2022年のアメリカの国立公園訪問数がパンデミック前のレベルにまで回復

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アメリカ国立公園局(NPS)はこのたび、国立公園を含むNPSが管理を行う施設の2022年の年間訪問者数を発表し、訪問者の合計が約3億1,200万人に達し、前年同期比で5%増加したことを明らかにしました。2020年は、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大とそれに伴うロックダウンにより、NPSの管理地への訪問者数は前年比で27.6%減少しましたが、2021年と2022年の2年間で大きな回復をみせ、2022年末までにほぼパンデミック以前のレベルにまた戻っています。

具体的な訪問者数は、2021年が2億9,700万人で、2022年は3億1,200万人となり、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大以前の 2019年の訪問者数(約 3 億 2,750 万人)に迫っています。このうち、国立公園の訪問者の合計は、2021年は9,220万人、 2022年は8,860 万人で、これは2019年の9,100万人にほぼ到達するレベルで、2020年の6,790万人から大幅に回復しています。NPSの報告書では、「訪問者数は新型コロナウイルス感染症の世界的拡大以前の水準に回復した」と記されています。

NPSの管理地への訪問者数推移と1979年~2022年までの国立公園の訪問者数の推移


2022 年に最も訪問者数を集めた国立公園のトップ 5 は以下のとおりです。
第1位 グレートスモーキー山脈国立公園(テネシー州とノースカロライナ州)訪問者数1,290万人(全体の14.59%)

2022年に最も訪問者数の多かった国立公園で1 位を獲得したのは、グレートスモーキー山脈国立公園です。昨年の訪問者数は1,300万人近くを記録し、イエローストーン、ヨセミテ、グランドキャニオン国立公園の訪問者数を合わせた数を上回りました。2022年の訪問者数は2021年の1,410万人には達しませんでしたが、2019年の1,250万人を上回る結果でした。 世界遺産に登録されている同国立公園は2,100平方キロメートルの広さを有し、ノースカロライナ州とテネシー州にほぼ均等にまたがっています。常に発生している朝の霧からスモーキー山脈と呼ばれる山脈は、植物の多様性、豊富な野生生物、歴史的建造物、美しい古代の山々でその名を世界に轟かせています。ジップラインとハイキングは特に人気のアクティビティで、約1,300キロを超えるハイキングトレイルがあり、冬には凍った滝、春には野生の花を見ることができます。また、約4,700キロに及ぶ小川が流れており、1年を通して釣りができます。この公園には、30種類のサンショウウオ、4千種の植物、140種の樹木、約65種の哺乳類、200種の鳥類、67種の在来魚種、約1,500頭のクマ、80種類以上の爬虫類と両生類が生息しています。入場は年中無休ですが、車で来園の場合は駐車タグを購入する必要があります。料金は5ドル(約700円)~です。

第2位 グランドキャニオン国立公園(アリゾナ州)訪問者数470万人(全体の5.34%)

2022年中、 470万人以上がグランドキャニオン国立公園を訪れ、2 番目に多くの人が訪れた国立公園になりました。訪問者数は、450万人が来園した2021年から微増で、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大前の2019年に記録した600万人には程遠い数字です。この世界遺産は1919年に国立公園に指定され、コロラド川によって何百万年も前に切り開かれた広大な赤い岩で知られています。この公園は、端から端まで約450キロにわたり、平均の低高差は約1,200メートルで、アメリカで最も有名なランドマークの 1 つとなっています。アリゾナ州北部に位置し、ネバダ州とユタ州の州境から数時間です。ハイキングに加えて、サイクリングトレイルでのサイクリング、ラバの旅をしたり、ボートやいかだで峡谷を探索したりして、秘境の滝や峡谷を散策することもできます。入場料は1人あたり20ドル(約2,700円)、または車1台(すべての乗客を含む)につき35 ドル(約4,800 円)です。

第3位 ザイオン国立公園(ユタ州)訪問者数470万人(全体の5.29%)

第3位のザイオン国立公園の2022年の訪問者数は470万人弱で、2021年に記録した500万人からはわずかに減少していますが、2019年の450万人よりは増加しました。ユタ州に位置し、1919年に国立公園に指定され、約600 平方キロに及ぶ赤い岩の景観、高台、カラフルな空中庭園のある砂岩の峡谷と滝の迷路があります。長さ約24キロのザイオン渓谷沿いで、ロッククライミング、キャニオニング、川遊び、ハイキングコースなどを楽しめます。ザイオン国立公園への入園パス(1週間有効)は、個人1人あたり20ドル(約2,700円)、または車1台(すべての乗客を含む)につき35ドル(約4,800円)です。

第4位 ロッキーマウンテン国立公園(コロラド州)訪問者数430万人(全体の4.85%)

