ダミアーノ・クネゴ氏来日 片山右京理事長らと意見交換
2018年で選手を引退したダミアーノ・クネゴ氏が来日し、一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟(略称:JBCF)の片山右京理事長、今中大介副理事長らと、今後の日本ロードレース界や新リーグ構想についての意見交換を行った。
ダミアーノ・クネゴ氏は、2004年のジロ・デ・イタリア総合優勝、ジロ・ディ・ロンバルディアでは通算3勝を挙げるなど、イタリアを代表する選手として活躍。ジャパンカップでも2勝しており、日本でも馴染みのあるトップ選手として知られてきた。2015年からは日本企業がスポンサードする「NIPPOヴィーニファンティーニ」に移籍。2018年、惜しまれつつも選手を引退した。
現在は自身がプロデュースするロードバイクの制作・販売を手がけるほか、パーソナルトレーナーとして後進の育成にも力を入れるという。
日本人選手について聞かれたクネゴ氏は、
「初めて日本に来たのは2002年。その時に比べれば日本人選手は大きく成長したと思う。『あと少し』のところまでは来てると思うが、まだやらねばならないことはあると感じている。
フィジカル面で日本人とヨーロッパ人は違うので、同じトレーニングをしても同じように強くはなれない。だからそれぞれのパーソナルに合わせたトレーニングを考えなければならないと考えている。」
と、NIPPOヴィーニファンティーニで日本人選手を見てきた経験を踏まえて話す。その上で、
「今ヨーロッパに来ている日本人選手は若くても24歳から25歳くらい。理想を言えば16歳から18歳くらいの頃に良い環境でトレーニングすることが出来ればもっと強くなれると思う。私はその手助けを出来ると考えている。」
と、日本人でも強くなれる可能性があると強調した。イタリアの選手育成システムについて聞かれると、
「私の場合は15歳から始めたが、8歳から9歳頃に始めて段階を踏んで上のカテゴリーに進んで行くようなシステムがある。それがしっかりしているので、U23になる頃には強い選手が育つようになっている。
子供のレースも多く、3月から10月まで、ほぼ全ての週末にレースがあり、たまに水曜日に行われることもある。距離は年齢に応じて、13、14歳は40km、15、16歳になると60km、17、18歳になると100km、20歳を越えると120km以上というように増えていく。」
と説明する。
選手時代にイタリア在住経験もある今中副理事長は、
「イタリアでは自転車競技の認知度が高いから、警察も交通規制の仕方とか心得ているし、それが当たり前と思っていますからレース開催もスムーズ。
日本でも若手育成システムを確立させて、ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスに毎年4・5人が出場するようになれば、メディアからの注目度も上がるようになると思う。頂点をうまく利用して選手強化と注目度を上げられるようにしていきたい。」
と話すと、クネゴ氏も賛同。片山理事長も、
「クネゴ氏から教えてもらえる環境があれば、日本人も更に強くなれると思う。現地の受け入れ体制などの問題もあるけれど、実現出来るようにしたい。」
と、選手育成に力を入れたいと語った。
そして、2021年からスタートさせるJBCFの新リーグ構想を説明し、
「2021年から新リーグをスタートさせ、クネゴ氏のように活躍できる選手を輩出できるようにしたいと考えている。強い選手をまとめてヨーロッパなどのトップカテゴリーに送り込み、レースに出場する機会を得られるようなシステムを作り上げたい。現在は色々な方法を模索している段階だが、クネゴ氏のように知見のある方のアドバイスを頂けると嬉しい。ぜひ新リーグの顔になってもらいたい。」
と、新リーグ構想についての協力を求めた。
これに対しクネゴ氏は、
「選手育成やイベントなど、色々なプロジェクトで日本と関わっていきたいと考えている。1年で終わるのではなく、3年計画くらいの長いスパンで見て行きたいし、私の意見でよければ役に立ちたいと思っている。」と、日本との関わりに意欲を見せた。
