<保育士アンケート> 新型コロナによる保育現場の影響について
約9割が、保育士を増やすためには“待遇改善”が必要と回答
福祉の人材サービスおよび育成を行う株式会社ニッソーネット(本社:大阪市北区、代表取締役会長兼社長:山下吾一)は、当社に登録している保育士派遣スタッフを対象に、コロナ禍における保育現場の実態把握を目的としたアンケートを11月に実施し、調査結果がまとまりましたので発表いたします。
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【アンケート集計結果のポイント】
●約6割(59.4%)が、保育スタッフの数が不足していると回答。コロナにより、「除菌・消毒作業などの感染対策に関する業務が増えた」が半数以上(53.1%)で、負荷がさらに高まっている。
●約9割(87.5%)が、現場で働く保育士を増やすやめには「昇給・賞与・残業手当など、一般会社員並みの待遇にする」と回答。
●長く働ける保育の職場の条件トップは、「職場の人間関係が良い」(68.8%)。チームプレーの保育の仕事は、一緒に働くスタッフとの関係性が重要。
●ロボット導入やAI化を進めたい業務は、「掃除や片付け、除菌・消毒作業」が約半数(46.9%)。
■ アンケートについて
【アンケートの目的】 コロナ禍における保育現場の実態把握
【 調査期間と方法 】 2020年11月9日~11月23日、インターネット・モバイル回答方式
【調査対象と回収数】 当社登録の保育士派遣スタッフ、回収数32名
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■ アンケート集計結果 (詳細)
Q1. 働いている職場では現在、保育スタッフの数は足りていると思いますか?(単一回答)
約6割(9.4%+50.0%)が、保育スタッフの数が不足していると回答。保育士不足を解消するための様々な取り組みが政府主導で行われていますが、依然として厳しい状況が続いています。
Q2. 現場の職場(保育現場)で、特にコロナの影響が大きいと思うことは?(複数回答)
「レクリエーションやイベントが延期・中止になった」(65.6%)が最も多く7割近くとなりました。また、「除菌・消毒作業などの感染対策に関する業務が増えた」(53.1%)、「マスク着用などにより、子どもとのコミュニケーションが取りにくくなった」(50.0%)も半数を超えました。絵本の読み聞かせなど様々な場面で保育スタッフの表情や口元を見せることができず、コミュニケーションが取りにくいと感じているスタッフが多いことがわかりました。
Q3. 働いている職場の保育スタッフの数は、コロナ前に比べて変化はありましたか?(単一回答)
約8割が「変わらない」(81.3%)と回答しましたが、「やや減った」も2割近く(18.8%)となっており、コロナ感染拡大の影響で保育現場を離れた保育士もいることがうかがえます。
Q4. 前政権に引き続き、菅政権でも保育の受け皿を増やしていく方針ですが、保育人材の不足はコロナにかかわらず続いています。どうすれば現場で働く保育士が増えていくと思いますか?(複数回答)
「昇給・賞与・残業手当など、一般会社員並みの待遇にする」(87.5%)が、2位以下に倍以上の差をつけてトップとなり、業界全体の待遇改善が現場からも求められていることが分かります。また、次いで多かった「シフト制による短時間勤務の枠を広げる」(40.6%)と「保育以外の事務作業などを減らす」(37.5%)の回答から、現場スタッフの働きやすさや業務負担軽減の課題について声が上がっていることが分かります。
Q5. マスク着用や三密回避など様々な制限があるウィズコロナの保育で工夫していることはありますか?(自由記述)
コロナ対策を徹底するという回答が多い中、「やり取りをするときのみマスクを外して表情が見えるようにする」、「食事中の会話を最小限にするよう指示があるので、楽しい雰囲気で食べられるよう心がけている」など、子どもたちとのコミュニケーションにも工夫が見られました。 <以下、原文のまま掲載>
