6月5日「無香料の日」に向けた「香害・化学物質過敏症に関するアンケート調査」を実施。人工的な香料を不快に感じたことのある方は71%。「香害」についての認知率は71%で、昨年より15ポイント増加
3人に1人が体調不良を経験しており、コロナ禍で「アルコール消毒薬」に悩む人が増加
無添加石けんのパイオニアであるシャボン玉石けん株式会社(福岡県北九州市/代表取締役社長: 森田 隼人)は、6(む)月5(こう)日「無香料の日」、また、人工的な香料などによって体調不良を引き起こす「香害」の被害が増えやすい夏に合わせて、20~60代の男女を対象に「香害・化学物質過敏症に関するアンケート調査」を実施いたしました。(WEB調査、調査期間:2021年5月21日~31日、サンプル数:421人)
<調査結果サマリー>
・人工的な香料を不快に感じたことのある方は71%
・人工的な香料で体調不良を起こしたことがある方は36%
・人工的な香料で不快に感じた・体調不良を起こしたものは、
共通で1位「香水」、2位「柔軟剤や洗濯洗剤」、3位「芳香剤(消臭剤)」
・「香害」の認知率は71%、昨年度調査より15ポイント増加
・「化学物質過敏症」の認知率は70%
・「アルコール過敏(アルコールアレルギー)」の認知率は73%
・人工的な香料による体調不良経験者のうち、コロナ禍で体調不良を起こしやすくなった方は45%
近年、柔軟剤や化粧品などに含まれる人工的な香料で体調不良を引き起こす「香害」が社会問題となっています。アンケート調査の結果、柔軟剤や化粧品などに含まれる人工的な香料によって不快に感じたことのある方は71%にのぼり、人工的な香料によって体調不良を起こしたことのある方は36%で、3人に1人以上という高い割合で体調不良を引き起こしていることが分かりました。
不快に感じた・体調不良を起こした香料は共に、1位「香水」、2位「柔軟剤や洗濯洗剤」、3位「芳香剤(消臭剤)」でした。「アルコール消毒薬」や「ハンドソープ」の香料も挙げられており、体調不良経験者のうち45%がコロナ禍で体調不良を起こしやすくなったと感じています。新たな生活様式に伴い、不快に感じたり、体調不良を起こす機会が増えていることが窺えます。不快に感じたり、体調不良を起こした具体的な内容としては、「海外製のハンドソープで、香りがキツくて気分が悪くなった」「人の使っている香水や柔軟剤、整髪料の匂いで、頭痛や吐き気をもよおした事がある」「隣家の洗濯ものから匂ってくる柔軟剤の香りがきつく、頭痛がする」などの声が寄せられています。また、職場や公共交通機関、エレベーターなど個人では防げない場所・形で他人の香水や柔軟剤等の香料によって不快な思いをしたり、体調不良を引き起こしていることが分かりました。
人工的で過剰な香料により体調不良となる「香害」の認知率は71%で、2020年の56%と比べると15ポイント増加しており、認知が広がっている傾向にあります。しかしながら、日常生活で香料付き製品を使用している方は81%にのぼり、国民生活センターの発表によると、2013年以降「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談件数が毎年一定程度(130~250件程度)寄せられており、香害や香料のエチケットなど社会的理解がさらに必要です。
Q)不快に感じた香料は何ですか。(複数回答)
Q)人工的な香料によって体調不良を起こしたことはありますか。(単一回答)
Q)体調不良を起こした香料は何ですか。(複数回答)
Q)日常的に使用している香料付き製品はありますか。(複数回答)
Q)「香害」をご存知ですか。(単一回答)
Q)「化学物質過敏症」をご存知ですか。(単一回答)
Q)体質的に「アルコール」を使用できない方がいることをご存知ですか。(単一回答)
Q)コロナ禍で体調不良を起こしやすくなったと感じますか。(単一回答)
直近5年(2017年~2021年)の調査結果比較
※調査概要
■2017年調査(WEB調査/調査期間:2017年7月15~20日/全国の20~60代男女対象/サンプル数:591)
■2018年調査(WEB調査/調査期間:2018年5月9~15日/全国の20~60代男女対象/サンプル数:648)
■2019年調査(WEB調査/調査期間:2019年5月20~27日/全国の20~60代男女対象/サンプル数:649)
■2020年調査(WEB調査/調査期間:2020年8月18~27日/全国の20~60代男女対象/サンプル数:638)
■2021年調査(WEB調査/調査期間:2021年5月21~31日/全国の20~60代男女対象/サンプル数:421)
国民生活センターでは 2013 年に、PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)(注1)に寄せられる「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談件数が増加傾向にあるとして情報提供(注2)を行いましたが、それ以降も「柔軟仕上げ剤のにおいがきつくて頭が痛くなる」などの相談情報が毎年一定程度(年間130~250件程度)寄せられています。