現役の頃から日本好きを公言しており、引退前から日本人選手の育成を強く望んでいたというクネゴ氏。今年はすでに5回の来日を予定しているそうで、今後の日本での展開を期待したい。
ダミアーノ・クネゴ氏は、2004年のジロ・デ・イタリア総合優勝、ジロ・ディ・ロンバルディアでは通算3勝を挙げるなど、イタリアを代表する選手として活躍。ジャパンカップでも2勝しており、日本でも馴染みのあるトップ選手として知られてきた。2015年からは日本企業がスポンサードする「NIPPOヴィーニファンティーニ」に移籍。2018年、惜しまれつつも選手を引退した。
現在は自身がプロデュースするロードバイクの制作・販売を手がけるほか、パーソナルトレーナーとして後進の育成にも力を入れるという。
日本人選手について聞かれたクネゴ氏は、
「初めて日本に来たのは2002年。その時に比べれば日本人選手は大きく成長したと思う。『あと少し』のところまでは来てると思うが、まだやらねばならないことはあると感じている。
フィジカル面で日本人とヨーロッパ人は違うので、同じトレーニングをしても同じように強くはなれない。だからそれぞれのパーソナルに合わせたトレーニングを考えなければならないと考えている。」
と、NIPPOヴィーニファンティーニで日本人選手を見てきた経験を踏まえて話す。その上で、
「今ヨーロッパに来ている日本人選手は若くても24歳から25歳くらい。理想を言えば16歳から18歳くらいの頃に良い環境でトレーニングすることが出来ればもっと強くなれると思う。私はその手助けを出来ると考えている。」
と、日本人でも強くなれる可能性があると強調した。イタリアの選手育成システムについて聞かれると、
「私の場合は15歳から始めたが、8歳から9歳頃に始めて段階を踏んで上のカテゴリーに進んで行くようなシステムがある。それがしっかりしているので、U23になる頃には強い選手が育つようになっている。
子供のレースも多く、3月から10月まで、ほぼ全ての週末にレースがあり、たまに水曜日に行われることもある。距離は年齢に応じて、13、14歳は40km、15、16歳になると60km、17、18歳になると100km、20歳を越えると120km以上というように増えていく。」
と説明する。
選手時代にイタリア在住経験もある今中副理事長は、
「イタリアでは自転車競技の認知度が高いから、警察も交通規制の仕方とか心得ているし、それが当たり前と思っていますからレース開催もスムーズ。
日本でも若手育成システムを確立させて、ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスに毎年4・5人が出場するようになれば、メディアからの注目度も上がるようになると思う。頂点をうまく利用して選手強化と注目度を上げられるようにしていきたい。」
と話すと、クネゴ氏も賛同。片山理事長も、
「クネゴ氏から教えてもらえる環境があれば、日本人も更に強くなれると思う。現地の受け入れ体制などの問題もあるけれど、実現出来るようにしたい。」
と、選手育成に力を入れたいと語った。
そして、2021年からスタートさせるJBCFの新リーグ構想を説明し、
「2021年から新リーグをスタートさせ、クネゴ氏のように活躍できる選手を輩出できるようにしたいと考えている。強い選手をまとめてヨーロッパなどのトップカテゴリーに送り込み、レースに出場する機会を得られるようなシステムを作り上げたい。現在は色々な方法を模索している段階だが、クネゴ氏のように知見のある方のアドバイスを頂けると嬉しい。ぜひ新リーグの顔になってもらいたい。」
と、新リーグ構想についての協力を求めた。
これに対しクネゴ氏は、
「選手育成やイベントなど、色々なプロジェクトで日本と関わっていきたいと考えている。1年で終わるのではなく、3年計画くらいの長いスパンで見て行きたいし、私の意見でよければ役に立ちたいと思っている。」と、日本との関わりに意欲を見せた。
現役の頃から日本好きを公言しており、引退前から日本人選手の育成を強く望んでいたというクネゴ氏。今年はすでに5回の来日を予定しているそうで、今後の日本での展開を期待したい。
すべての画像
- 種類
- その他
- ビジネスカテゴリ
- スポーツ財団法人・社団法人・宗教法人
- ダウンロード