疫病神に謝らせた?200年前の「金七郎疫病神詫び証文」秋田県にかほ市、コロナ禍での無病息災を願い証文ステッカーを全戸配布、手ぬぐいなどグッズも販売
秋田県にかほ市(市長・市川 雄次)は、中世よりにかほ市を領地としていた仁賀保家の実在の人物、仁賀保金七郎が疫病神に詫び状を書かせたという逸話に基づいた「仁賀保金七郎疫病神詫び証文」を疫病神除けのお札としてステッカーに印刷。コロナ禍での市民の無病息災を願って、2020年11月に広報誌とともに市内全戸に配布しました。また、詫び証文を特設展示している仁賀保勤労青少年ホーム(にかほ市平沢字中町79)では、同デザインのエコバッグ、手ぬぐい、ポストカードを販売、大切な方への贈り物などとして購入されています。
- 「決して近づかないことを約束します」疫病神が仁賀保金七郎に宛てた詫び証文:200年前の江戸周辺で、疫病除けのお守りとして流行
200年前の江戸後期、疫病の流行とともに広まった「仁賀保金七郎疫病神詫び証文」(左画像)。これはかつてにかほ市内を領地としていた仁賀保家の実在の人物、仁賀保金七郎が1820年(文政3年)のある日、二人組の疫病神が仁賀保家の江戸屋敷に侵入しようとしたところを発見。疫病神を叱りつけ、その武勇におののいた疫病神が命乞いし、詫び状を書いて慌てて立ち去ったという逸話に基づいたものです。
●不安な世の中を生き抜くため、お守りとして心の拠り所に
実体のない「疫病神」がお詫びの証文を書いたということで物語自体は史実ではなく浮説ですが、仁賀保家の証文の写しが疫病除けのお札やお守りとして広まったことは、現在、関東に数十点も残されている古文書から伺えます。先が見えない現在のコロナ禍、200年前も同様に、疫病で不安な世の中を乗り切ろうとする精神的な結束力が表れています。画像は栃木県鹿沼市で保存されていた詫び証文です。疫病神から仁賀保金七郎に宛てられたメッセージが円形に配置されており、中心に「仁賀保金質郎(金七郎)」の名前があります。現在、仁賀保勤労青少年ホームに特設展示されています。
<証文の現代語訳>
仁賀保金七郎様へ 一枚(証文を)差し上げます
私たち二人(疫病神)は屋敷に勝手に入ってしまいましたが、お叱りを受け反省しました
私たちの命を助けてくだされば、私たちはもちろんのこと仲間にも金七郎様のお名前のある所へは今後一切立ち入らないと絶対に申し合わせます
疫病神より
- 市民の無病息災を願い、お札ステッカーを全戸に配布・市内展示室では入館記念としてプレゼント
にかほ市では市民の無病息災を願い、金七郎の逸話からちょうど200年経った現在、コロナ禍の厄除けとして「仁賀保金七郎疫病神詫び証文」のステッカーを11月の広報誌とともに全戸に配布しました。
また、仁賀保勤労青少年ホーム展示室(斎藤宇一郎記念館)では、この詫び証文の複製展示や現物展示を行っており、入館いただいた方には入館記念として同ステッカーをプレゼントしています。
<仁賀保金七郎疫病神詫び証文 特設展示>
場所:仁賀保勤労青少年ホーム(にかほ市平沢字中町79)
期間:2021年3月31日(水)まで 9:00〜17:00開館 ※月曜休館
入場料:大人150円、小人100円(※期間中は無料)
問合せ:仁賀保勤労青少年ホーム TEL 0184-35-4711
- 仁賀保金七郎グッズ、好評発売中 〜証文のデータ活用推進も〜
仁賀保金七郎の武勇伝説と疫病除けの証文で、コロナ禍でも元気なにかほ市を発信するツールとして、この詫び証文をデザインしたエコバッグ・ポストカード・手ぬぐいを市内の施設にて販売しています。離れて暮らす家族の無病息災を願うお土産などとして、市民に購入されています。
価格:エコバッグ1,000円、手ぬぐい1,000円、ポストカード100円(全て税込み)
取り扱い施設:仁賀保勤労青少年ホーム(斎藤宇一郎記念館)、白瀬南極探検隊記念館、象潟郷土資料館
また、市では仁賀保金七郎詫び証文のデータを地元商品のラベルなどに活用することを推進しており、仁賀保勤労青少年ホームにて利用申請を受け付けています。
- 日本海と鳥海山に抱かれたまち・にかほ市
●「2020年版・住みたい田舎ベストランキング」にて東北エリア第4位!
(株)宝島社が発行する雑誌『田舎暮らしの本』が毎年実施している「住みたい田舎ベストランキング」2020年版にて、にかほ市が東北エリア総合4位にランクインしました。若者や子育て世代にとってより魅力的なまちである点が評価されました。
●充実の子育て支援制度で、子どもの成長を万全にサポート
高校生までの医療費無料、0歳からの保育料完全無償化をはじめ、充実した子育て支援制度は高い評価を得ています。(東洋経済「2020年の住みよさランキング」で秋田県1位、子育て制度を含む“安心度”で全国28位)
にかほ市内には、小学校から高校までの公立学校をはじめ、共働き世帯を応援する為に学童保育クラブも整備。保育所、認定こども園もあり、待機児童はゼロです。また、赤ちゃんから高校生までの医療費が無料で、入院時の食事代も半額を助成。妊娠・出産から子育てまで切れ目のない支援に加え、豊かな自然が子どもの伸びやかな成長を支えます。また、秋田県は全国学力・学習状況調査トップクラスであり、恵まれた教育環境が魅力です。
【にかほ市ホームページ】
https://www.city.nikaho.akita.jp
にかほ市のキャラクター「にかほっぺん」▼
【にかほ市へのお問合せ】
にかほ市 市民福祉部 福祉事務所 子育て支援課
Tel:0184-32-3040
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像