(注1)PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)とは、国民生活センターと全国の消費生活センター等をオンラインネットワークで結び、消費生活に関する相談情報を蓄積しているデータベースのことです。PIO-NET情報は相談者の申し出情報に基づいており、事実関係が必ずしも確認されたものではありません。
(注2)「柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供」(2013年9月19日公表)
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20130919_1.html
※出典:国民生活センター 「柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供(2020年)」報道資料より
■専門家の声 NPO法人 化学物質過敏症支援センター 事務局長 広田しのぶさん
コロナ禍の中で、どこへ行っても手指の消毒は当然のことですが、CSの患者さんにとってはとても苦しいもので、日々の相談の中でいつも必ず出てくるものです。
軽症者はアルコールを使えますが、多くのケースで苦しいと訴えます。その症状は頭痛やめまい、呼吸困難、関節痛などありますが、駅のホームなどで不意に他人の使用した匂いを吸い込んだ時など、ふらついて線路などに転落しそうになることもあるといいます。
そして、日常生活の中でもっとも多い相談は柔軟剤の匂いです。職場で臭いを振りまいている方がいて仕事ができない、学校に行かれない、など生きていくこと、日常生活自体が困難になります。このような合成の香料は人の健康にとってよいものではありません。
嗅細胞は1000万個もあり、臭いは1ppb(10億分の1)の濃度でも感知するという鋭敏なものです。それは危険なものを察知して健康を護るという重要なものでもあります。
化学物質過敏症は特殊な人がかかる病気ではなく、誰でも発症しうるごく普通の病気です。医師にわかっていただけない場合も多く、特効薬もなく、一人で悩んでいる方も少なくありません。しかし、ほとんどの場合、日常生活の衣食住から合成化学物質を取り除くことで元気になれます。
NPO法人 化学物質過敏症支援センター
事務局長 広田しのぶさん
・人工的な香料を不快に感じたことのある方は71%
・人工的な香料で体調不良を起こしたことがある方は36%
・人工的な香料で不快に感じた・体調不良を起こしたものは、
共通で1位「香水」、2位「柔軟剤や洗濯洗剤」、3位「芳香剤(消臭剤)」
・「香害」の認知率は71%、昨年度調査より15ポイント増加
・「化学物質過敏症」の認知率は70%
・「アルコール過敏(アルコールアレルギー)」の認知率は73%
・人工的な香料による体調不良経験者のうち、コロナ禍で体調不良を起こしやすくなった方は45%
近年、柔軟剤や化粧品などに含まれる人工的な香料で体調不良を引き起こす「香害」が社会問題となっています。アンケート調査の結果、柔軟剤や化粧品などに含まれる人工的な香料によって不快に感じたことのある方は71%にのぼり、人工的な香料によって体調不良を起こしたことのある方は36%で、3人に1人以上という高い割合で体調不良を引き起こしていることが分かりました。
不快に感じた・体調不良を起こした香料は共に、1位「香水」、2位「柔軟剤や洗濯洗剤」、3位「芳香剤(消臭剤)」でした。「アルコール消毒薬」や「ハンドソープ」の香料も挙げられており、体調不良経験者のうち45%がコロナ禍で体調不良を起こしやすくなったと感じています。新たな生活様式に伴い、不快に感じたり、体調不良を起こす機会が増えていることが窺えます。不快に感じたり、体調不良を起こした具体的な内容としては、「海外製のハンドソープで、香りがキツくて気分が悪くなった」「人の使っている香水や柔軟剤、整髪料の匂いで、頭痛や吐き気をもよおした事がある」「隣家の洗濯ものから匂ってくる柔軟剤の香りがきつく、頭痛がする」などの声が寄せられています。また、職場や公共交通機関、エレベーターなど個人では防げない場所・形で他人の香水や柔軟剤等の香料によって不快な思いをしたり、体調不良を引き起こしていることが分かりました。
人工的で過剰な香料により体調不良となる「香害」の認知率は71%で、2020年の56%と比べると15ポイント増加しており、認知が広がっている傾向にあります。しかしながら、日常生活で香料付き製品を使用している方は81%にのぼり、国民生活センターの発表によると、2013年以降「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談件数が毎年一定程度(130~250件程度)寄せられており、香害や香料のエチケットなど社会的理解がさらに必要です。