4位になったロッキーマウンテン国立公園には2022年度、430万を超える人々が訪れ、2021年の440万人、2019 年の470万人に近づいています。国立公園は約1千平方キロで、山地の生活地帯に見られる牧草地、輝く高山湖、高くそびえる山頂、約500キロのハイキングコースなど、壮大な山岳環境が広がります。公園に生息する動物の数が多いため、写真家の間では国内トップの野生動物観察地の1つと捉えられており、3,000頭以上のヘラジカ、400頭のオオツノヒツジ、多数のミュールジカとヘラジカを観察できます。また、キイロマーモット、ナキウサギ、カンジキウサギ、フクロウ、ハチドリ、蝶、300種類近くの鳥などの小さな生き物も生息しています。公園の入園料は、移動手段や滞在期間に応じて、1人あたり15ドル (約2,000円)からです。また、10月から5月初旬までのピークシーズンには、時間指定の入場許可が必要となります。

第5位 アーカディア国立公園(メイン州)訪問者数約400万人(全体の4.48%)

第5位のメイン州にあるアーカディア国立公園には2022年、約400万人が訪れました。この数は、2021年の400万人強からわずかに減少していますが、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大前の2019年の340万人をはるかに上回っています。「北大西沿岸の王冠の宝石」として知られ、1919年に国立公園に指定された、北東部で唯一の国立公園です。雄大な森、静かな池、丸みを帯びた山々、野生の海岸線で知られています。43キロの歴史的な自動車道、254キロのハイキングコース、72キロの馬車道があります。交通手段にもよりますが、入場パス(1週間有効)は1人あたり15ドル(約2,000円)~です。

2022 年の最も訪問者数が多かった国立公園トップ 10(1万以下は四捨五入)
第1位 グレートスモーキー山脈国立公園(テネシー州とノースカロライナ州) 1,294万人
第2位 グランドキャニオン国立公園(アリゾナ州) 473万人
第3位 ザイオン国立公園(ユタ州) 469万人
第4位 ロッキーマウンテン国立公園(コロラド州) 430万人
第5位 アーカディア国立公園(メイン州) 397万人
第6位 ヨセミテ国立公園(カリフォルニア州) 367万人
第7位 イエローストーン国立公園(ワイオミング州) 329万人
第8位 ジョシュアツリー国立公園(カリフォルニア州) 306万人
第9位 カヤホガバレー国立公園(オハイオ州) 291万人
第10位 グレイシャー国立公園(モンタナ州) 291万人

また2023年中は次の日程で、全ての国立公園の入園料が一斉に無料となります。
・4月22日(土):国立公園週間初日
・8 月 4 日(金): グレート・アメリカン・アウトドア法記念日
・9 月 23 日(土):国立公有地の日
・11 月 11 日(土):退役軍人の日

*予約、キャンプ、宿泊、ツアー、割引、第三者が徴収する料金などのその他の料金は、特に明記されていない限り含まれていません。

写真のクレジット:National Park Service (グレートスモーキー山脈国立公園 左から1枚目、3枚目、グランドキャニオン国立公園 左から1枚目、3枚目、ザイオン国立公園 左から1枚目、2枚目、ロッキーマウンテン国立公園 左から1枚目、アーカディア国立公園 左から2枚目、3枚目、4枚目)

・アメリカ合衆国国立公園局(NPS)について 
すべての国立公園、多くの国定記念物、およびその他の自然、歴史、娯楽施設を含む 423カ所の場所を管理するアメリカ連邦政府の機関。423カ所のうち、国立公園と見なされているのは63カ所のみです。公園が国立公園としての資格を得るには、公園が議会によって指定され、国家の重要性、適合性、および実現可能性などNPSの基準を満たさなければなりません。NPSは、アメリカの天然資源と文化遺産を保護および管理する米国内務省傘下の機関で、科学的な情報を提供したり、アメリカンインディアン、アラスカ先住民、アメリカ領の島のコミュニティなど、さまざまな先住民グループに対する責任と特別な取り組みを展開しています。

・ウェブサイト「GoUSA.jp」について
アメリカ合衆国の公式観光促進団体、ブランドUSAが運営するウェブサイトGoUSA.jpのコンテンツは、アメリカでしか体験できない活気、文化、無限の可能性を旅行者に体験してもらうことに焦点を当てています。旅行者の多様なパッション・ポイントに対応する実体感のあるストーリー・テリングとプログラム通じ、広大なアメリカへの魅力的な旅に誘います。GoUSA.jpは、アメリカならではの観光アトラクション、楽しみに溢れるロードトリップ、音楽、芸術、料理や冒険に至るまでのテーマ別体験を紹介するコンテンツを取り揃え、一般消費者向けの旅行ガイドの役割を渡すウェブサイトになっています。アメリカ合衆国全体あるいは、アメリカ旅行の無限の多様性と本物の豊かな文化に関する情報は、ウェブサイトGoUSA.jp ( https://www.gousa.jp/ ) 、あるいはFacebook ( https://www.facebook.com/VisitTheUSA )、Twitter ( https://twitter.com/VisitTheUSA )、Instagram ( https://www.instagram.com/visittheusa/ ) 等のSNSチャンネルで 「Visit The USA」をフォローしていただくことで入手いただけます。

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サービス業
本社所在地
東京都千代田区九段南3-8-11 飛栄九段ビル3階
電話番号
03-6261-5385
代表者名
早瀬陽一
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
1999年09月