・除菌作業。 |
・万全の態勢で、こどもをコロナから守るために周りの大人がコロナ対策を徹底すること |
・常に窓を開けて換気をしている |
・休憩室の利用者で食事を取れる人数は1人。みんな、外と内階段で休憩を取る。 手洗い消毒の徹底。触れる所の定期的消毒。 |
・保育の分散、行事の内容変更 |
・机の上にパーテーションを置いて飛沫を防ぐ工夫をしたり、窓を常に開けて換気していますが、 保育の現場で三密回避は無理だと思います。 |
・気持ちを伝える、やり取りをするときのみマスクを外し表情が見えるようにしている。 言語発達遅延のお子さんとのコミュニケーションでは発語を促すため、言葉かけの際に口元が 見えるように、マスクを外して対応している。 ・食事中の会話を最小限にするよう指示があるので、楽しい雰囲気で食べられるよう声掛けに 配慮している。 |
・子どもたちに、十分な手洗いを促している |
・保育士と子どもたちの昼食摂取を分別(乳児) ・園庭使用時間の分散 ・保育士のマスク着用徹底 ・保護者の入室禁止(玄関引渡し) |
・休憩時の昼食にアクリル板を使用し、極力各自が違う向きで昼食を食べている。また、食事後も 三密にならないように休憩を取るようにしている。しかし、休憩室が広くないので、休憩時間が 重なってしまうと、どうしても三密になってしまうのが現状です。 |
「職場の人間関係が良い」(68.8%)が圧倒的に多く、7割近くを占めました。園児や保護者だけでなく、一緒に働くスタッフとも円滑なコミュニケーションを取りながら保育に取り組めるかどうかが、長く働ける職場の条件と考える保育スタッフが多いようです。
また、「希望通りのシフトで働ける」(18.8%)や「納得のいく賃金」(12.5%)も一定数いることがわかりました。
Q7. 保育スタッフの負担軽減のために、ロボット導入やAI化を進めたい業務はありますか?(複数回答)
「掃除や片付け、除菌消毒作業」(46.9%)が最も多く、約半数となりました。次いで、「子どもの体調チェックとデータ管理」(34.4%)、「保育日誌やシフト作成などの事務作業」(31.3%)の順に多い結果となりました。
Q2で、「除菌・消毒作業などの感染対策に関する業務が増えた」(53.1%)という回答が半数以上だったことからも、除菌・消毒作業はロボットなどに任せたいと考えるスタッフが多いようです。一方、「歌や絵本の読み聞かせなどのレクリエーション」は回答がなく、現時点で、子どもたちとのコミュニケーションはロボット導入やAI化とは繋がりにくいということが分かります。
【会社概要】
質の高い介護士、看護師、保育士を「人材派遣」「人材紹介」「紹介予定派遣」という形で、高齢者福祉施設、病院、保育所へ提供。また介護資格講座や、介護・保育セミナーを行う「福祉の教室 ほっと倶楽部」も運営しています。
[社名] 株式会社ニッソーネット [代表者] 代表取締役会長兼社長 山下吾一
http://www.nissonet.co.jp/company/
[設立] 1999 年 9 月 [資本金] 1,000 万円 [売上高] 77.2億円(2020 年 3 月期)
[事業内容] 人材サービス事業、教育・研修事業、施設運営事業 [拠点] 18 拠点
大阪本社: 大阪府大阪市北区芝田 1-4-14 芝田町ビル 2F TEL:06-6375-2111 FAX:06-6375-1717
東京本社: 東京都新宿区西新宿 1-13-12 西新宿昭和ビル 3F TEL:03-6911-4011 FAX:03-5321-4311
<本件に関するお問合せ>
・株式会社ニッソーネット 堀田(ほった)
TEL:0120-982-279 Email:a-hotta@nissonet.co.jp
・株式会社アネティ(PR会社) 真壁
TEL:03-6421-7397 Email:makabe@anety.biz
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