- アンケート結果詳細
Q)不快に感じた香料は何ですか。(複数回答)
Q)人工的な香料によって体調不良を起こしたことはありますか。(単一回答)
Q)体調不良を起こした香料は何ですか。(複数回答)
Q)日常的に使用している香料付き製品はありますか。(複数回答)
不快に感じたり、体調不良を起こした香料付き製品の2位は「柔軟剤や洗濯洗剤」。にもかかわらず、65%の方が日常的に香料付きの「柔軟剤や洗濯洗剤」を使用している。
Q)「香害」をご存知ですか。(単一回答)
2020年の調査結果と比べて、「香害」の認知度は15ポイント上昇している。
Q)「化学物質過敏症」をご存知ですか。(単一回答)
Q)体質的に「アルコール」を使用できない方がいることをご存知ですか。(単一回答)
Q)コロナ禍で体調不良を起こしやすくなったと感じますか。(単一回答)
直近5年(2017年~2021年)の調査結果比較
「香害」の認知度は年々増加しており、2017年の39%に比べると、2021年は71%と5年間で32%増加している。ただ依然として人工的な香料によって7割が不快に感じたことがあり、約4割が体調不良を起こしている。
※調査概要
■2017年調査(WEB調査/調査期間:2017年7月15~20日/全国の20~60代男女対象/サンプル数:591)
■2018年調査(WEB調査/調査期間:2018年5月9~15日/全国の20~60代男女対象/サンプル数:648)
■2019年調査(WEB調査/調査期間:2019年5月20~27日/全国の20~60代男女対象/サンプル数:649)
■2020年調査(WEB調査/調査期間:2020年8月18~27日/全国の20~60代男女対象/サンプル数:638)
■2021年調査(WEB調査/調査期間:2021年5月21~31日/全国の20~60代男女対象/サンプル数:421)
- 参考資料
国民生活センターでは 2013 年に、PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)(注1)に寄せられる「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談件数が増加傾向にあるとして情報提供(注2)を行いましたが、それ以降も「柔軟仕上げ剤のにおいがきつくて頭が痛くなる」などの相談情報が毎年一定程度(年間130~250件程度)寄せられています。
(注1)PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)とは、国民生活センターと全国の消費生活センター等をオンラインネットワークで結び、消費生活に関する相談情報を蓄積しているデータベースのことです。PIO-NET情報は相談者の申し出情報に基づいており、事実関係が必ずしも確認されたものではありません。
(注2)「柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供」(2013年9月19日公表)
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20130919_1.html
※出典:国民生活センター 「柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供(2020年)」報道資料より
■専門家の声 NPO法人 化学物質過敏症支援センター 事務局長 広田しのぶさん
コロナ禍の中で、どこへ行っても手指の消毒は当然のことですが、CSの患者さんにとってはとても苦しいもので、日々の相談の中でいつも必ず出てくるものです。
軽症者はアルコールを使えますが、多くのケースで苦しいと訴えます。その症状は頭痛やめまい、呼吸困難、関節痛などありますが、駅のホームなどで不意に他人の使用した匂いを吸い込んだ時など、ふらついて線路などに転落しそうになることもあるといいます。
そして、日常生活の中でもっとも多い相談は柔軟剤の匂いです。職場で臭いを振りまいている方がいて仕事ができない、学校に行かれない、など生きていくこと、日常生活自体が困難になります。このような合成の香料は人の健康にとってよいものではありません。
嗅細胞は1000万個もあり、臭いは1ppb(10億分の1)の濃度でも感知するという鋭敏なものです。それは危険なものを察知して健康を護るという重要なものでもあります。
化学物質過敏症は特殊な人がかかる病気ではなく、誰でも発症しうるごく普通の病気です。医師にわかっていただけない場合も多く、特効薬もなく、一人で悩んでいる方も少なくありません。しかし、ほとんどの場合、日常生活の衣食住から合成化学物質を取り除くことで元気になれます。
NPO法人 化学物質過敏症支援センター
事務局長 広田しのぶさん
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