現代ヨーロッパの若き指揮者と世界的演出家、日本屈指の映像クリエイターが創造する 20世紀オペラの最高峰、東京二期会17年ぶりの上演! 新しい衝撃と感動の『ルル』が誕生!
2020年7月10日(金)〜12日(日) 東京文化会館 大ホール 2019年12月21日(土) チケット発売
公益財団法人東京二期会は、ウィーン世紀末を描いたアルバン・ベルク未完の大作オペラ『ルル』を上演いたします。指揮はミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座などで活躍、20世紀音楽にも造詣の深いフランスの若き才能マキシム・パスカル。演出は斬新な舞台で数々の名作に新しい感動を生み出し世界最高の評価を受ける演出家カロリーネ・グルーバー。世界的な二人のタッグに、日本からは数々の注目作映像品を世に送り出し、最近ではNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺 」のタイトルバックを手掛けている気鋭のアートディレクター上田大樹が映像を担当。20世紀オペラの最高峰が、伝統ある東京二期会と気鋭のディレクターの手によって、誰もみたことのない、全く新しい『ルル』として生まれ変わります。
2020年7月10日(金)〜12日(日)の上演に向けて、2019年12月21日(土)よりチケットを発売いたします。
2020年7月10日(金)〜12日(日)の上演に向けて、2019年12月21日(土)よりチケットを発売いたします。
- 『ルル』あらすじ
時代は19世紀末。かつて貧民街で暮らしていた少女ルルは、新聞社の編集長シェーン博士に拾われ、彼好みの女性として成長する。次第にルルは、妖艶な魅力を放つようになり、シェーンは彼女と関係を持つ。ルルと愛人関係を続けるシェーンだが、彼は高級官僚の娘と交際を始め、ルルを初老の医事顧間と結婚させる。
ある日、ルルの肖像画を描いていた画家が、彼女に魅了され、言い寄り始める。 事の次第を知った夫の医事顧問は心臓発作で急死。画家はルルと再婚するが、彼女の汚れた過去の真実を知り、彼もまた自殺する。
その後、ルルはシェーンと結婚する。しかし、ルルの周囲には同性愛者のゲシュヴィッツ伯爵令嬢、貧民街時代に知り合った謎の男シゴルヒ、力業師といった怪しげな“信奉者” がおり、さらにシェーンの息子のアルヴァまでルルにのぼせあがっている。嫉妬に常軌を逸したシェーンは、ルルに拳銃を持たせて自殺を強いるが…
- プロフィール Profile
指揮 マキシム・パスカル Maxime Pascal
2014年3月フランス人として初めてネスレ・ザルツブルク音楽祭ヤング・コンダクターズ・アワー ドを受賞した若き才能であり、彼の世代において最も刺激的で有望な指揮者の一人である。この受賞により、パリ・オペラ座管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル管弦楽団、ボルドー・アキテー ヌ国立管弦楽団、リール国立管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、南西ドイツ放送交響楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ等主要楽団への客演を果たした。
ミラノ・スカラ座やパリ・オペラ座に定期的に招聘されており、18年7月にサルヴァトーレ・シャリーノの新作を指揮したベルリン州立歌劇場で『ペレアスとメリザンド』を再び指揮。また、デンマーク国立管弦楽団、RAI国立管弦楽団へのデビュー、そしてレ・シエクルを指揮してのアジアデビューとなる香港ベルリオーズ音楽祭に登場。またパリから発信するシュトックハウゼンのオペラ・ツィクルス「光」の複数年プロジェクトをスタートさせており、18年11月にオペラ・コミークで『木曜日』、19年6月にフィラルモニ・ド・パリで『土曜日』を指揮。同作品はボルドー公会堂及びロンドンのサウスバンクセンターでも披露。19年10月には再びミラノ・スカラ座に登場しフランチェスコーニ『カルテット』を指揮。
マキシム・パスカルとル・バルコンはポリニャック財団のレジデント・アーティストとして10年より活動しており、現在彼は同財団の公認アーティストとなっている。11年11月Simone and Gino del Duca財団音楽賞をフランス音楽アカデミーから授与された。
東京二期会には、2019年2月黛敏郎『金閣寺』(宮本亞門演出)公演で初登場を果たし、雄弁かつ繊細で黛の音楽に新たな光を与えた、と絶賛された。
演出 カロリーネ・グルーバー Karoline Gruber
オペラ演出家として国際的な活躍を見せており、これまでにインスブルック古楽音楽祭およびベルリン州立歌劇場『月の世界』、ハンブルク州立歌劇場『ポッペアの戴冠』(「オーパンヴェルト」誌の年間最優秀演出家にノミネート)、同『ナブッコ』『ジューリオ・チェーザレ』、 ボン歌劇場『ダルダノス』、ザクセン州立歌劇場『クレオフィーデ』、ライン・ドイツ・オペラ『プラテエ』、ミュンヘン・キュヴィリエ劇場『セメレ』等を演出。2005年から10年までベルリン芸術大学で演出法の講義を担当し、現在はザルツブルク音楽大学教授。日本においては東京二期会『フィレンツエの悲劇』『ジャンニ・スキッキ』でデビュー後、びわ湖ホ ール『サロメ』、東京二期会『ドン・ジョヴァンニ』(ライン・ドイツ・オペラとの共同制作)、『ナクソス島のアリアドネ』 を演出。最近では17年ウィーン国立歌劇場プロコフィエフ『賭博者』、ゲルトナープラッツ歌劇場ヘンデル『セメレ』、ハンブルク州歌劇場コルンゴルト『死の都』のほか、ライン・ドイツ・オペラにおいては東京二期会との共同制作公演『ドン・ジョヴァンニ』の再演を重ねている。
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