知って、肝炎プロジェクト フォーラム2021を開催 肝炎対策の現状や普及啓発における課題について意見交換!
知って、肝炎プロジェクト 世界・日本肝炎デー2021
「知って、肝炎プロジェクト」は、2012年より、肝炎に関する知識や肝炎ウイルス検査の必要性を分かりやすく伝え、あらゆる国民が肝炎の正しい知識を持ち、早期発見・早期治療に向けて自ら積極的に行動していくことを目的として活動しています。
今回、7月28日(水)の世界・日本肝炎デーを含む7月26日(月)~8月1日(日)の肝臓週間に合わせて集中広報啓発活動を実施。今年度の集中広報県である和歌山県・福岡県・宮崎県の3県では、スペシャルサポーターが地元メディアに出演し、「知って、肝炎プロジェクト」の活動紹介や、肝炎の普及啓発を行いました。そして、東京会場では、「知って、肝炎プロジェクト フォーラム2021」と題して、厚生労働省 健康行政特別参与の杉良太郎氏、肝炎対策 特別大使の伍代夏子氏、肝炎対策 広報大使の徳光和夫氏、スペシャルサポーターの高橋みなみ氏、そして、肝炎対策の専門家の方々にも参加いただき、全国や集中広報県の肝炎対策の現状や普及啓発における課題について意見交換会を実施しました。
はじめに、ビデオメッセージにて厚生労働大臣の田村氏から開会の挨拶をいただきました。挨拶のなかで田村氏は「日々、肝炎検査の啓発活動に杉特別参与をはじめスペシャルサポーターにご尽力いただき感謝しています。肝炎ウイルスは国内最大級の感染症で、自覚症状がないまま重症化してしまう可能性が少なくありません。「知って、肝炎プロジェクト」は、感染に気付くことが出来るよう、肝炎検査の受検を普及啓発する大切な取り組みです。また、肝炎に対する理解を広げることにより、肝炎患者が暮らしやすい社会を築いていくことを目指す重要な取り組みでもあります。今回のイベントを契機として、国民の皆様の肝炎の理解がより一層深まるように期待しています。」と述べました。
■考藤氏が肝炎の基礎知識や肝炎ウイルス受検率などについて説明
その後、国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センターの考藤氏から、肝炎の基礎知識や全国の肝炎ウイルス検査受検率、肝炎治療の現状と課題などについてご説明いただきました。
考藤氏は「ウイルス肝炎とは、肝臓にウイルスが入って感染してしまう病気です。肝炎は自覚症状が少ないため、ウイルス肝炎を診断するためには血液検査を受ける必要があります。B型肝炎は飲み薬でウイルスの増殖を抑えて肝炎を鎮静化することが出来るようになり、またC型肝炎は飲み薬でほとんどの人が治るようになりました。全国の肝炎ウイルス患者数は減少していますし、肝がんで亡くなる患者数も減少しています。」と肝炎について説明しました。また、意見交換では「大事なことは、ウイルス肝炎は決して怖い病気ではなく、早期発見・早期治療できる病気だと知ることです。しかし、肝炎ウイルス検査を受けるという重要性がなかなか伝わりづらいので、検査の重要性について理解してもらえるよう伝えていきたいと思います。」と肝炎ウイルス検査を受けることの重要性を話しました。
■肝疾患診療連携拠点病院の先生方による各集中広報県の肝炎対策等を説明
今年度の集中広報県に指定されている、和歌山県・福岡県・宮崎県の肝疾患診療連携拠点病院の先生方から、各県の肝炎治療の現状や肝炎対策の取り組みなどについてご説明いただきました。
和歌山県の肝炎対策について、和歌山県立医科大学の井田先生は、「和歌山県の肝炎ウイルス検査の受検者数が年々減少傾向にあるため、イラストでの啓発チラシの作成や、和歌山県のイベントにて肝炎相談ブースの展開、肝炎コーディネーターの養成・研修を通じて啓発活動を強めています。今後も肝炎ウイルス検査強化キャンペーンなどを実施し、検査を受けることの重要性をより一層訴えていきたいです。」と述べました。
続いて、福岡県の肝炎対策について、久留米大学の井出先生は「福岡県は全国的に見て肝がん死亡率が高いです。そのため、医師や看護師に向けてのセミナーの実施や、様々な専門医へ肝炎ウイルス検査の呼び込み発信、肝炎陽性者の人に対してのフォロー強化など対策をしています。今後も肝炎患者を減少させるために医師共々啓発活動に尽力していきたいです。」と述べました。
