VOLLMONTホールディングス、車両片側交互通行誘導システム「Comune+® model-S 2.0アドバンス」を発表
自立歩行や交通誘導を想定した動作を実装したヒューマノイドの進化形「Comune+® Walker」と連携!
~首都圏など複雑で難易度が高い現場への導入や技術開発を目的とした新会社も設立し、現場での普及活動を拡大!~
~「SECURITY SHOW 2026」(2026年3/3(火)~3/6(金):東京ビッグサイト)にて、ブース出展~
株式会社VOLLMONT(フォルモント)ホールディングス(住所:東京都青梅市、代表取締役:望月武治、以下VOLLMONT)は、「安全よ、もっともっと強くなれ。」のスローガンの下、当社の事業である「交通誘導警備」※1において、車両の片側交互通行※2の誘導を自動化した車両片側交互通行誘導システムを改良すると共に、交通誘導警備を目的としたヒューマノイドロボットの進化形「Comune+® Walker」と連携し、よりきめ細かい交通誘導警備が行えるシステム改良版「Comune+® model-S 2.0アドバンス(コミューンプラス モデルエス2.0アドバンス)」(以下、「Comune+ model-S 2.0アドバンス」)を開発いたしました。
さらに、AI交通誘導システムのさらなる開発の加速と首都圏への導入を目的として、新会社「株式会社VOLLMONT AI誘導テクノロジーズ」(以下、VOLLMONT AI誘導テクノロジーズ)を2026年度に設立し、さらなる開発と運用を進めながら、AI交通誘導システムの早期の社会実装を目指してまいります。
VLLMONTでは、片側交互通行におけるAI交通誘導のレベル分けを行い、首都圏など交通量が多く、複雑で難易度が高い現場においても利用することができるAI交通誘導システムの開発を目指しております。今回、歩行者誘導システムについても、新製品「工事現場包括見守りシステム25」を開発いたしました。
2026年3/3(火)~3/6(金)開催の「SECURITY SHOW 2026」(開場:東京ビッグサイト東展示棟)でVOLLMONTブースを設けまして、「Comune+ model-S 2.0アドバンス」)及び交通誘導ヒューマノイドロボット「Comune+® Walker」、「工事現場包括見守りシステム25」のデモ展示をいたします。
(ブース小間番号:東7ホール/ SS7006)
※1)交通誘導警備:民間警備会社による警備業務であり、警備業法第二条第二号に規定されている業務。都市空間や大規模イベント等での事故防止にあたる「雑踏警備」と共に、二号警備とも言われる。交通誘導警備は、主に道路工事や建築工事、高速道路、商業施設での事故防止を行い、それぞれの現場での車両や歩行者の誘導が主な業務である。歩行者誘導員は、交通に支障がある箇所や、歩道や車道をふさぐ工事現場やイベント開催時での歩行者の誘導を行う。
※2)片側交互通行:道路工事等において、一車線に対して双方向からの車両を通行させるもの。交通誘導警備の中でも、最も難易度が高く、誘導員・車両とも事故が発生する恐れが大きい。
■車両片側交互通行誘導システム「Comune+🄬 model-S 2.0アドバンス」について
●「Comune+🄬 model-S 2.0アドバンス」の新機能と機能向上点:
1)交通誘導警備を目的としたヒューマノイドの進化形「Comune+® Walker」と連携。
2)自立歩行を行う「Comune+® Walker」の誘導動作に応じて、「進め」や「止まれ」の音声を搭載。
●「Comune+🄬 model-S 2.0アドバンス」の概要:
「Comune+® model-S 2.0アドバンス」は、当社の熟練交通誘導員の技術をシステム化し、道路工事現場における車両誘導の自動化を図るAI交通誘導システムとして開発された「Comune+® model-S 2.0」に対して、交通誘導警備現場での実証実験と共に、交通シミュレータによって、日々機能改善を続けながら、アドバンス版として開発されました。
「Comune+® model-S 2.0アドバンス」には、自動セットアップ機能に代表される当社独自の制御機能が搭載されております。この自動セットアップ機能は、セットアップ中に固定時間で「すすめ/とまれ」を切り替える簡易な誘導を実施できる機能のことで、これにより誘導システムの立ち上げから信号による誘導を開始するまでに必要な時間を以前のモデルより短縮することを実現しております。
■ヒューマノイドロボット「Comune+® Walker」について:
前回の「SECURITY SHOW2025」にて試作出展しました交通誘導用ヒューマノイドロボットの進化形を、「Comune+® Walker」として実装改善 し、より交通誘導員に近い動作を実現しました。
●機能改善点:
1)自立歩行を行い、よりきめ細かい交通誘導警備の動作を実装。
2)「Comune+ model-S 2.0アドバンス」から通知された「進め」「止まれ」の音声を動作に合わせて発声。
●特徴:
・車両片側交互通行誘導システム搭載専用車両「Comune+ mini」と同様のデザインのラッピングを施しました。
・高さ 127cm×重さ 約35kgで、全身43ヵ所の関節を稼働可能です。
●「Comune+ model-S 2.0アドバンス」が搭載された専用車「Comune+ mini」画像:


●「Comune+® Walker」画像:


■AI交通誘導システムのさらなる開発の加速と首都圏など複雑で難易度が高い現場への導入を目的とした新会社:
当社ではAI交通誘導システムのさらなる開発の加速と首都圏への導入を目的として、新会社「株式会社VOLLMONT AI誘導テクノロジーズ」(以下、VOLLMONT AI誘導テクノロジーズ)を2026年度に設立いたします。
これまで、VOLLMONT ホールディングスとVOLLMONT セキュリティサービスを中心に行ってきたAI交通誘導システムの開発や現場での実証実験・運用などの機能を「VOLLMONT AI誘導テクノロジーズ」に集約することで、AI交通誘導システムの早期の社会実装を目指してまいります。
また、AI交通誘導システムの社会実装を目指していくにあたり、当社では片側交互通行におけるAI交通誘導のレベル分けを行いました。首都圏の交通量が多く、複雑で難易度が高い現場においても利用することができるAI交通誘導システムの開発を目指してまいります。
●VOLLMONTホールディングスにおける組織体制について:

●「VOLLMONTセキュリティサービス」と「VOLLMONT AI誘導テクノロジーズ」の連携によるAI交通誘導の提供:
「VOLLMONT AI誘導テクノロジーズ」に所属する警備オペレーターが「Comune+」を工事現場に運搬し、「VOLLMONTセキュリティサービス」に所属する交通誘導員と連携して、AI交通誘導を行っていきます。組織ごとの役割を明確にすることで、より効率的なオペレーションを構築してまいります。

■AI交通誘導のレベルの定義:
AI交通誘導の実用化を目指して、当社では改めて、車両片側交互通行の現場のパターンを整理し、難易度のレベル分けを行いました。難易度のレベルは、最も難易度の低いLevel1の「直線」「押しボタン信号に隣接」から最も難易度の高いLevel6の「工事帯体が両交差点に接続」までで整理をしています。当社の開発する「Comune+® model-S 2.0アドバンス」では、元より首都圏の難易度の高い現場での利用を想定し、Level2以上の工事帯周辺に信号機がある現場や枝道がある現場に対応できるよう開発を進めてまいりました。今後もより複雑な現場でも対応できるよう、AI交通誘導システムの開発を進めてまいります。
●AI交通誘導のレベル説明図:

■「工事現場包括見守りシステム 25」の開発について:
当社では、歩行者誘導を目的として、これまでに「包括見守りシステム」の開発を進めてまいりました。この度、さらなる工事現場での利便性や安全性の向上を目的として、「工事現場包括見守りシステム25」を開発いたしました。このシステムは、歩行者誘導や車両通行止めといった歩行者の通行を誘導する誘導警備をサポートするものとして、AI、センサー、通信機能を組み込んだAI搭載IoT機器により安全性を高め、効率的に誘導警備を行うことを可能とします。
システムは、360度全方位カメラによる工事現場周辺の画像から画像認識によって歩行者誘導路に向かってくる人を判定し、誘導路への人流をバルーンの自動伸縮によって制御します。同時に誘導員が、遠隔からタブレットを通して通行する人を見守りながら、サポート要請に応じて現場に駆けつけるために待機しています。誘導路内での事故の原因となる自転車での通行や狭い誘導路における通行人のすれ違いによる危険性を低減するために効果的な機能も新たに搭載しました。
主な改善点は以下の通りです。
●主な改良内容:
1)誘導路幅に合わせて、バルーン長を150cmまで可変制御できるようにしました。また、子供のくぐり抜けを抑止するためにバルーンの高さを地上から90cmに変更しました。さらに、バルーンの伸縮に連動した注意喚起自動音声発話とパトライト点灯の機能を追加しました。これにより、安全性を向上させることが可能になります。
2)自動モードを新設し、誘導路に近づく人の画像認識によるバルーンの自動伸縮で、誘導員1人で出入口2ヶ所の通行制御が可能になりました。これにより、誘導員の作業効率の向上に貢献することができるようになります。
3)自動モードとLTE通信により、オフィスや車中からの1人の誘導員によるシステムのリモート操作で、複数現場の休憩要員を代替可能にします。これにより、誘導員の作業効率の向上や働き方改革・熱中症の防止に貢献することができるようになります。
4)バルーンが伸長した状態をデフォルトとすることで、自転車の迂回促進あるいはバルーン
手前での自転車からの降車につなげ、自動音声での注意喚起による誘導路内の降車を促進します。これにより、工事現場周辺の歩行者や自転車利用者などの安全性を向上させることが可能になります。
5)バルーンの伸縮の全伸長・半開・全開の3段階開閉操作機能と伸縮状態に連動した音声指示とLED表示により、幅の狭い誘導路における歩行者の交互通行をコントロールします。これにより、誘導路通行時の安全性を向上させることが可能になります。
6)組み立てと調整が容易な分割可能なシステム構造とすることにより、重量物の運搬をなくし、短時間の組立・分解や設置位置移動の労力や作業時間を短縮します。
●「工事現場包括見守りシステム25」

