レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスと米海軍、エンタープライズ対空捜索レーダーの試験完了
固定型・回転型の両方で海上における探知距離と性能を向上
アリゾナ州ツーソン(2021年8月2日)-レイセオン・テクノロジーズの一部門であるレイセオン・ミサイルズ&ディフェンスと米海軍は、エンタープライズ対空捜索レーダー(EASR)の一連の試験をバージニア州ワロップス島の海軍試験場で完了しました。試験では、EASRの派生型2種類、回転型SPY-6(V)2 と固定型SPY-6(V)3の性能を実証しました。
この2つのEASRレーダーは、SPY-6シリーズの最新のセンサーです。航空母艦や揚陸艦に搭載されるSPY-6(V)2 と SPY-6(V)3は、それぞれ、無人航空機の探知・追尾、電子防御、航空管制など対空・対艦戦機能を同時に提供します。
レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスの海上能力担当副社長キム・アーンゼンは次のように述べています。「EASRの開発は迅速に進捗しています。それは、エンジニアがSPY-6シリーズで培った知識を応用しているからです。SPY-6は設計構造が共通しているので、時間もコストも節約することができ、ソフトウェアやハードウェアシステムの垣根を越えて、訓練や維持整備を合理化できるのです」
最近では、対空戦闘や航空管制、またSPY-6(V)2とSPY-6(V)3の電力システムのモデル化を中心に試験が行われています。EASRは、従来の単機能のレーダーに取って代わり、探知距離と性能を向上させていきます。
米海軍のプログラム・エグゼクティブ・オフィス統合戦システムズ(PEO IWS)で海上センサーを扱うプログラム・マネージャー、ジェイソン・ホール米海軍大佐は、次のように述べています。「EASRは、高クラッタや密集した環境下の追尾でもその性能を実証しました。チームはシステムの改良と強化を継続すると共に、地上試験を活用して、レーダーを戦闘管理システムに統合する予定です」
AN/SPY-6(V)2は、強襲揚陸艦やニミッツ級航空母艦に搭載される予定です。AN/SPY-6(V)3は、フォード級航空母艦に組み込まれる予定で、各国の海軍が保有するフリゲート艦とも互換性があります。AN/SPY-6(V)3は、米海軍の新型戦闘艦であるコンステレーション級フリゲート(FFG 62)の中核を担う見込みです。
レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスと米海軍は、EASRの技術・製造開発の試験を2020年3月に完了しています。また2020年7月、米海軍は4基の回転型SPY-6(V)2、2基の固定型SPY-6(V)3の製造に向け、当社と1億2,600万ドルの契約を交わしています。
※ この資料はレイセオン・テクノロジーズが 2021年8月2日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳・要約し、配信するものです。資料の内容および解釈については英語版が優先されます。リリース原文はこちら:https://www.raytheonmissilesanddefense.com/news/advisories/raytheon-missiles-defense-us-navy-complete-testing-enterprise-air-surveillance
レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスについて
レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスは、脅威を探知、追尾、迎撃できる革新的なパートナーとして、世界中のお客様に対し、最先端のエンドツーエンドのソリューションを提供します。防空ミサイル防衛システム、精密武器、レーダー、指揮統制システム、先進の防衛技術等、幅広い製品を携え、レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスのソリューションは、世界50カ国以上の市民、軍人、インフラ基盤を守っています。
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