最後に、宮崎県の肝炎対策について、宮崎大学の永田先生は「宮崎県も肝がん死亡率が年々低下しているものの、全国的に見てまだ多いです。また、肝炎ウイルス検査の受検者数もあまり増えていないため、健康診断の検査結果に肝炎項目を追加、“宮崎肝炎デー”を設け各地でイベントを開催、市民に対して講座を開催など啓発を強化しています。今後もこのように県民に対して啓発できる場を作っていきたいです。」と述べました。
■杉特別参与「より一層啓発活動に力を入れていき、肝炎を撲滅できるようにしたい。」
杉健康行政特別参与をはじめとする、大使・スペシャルサポーターが意見交換会に参加しました。
はじめに杉特別参与が挨拶を述べ、「知って、肝炎プロジェクト」を進めるにあたっての思いなどを語りました。その後の意見交換会のなかで、現在の肝炎啓発活動について「現在はコロナウイルスの影響もあり、なかなか思うように啓発活動が出来ていません。集中広報県も3県定めているものの、県民の皆様に向けて、肝炎についてたくさん発信が出来ていないため、肝疾患診療連携拠点病院の先生方にもより一層肝炎ウイルス検査の受検をアピールしてほしいです。」と今出来る肝炎ウイルス検査の啓発について述べました。
■伍代氏「健康な人でも、まずは病院や保健所に行って肝炎ウイルス検査を受検してほしい。」
伍代氏は、約10年間の活動を振り返り、「このプロジェクトは肝炎の撲滅を目指しており、肝炎とは何か、肝炎になったらどのようにすればいいのかについて伝えていくプロジェクトです。始めてから10年経ち、未だに肝炎とは何かを知らない人がたくさんいますが、肝炎患者数も少しづつ減少しているなど啓発活動の効果も出ているためとても嬉しいです。今後もこのプロジェクトを杉特別参与やスペシャルサポーター達と一緒に地道に続けていきます。」と思いを語りました。
その後、肝炎検査の現状について伍代氏は「今、自分は健康だと思っている方が検査を受けに行きづらいのが現状です。まずは健康で肝炎にかからない体を作る事が大事ですが、健康な人でも、まずは病院や保健所に行って肝炎検査を受検してほしいです。」と肝炎検査の受検について訴求しました。
■徳光氏「 情報を知らない人が未だにたくさんいる。」
徳光氏は、拠点病院の先生方や考藤氏の全国各地の肝炎に関する発表を聞き、「今、コロナウイルスの影響もあり、ウイルス性の病が広く恐れられていますが、肝炎もウイルス性の病の1つです。しかし、そのような情報を知らない人が未だにたくさんいます。私達はこのような肝炎の情報や、救ってくれている医療現場の活動をしっかりと伝えていくことが大切です。まずは何から知ればいいのか分からない人のためにも、保健所で無料で検査出来ることや、早期発見・早期治療が出来ることなどの知識をしっかりと教えていきたいです。」と啓発活動を強めていくことについて述べました。
■高橋氏「肝臓とは“沈黙の臓器”と呼ばれ、症状として現れづらい。」
高橋氏はスペシャルサポーターとなった自身のことについて「私はスペシャルサポーターになるまで肝炎の知識があまりありませんでした。このプロジェクトに参加して、肝炎についてとても学ぶことが多いことを実感し、やはり、まずは肝炎を理解することが大切だと思いました。」と自身の肝炎に対する考え方の変化や、知ることの大切さについて述べました。
その後も、和歌山県の肝炎ウイルス検査数のデータを見て、肝炎ウイルス検査の受検者数が減少している原因や課題について、各拠点の先生方や考藤氏と意見を交換しながら、肝炎についてより一層知識を深めました。
日時 :2021年7月29日(木) 11:00~12:00
開催場所:東京コンベンションホール
出席者 :厚生労働大臣 田村 憲久 氏(ビデオメッセージ出演)
厚生労働省 健康行政特別参与 杉 良太郎 氏
知って、肝炎プロジェクト 肝炎対策 特別大使 伍代 夏子 氏
〃 肝炎対策 広報大使 徳光 和夫 氏
〃 スペシャルサポーター 高橋 みなみ 氏
国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター 研究センター長
兼 肝炎情報センター長 考藤 達哉 氏
和歌山県立医科大学 内科学第2講座・講師 井田 良幸 氏(オンライン参加)
