「第6回 東京国際ミニプリント・トリエンナーレ 2018」を10月27日より多摩美術大学美術館にて開催
世界各国から公募によって選ばれた版画家たちの感性豊かな作品を一堂に展示
版を写しとることによってつくりだされる独特で豊かな「版画」の表現世界は、各国・各地域でそれぞれ異なる歴史や技法の特色を持ちつつ、影響を与え合いながら今日に至る。その版画の特性を活かし、出品作品のサイズをミニプリントとすることで「世界のどこからでも郵送によって、誰でも自由に参加できる」というアイデアから始まった本展は、ひとつの大学が試みた国際公募展として大きな反響を集めている。
6回目となる今回は、文化と芸術の多様性を求めてオープン・コンペティションにより開催。また、今回初めてデジタルプリントのみによる作品を版表現として受け入れ、より広く世界のアーティストから作品を募った結果、世界94か国・地域から1,927名から応募があった。
1次審査(インターネットでの応募で、画像データによる審査)および2次審査(1次審査を通過した実作品での審査)を経て、19点が受賞・入賞作品に選ばれた。
主な受賞作品は次の通り。
大賞
「at the bed 1801」Jihye LIM(韓国)
メゾチント17.3×21.5cm
準大賞
「Fabric」Angelina TSOUMANI(ギリシャ)
エッチン、アクアチント、エングレーヴィング、リノカット20×16.5cm
準大賞
「The without you scenery」杉山衿香(日本)
木版22.5×18cm
本展では、受賞・入賞作品を含む324点が一堂に展示される。いずれも270×180mm以内というA4 サイズにも満たない小さな枠組みの中に、各国の版画家たちそれぞれの世界観が感性豊かに表現された力作揃いだ。技術の進歩にも促され、版画の概念が大きく拡張していることを実感でき、版画ならではの質感の表現を間近で楽しめる展示となっている。
また、11月3日(土・祝)には授賞式とシンポジウムが開催される。授賞式には大賞のJihye LIM(韓国)さんをはじめ、準大賞のAngelina TSOUMANI(ギリシャ)さん、杉山衿香(日本)さん、審査員賞岡村桂三郎賞のLin RENHSIN(台湾)さん、本江邦夫賞のSnezana PETROVIC(セルビア)さん、ほか受賞者、大使館関係者などが来校する。さらに、授賞式の前日には、美術館賞を受賞したIngela SVENSSONさんを含むスウェーデンの版画協会関係者らが八王子キャンパスの版画工房に視察にも訪れる予定となっている。
【開催概要】
第6回 東京国際ミニプリント・トリエンナーレ 2018
会期: 2018年10月27日(土)~12月2日(日)
会場: 多摩美術大学美術館(東京都多摩市落合1-33-1)
多摩センター駅 徒歩7分
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:火曜日
入館料:無料
【関連イベント】
シンポジウム
「現代における版表現の多様性とその展開」
11月3日(土・祝)13:00~14:00
モデレーター:建畠 晢(多摩美術大学学長)
パネラー:大島成己(多摩美術大学教授)、日高理恵子(多摩美術大学教授)
定員:100名(当日受付)
対象:一般
参加費:無料
会場:多摩美術大学美術館 B1階多目的室
お問い合わせ:042-357-1251(多摩美術大学美術館)
http://www.tamabi.ac.jp/museum/
その他、第6回東京国際ミニプリント・トリエンナーレ2018の会期中には様々な関連イベントが行われる。詳しくは下記サイトから。
第6回東京国際ミニプリント・トリエンナーレ2018
https://www.tamabi.ac.jp/timpt/index_jp.htm
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像