Double Feather Partners、アンゴラの都市型モビリティ・フィンテック企業Andaに出資
アフリカに特化した日本のベンチャーキャピタルおよびコンサルティング企業である株式会社Double Feather Partners(本社:東京都渋谷区、代表取締役:武藤康平、以下「DFP」)は、アンゴラの都市型モビリティ・フィンテックソリューションを展開するスタートアップ Anda(本社:アンゴラ・ルアンダ、CEO: Sérgio Tati )のシードラウンドにおいて総額300万ユーロ(約5億3,600万円/約350万ドル)を共同出資しました。

Andaは、利用者の利便性を起点とするモビリティプラットフォームとして、革新性・包摂性・持続可能性を備えた新しい都市交通モデルの実現を目指しています。2輪車事業からスタートした同社は、現在では3輪(トゥクトゥク)や4輪車にもサービスを拡大し、幅広い層にアクセス可能な移動手段を提供しています。これまでに1,000名以上のドライバーが正式登録され、インフォーマルドライバーと比較して平均20%の所得向上を実現。過去5か月間で累計300万回以上の乗車を達成しています。
Andaの特徴は、金融アクセスが限られるインフォーマルドライバーへ車両所有の機会を提供する「Drive-to-Own(ドライブ・トゥ・オウン)」モデルにあります。分割払いによる車両購入の仕組みを通じて、ドライバーの自立と資産形成を支援しています。さらに、 INEFOP(アンゴラ国立雇用・職業訓練研究所)の認可を受けた職業訓練機関「Anda Academia」による資格講習、保険、整備サポート、事務手続き支援など、フォーマル化への包括的な支援体制を構築しています。
DFPは、UNDP(国連開発計画)主催のスタートアップアクセラレーションプログラム「Meet the Tôshikas」を通じて2024年よりAndaを支援してきました。今回の資金調達ラウンドは、DFPのほか、 Breega、Speedinvestなど欧州および米国の主要VCが共同で出資しました。今回の調達によりAndaは、2輪・3輪・4輪すべてのカテゴリーにおける電動車(EV)の導入を加速させる他、ドライバーの信用スコアリングやエコシステム管理ソフトウェアなど、自社開発のフィンテック技術への投資を強化します。さらに、乗客のピックアップやEVバッテリー交換サービスを提供する拠点「Safe Stops(セーフストップ)」のネットワークをアンゴラ国内およびその他のアフリカ市場へ拡大していきます。この投資は、雇用創出やインフォーマルセクターの正式化、都市交通分野におけるイノベーション促進にも貢献するものです。
DFPは今後も、アフリカのスタートアップへの投資に加え、現地エコシステムの強化に向けたアドバイザリー活動を通じて、社会的インパクトと持続可能な事業成長の両立を目指してまいります。

AndaのCEO兼共同創業者、セルジオ・タティ氏のコメント
「今回の300万ユーロの資金調達は、アンゴラが有する計り知れない潜在力、私たちの国民に根付く起業家精神、そしてポルトガル語圏アフリカ全体の可能性に対する、信用の証であると考えています。本投資は、アンゴラ発の企業が、世界有数のベンチャーキャピタルの支援を得て、イノベーションとベンチャー投資の新しい時代を切り開く節目となりました。私たちは単にモビリティ事業を構築しているのではなく、産業全体の制度化を推進するエコシステムを創出しています。当社独自のモデルは、ドライバーが自らの車両を所有できる「Drive-to-Own」モデルによる金融包摂、「Anda Academy」による人的資本の開発、そして自治体と連携して展開する「Safe Stops」ネットワークによるインフラの整備という、三つの柱で構成されています。こうした包括的なアプローチを通じて、私たちはアンゴラで、尊厳のある安定したモビリティ産業を創出してまいります。国内発の『Made in Angola』ブランドとして、持続的で信頼性の高い都市交通インフラの構築を体現できることを、私たちは誇りに思います。」
DFP代表取締役CEO、武藤のコメント
「DFPは、2024年に実施したアクセラレーションプログラム『Meet the Tôshikas』を通じてAndaを支援して以来、同社の成長を継続的にサポートしてきました。Andaはアンゴラ市場に適した独自のビジネスモデルを確立し、着実に市場シェアを拡大するとともに、金融包摂の推進、雇用創出、インフォーマルセクターの経済的自立支援など、社会的インパクトの創出にも取り組んでいます。DFPはこれまで、アフリカの主要4カ国(南アフリカ、エジプト、ケニア、ナイジェリア)に加え、スタートアップエコシステムが発展途上にある地域にも注力して事業拡大を支援してきました。今回、アンゴラという新興市場において、複数の主要ベンチャーキャピタルが参画する初期ラウンドでの大型出資を実現できたことを誇りに思います。」
Double Feather Partnersについて

Double Feather Partners(DFP)は、アフリカに特化した日本のベンチャーキャピタルおよびコンサルティング企業です。途上国が抱える複雑な社会課題を、持続可能なビジネスの力で解決することをミッションとしています。
ベンチャー投資およびアドバイザリー業務を通じた、130社以上のスタートアップ支援の実績を有するほか、ルワンダ・ケニア・南アフリカ・ガーナでの拠点展開や常駐スタッフを配置し、強固な現地ネットワークを築いています。こうした体制を活かし、ベンチャー投資等を通じ、現地スタートアップとの連携・協業を推進しています。
◇会社概要
所在地:100-0011 東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビル9階
問い合わせ:info@doublefeather.com
公式サイト:https://doublefeather.com/jp/
Andaについて

Andaはアンゴラに拠点を置くモビリティおよびフィンテック企業です。「Drive-to-Own」モデルを展開し、2輪・3輪・4輪ドライバーが分割払いで車両を購入し、安定した収入を得られる仕組みを提供しています。また、INEFOP認定の職業訓練機関「Anda Academia」による人材育成、保険・整備支援、サービス拠点「Safe Stop」の運営を通じて、インフォーマルセクターの制度化を進めています。
Andaは「Made in Angola」を掲げ、国内産業の成長と雇用創出、そして持続可能な電動モビリティ社会の構築を目指しています。
◇会社概要
所在地:Zenith Towers, Talatona, Luanda, Angola
問い合わせ:contacto@andaafrica.com
公式サイト:https://andaafrica.com/
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