな開発環境

G-Suiteの主な機能

G-Suiteは、開発環境に含まれるconda パッケージモジュール※1とpip パッケージモジュール※2 全てを詳細なバージョンを含んだ形で記録済みで、それらの出力結果を利用して失敗しない開発環境の再構築が可能です。

1.Condaコマンド機能

pythonのベースバージョンやモジュール群でインストール内容の違う状態をいくつも切り替えて使うことのできる仮想環境。

2.G-Suite Control機能

G-Suiteはgsuitectlというコマンドラインツールからダイアログ形式の選択メニューを提供。メニューは階層化されておりメインメニュー、サブメニュー、レシピ選択、実行、などが簡単に操作可能。

3.その他の機能

Jupyter-kernel + Slurm GPUリソース指定自動セットアップ

インタラクティブな開発環境「JupyterLab」とジョブスケジューラー「Slurm」を組み合わせることで、データサイエンスや機械学習のワークフローを効率的に管理し、GPUの計算リソースを効果的に利用可能。

Container + GPU(MIG) バインドサポート

Slurm リソース管理統合

業界標準の「Docker」、HPC(高性能計算)環境向けの「Singularity」、リソース管理とジョブスケジューリングの「Slurm」を組み合わせることで、コンテナ化されたアプリケーションを効率的に管理し、計算リソースを効果的に利用可能。

NVIDIA GPU Cloud のDocker イメージメニュー検索+シーケンシャルダウンロードスケジューリングサポート

NVIDIA NGC(TM)からDockerイメージを簡単に取得するために、容易にアクセスにできるようにされたG-Suite Controlの選択メニューから順番にダウンロード。パフォーマンスが最適化されたコンテナ、学習済みAIモデルなど迅速に構築するためのモデルを展開可能にし、短期間で理解、カスタマイズ、テスト、構築可能。

ジーデップ・アドバンスは、常に最新のAI開発環境を提供することで、あらゆる業界のAI開発を加速させ、豊かな社会づくりに貢献していきます。

ジーデップ・アドバンスについて

株式会社ジーデップ・アドバンス(東証スタンダード、証券コード:5885)は、「Advance with you」をミッションに、GPGPUをはじめとするアクセラレーターやハイエンドワークステーション、広帯域ネットワークや高速ストレージを用いたクラスターシステム、さらにライブラリやコンパイラ、ジョブスケジューラーなどの運用ツールの提供構築から運用支援まで、仕事や研究を前に進めるための手段をオンプレミスやレンタル、クラウドなどあらゆる形態で総合的に提供するAIとビジュアライゼーションのソリューションプロバイダです。NVIDIA社の「NPN(NVIDIA Partner Network)」においてエリートパートナーとして活動しています。

URL:https://www.gdep.co.jp/

※記載されている会社名、製品名等は各社の登録商標あるいは商標です。

※記載されている情報はリリース時点のものです。予告なく仕様、価格を変更する場合や販売終了、延期となる場合があります。

■製品、サービスに関するお問い合わせ先

株式会社ジーデップ・アドバンス ソリューション部 E-mail:sales@gdep.co.jp

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://www.gdep.co.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都中央区晴海1-8-12 晴海アイランド トリトンスクエア オフィスタワーZ棟5階
電話番号
03-6803-0620
代表者名
飯野 匡道
上場
東証スタンダード
資本金
2億8130万円
設立
2016年01月