【2025年調査若手子育て世代の傾向】男性育休取得率40%超えで意識に変化。「家族との関係」を重視する30代男性、8.5%増に。女性は「心の安定」を求める傾向に。

株式会社ビルディット

2025年12月3日 11時22分

株式会社ビルディット（所在地：東京都八王子市、代表取締役：富田陽介）は、提供する振り返りノートアプリ「Stockr（ストッカー）」で、コアユーザー層である20代・30代1889人が2025年5月1日〜10月23日の期間にアプリ内で設定した「理想の自分（ビジョン）」のデータを集計しました。

その結果、30代では男女ともに「家族との関係」に分類される内容を理想に掲げており、特に男性は20代の21.6%から30代は30.1％と8.5%増となりました。一方で、30代女性の約4人に1人（25.7%）が「心の安定」に分類される内容を理想に掲げており、現代の若手子育て世代の傾向が見える結果となりました。

【調査背景】

2025年7月に厚生労働省から発表された「令和6年度雇用均等基本調査」では、2024年度の男性育児休業取得率が40.5%と過去最高を記録し、前年から8.7ポイント上昇しています。また、2022年の就業構造基本調査では、25～39歳の女性の8割以上が子育てと仕事を両立していると総務省から発表されています。

このような社会背景のなか、20～30代の若手子育て世代がライフステージや男女間でどのような価値観の変化や意識差があるかを分析しました。

【調査結果サマリー】

■ 30代は男女ともに「家族との関係」が最多

30代男性の30.1%、30代女性の31.6%が「家族との関係」を理想像のトップに挙げました。20代では男女ともに「内面の成長」が最多だったことから、ライフステージの変化に伴う価値観シフトが明確に表れています。

■ 30代女性の「心の安定」ニーズが急上昇（+6.5pt）

30代女性で「心の安定」を重視する割合は25.7%と、20代（19.2%）から6.5ポイント上昇。約4人に1人が心の安定を求めており、仕事・育児・家事の負担が重なる30代女性の現状を反映しています。

■ 男性は「キャリア」を維持しつつ「家庭参加」へ

30代男性は「家族との関係」が最多となる一方、「キャリア・目標達成」も25.8%と高水準を維持。仕事と家庭の両立を模索する姿勢がうかがえます。

【考察】

本調査から、20代から30代にかけて「理想の自分像」が大きく変化することが明らかになりました。

30代になると男女ともに「家族との関係」を最重視するようになる点は共通していますが、その内実には差が見られます。男性は育休取得率の上昇を背景に家庭参加への意識が高まる一方、「キャリア・目標達成」も高水準を維持し、仕事と家庭の両立を志向しています。

女性は30代で「心の安定」を求める割合が急上昇しています。世の中のほとんどが共働き世帯の中、仕事・育児・家事の負担を感じている女性が多いと予測され、そのことが「心の安定」へのニーズとして表れていると考えられます。

このような状況において、当社は日々の振り返りを通じて「自分がどうありたいか」を言語化し、定期的に見直すことは、心身のバランスを保ちながらライフステージの変化に適応し、かつ自分が理想とする自分像に近づく有効な手段となり得ると考えています。

【４つの主要カテゴリ】

本調査では、自然言語処理（※）を活用して、ビジョン内容を以下の4カテゴリに整理しています。

（※）日常的な言葉を含むテキストデータを自動で処理（分類など）するための技術。

【振り返りアプリ「Stockr」について】

「振り返り」を通じて自己理解を深め、自信と成長を育む振り返りノートアプリです。日々の思考や感情を記録する「ストック機能」、過去の記録から気づきを得る「再発見機能」、そしてAIがサポートする「ビジョン設定コーチング」「AIコメント」「価値観診断」などを通じて、自己理解と自信の積み上げを支援します。
ユーザーからは「客観的に心の動きを見ることができるようになった。」「家庭を大切にしつつ、自己成長も望む自分に気づくことができた。」などの声も寄せられています。

アプリ詳細：https://stockr.bldt.jp/