■工事現場での「交通誘導警備」に役立つロボット及びシステムの開発:
警備業界では「交通誘導警備」を行う交通誘導員の人手不足や高齢化といった問題があり、工事の不調や中止原因になっております。また、電気・ガス・上下水道といった、ライフラインの老朽化・耐震化対応等、路上工事需要は引き続き各所で見込まれ、「交通誘導警備」の需要は高まっていくと考えられます。
そこで、VOLLMONTホールディングスでは、人手不足や高齢化の課題に対応する交通誘導の補助システムとして、交通誘導ロボットやシステムを開発することにより、持続的な社会の実現を目指しております。2020年9月に、交通弱者※3を対象とした交通誘導警備ロボット「Comune+® model-1 (コミューンプラスモデルワン)」(以下、「model-1」)の開発発表を行い、2022年3月には、「SECURITY SHOW 2023」において、車両片側交互通行誘導ロボット「Comune+® model-2 (コミューンプラスモデルツー)」(以下、「model-2」)の製品コンセプトを提示し、2023年3月の「SECURITY SHOW 2024」において、「model-2」の後継機種である「model-S」の展示説明を行いました。この「SECURITY SHOW 2024」では、実証実験中にもご要望が高かった「T字路」(正式名:丁字路)における交互通行誘導を行うことが出来る誘導システムを専用車両に搭載した形で「Comune+® mover」として開発いたしました。そして、昨年度の「SECURITY SHOW 2025」では、現場での実運用を目的として機能を大幅に改良した「Comune+ model-S 2.0」とそのシステムを搭載した小型誘導車両「Comune+ mini」、システムと連動して人と同様の誘導を行うことを目的とした「Comune+ Walker」を開発しました。
VOLLMONTホールディングスは、「Comune+®」シリーズの開発を通じ、安全性確保や人手不足といった、交通誘導警備を取り巻く課題解決へ向け、引き続き尽力してまいります。
※3)交通弱者:ここでは交通事故の観点からの交通弱者を指し、子供や高齢者、障害者など、交通事故に遭いやすい人のことをいう。
<交通誘導警備・片側交互通行における課題>
交通誘導警備には下記のような課題があります。通行者、建設従事者の安心・安全を守るためには、システム化・ロボット化による交通誘導警備の高度化・効率化が必須の状況となっています。

<「SECURITY SHOW 2026」VOLLMONTホールディングス ブース概要>
■日時:2026年3/3(火)~3/6(金)
■会場:東京ビッグサイト東展示棟
■小間番号:東7ホール/ SS7006
■内容:
・車両片側交互通行誘導ロボットシステム「Comune+® model-S 2.0アドバンス」
・車両片側交互通行誘導ロボット搭載専用車「Comune+® mini」
・ヒューマノイドロボット「Comune+® Walker」
・歩行者誘導システム「包括見守りシステム25」
【お問い合わせ先】
株式会社VOLLMONTホールディングス 広報担当
住所:〒198-0024 東京都青梅市新町3-18-3
TEL:0428-32-8777(代表)、FAX: 0428-33-6277
E-mail:robo@vollmont.co.jp
URL:https://www.vollmont.co.jp/
※「Comune+」はVOLLMONTホールディングスの登録商標または商標です。
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
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