久留米大学医学部内科学講座 医療センター 教授/福岡県肝疾患相談支援センター
センター長 井出 達也 氏(オンライン参加)
宮崎大学医学部附属病院肝疾患センター 准教授 永田 賢治 氏(オンライン参加)
今回、7月28日(水)の世界・日本肝炎デーを含む7月26日(月)~8月1日(日)の肝臓週間に合わせて集中広報啓発活動を実施。今年度の集中広報県である和歌山県・福岡県・宮崎県の3県では、スペシャルサポーターが地元メディアに出演し、「知って、肝炎プロジェクト」の活動紹介や、肝炎の普及啓発を行いました。そして、東京会場では、「知って、肝炎プロジェクト フォーラム2021」と題して、厚生労働省 健康行政特別参与の杉良太郎氏、肝炎対策 特別大使の伍代夏子氏、肝炎対策 広報大使の徳光和夫氏、スペシャルサポーターの高橋みなみ氏、そして、肝炎対策の専門家の方々にも参加いただき、全国や集中広報県の肝炎対策の現状や普及啓発における課題について意見交換会を実施しました。
- イベントレポート
はじめに、ビデオメッセージにて厚生労働大臣の田村氏から開会の挨拶をいただきました。挨拶のなかで田村氏は「日々、肝炎検査の啓発活動に杉特別参与をはじめスペシャルサポーターにご尽力いただき感謝しています。肝炎ウイルスは国内最大級の感染症で、自覚症状がないまま重症化してしまう可能性が少なくありません。「知って、肝炎プロジェクト」は、感染に気付くことが出来るよう、肝炎検査の受検を普及啓発する大切な取り組みです。また、肝炎に対する理解を広げることにより、肝炎患者が暮らしやすい社会を築いていくことを目指す重要な取り組みでもあります。今回のイベントを契機として、国民の皆様の肝炎の理解がより一層深まるように期待しています。」と述べました。
■考藤氏が肝炎の基礎知識や肝炎ウイルス受検率などについて説明
その後、国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センターの考藤氏から、肝炎の基礎知識や全国の肝炎ウイルス検査受検率、肝炎治療の現状と課題などについてご説明いただきました。
考藤氏は「ウイルス肝炎とは、肝臓にウイルスが入って感染してしまう病気です。肝炎は自覚症状が少ないため、ウイルス肝炎を診断するためには血液検査を受ける必要があります。B型肝炎は飲み薬でウイルスの増殖を抑えて肝炎を鎮静化することが出来るようになり、またC型肝炎は飲み薬でほとんどの人が治るようになりました。全国の肝炎ウイルス患者数は減少していますし、肝がんで亡くなる患者数も減少しています。」と肝炎について説明しました。また、意見交換では「大事なことは、ウイルス肝炎は決して怖い病気ではなく、早期発見・早期治療できる病気だと知ることです。しかし、肝炎ウイルス検査を受けるという重要性がなかなか伝わりづらいので、検査の重要性について理解してもらえるよう伝えていきたいと思います。」と肝炎ウイルス検査を受けることの重要性を話しました。
■肝疾患診療連携拠点病院の先生方による各集中広報県の肝炎対策等を説明
今年度の集中広報県に指定されている、和歌山県・福岡県・宮崎県の肝疾患診療連携拠点病院の先生方から、各県の肝炎治療の現状や肝炎対策の取り組みなどについてご説明いただきました。
和歌山県の肝炎対策について、和歌山県立医科大学の井田先生は、「和歌山県の肝炎ウイルス検査の受検者数が年々減少傾向にあるため、イラストでの啓発チラシの作成や、和歌山県のイベントにて肝炎相談ブースの展開、肝炎コーディネーターの養成・研修を通じて啓発活動を強めています。今後も肝炎ウイルス検査強化キャンペーンなどを実施し、検査を受けることの重要性をより一層訴えていきたいです。」と述べました。
続いて、福岡県の肝炎対策について、久留米大学の井出先生は「福岡県は全国的に見て肝がん死亡率が高いです。そのため、医師や看護師に向けてのセミナーの実施や、様々な専門医へ肝炎ウイルス検査の呼び込み発信、肝炎陽性者の人に対してのフォロー強化など対策をしています。今後も肝炎患者を減少させるために医師共々啓発活動に尽力していきたいです。」と述べました。
最後に、宮崎県の肝炎対策について、宮崎大学の永田先生は「宮崎県も肝がん死亡率が年々低下しているものの、全国的に見てまだ多いです。また、肝炎ウイルス検査の受検者数もあまり増えていないため、健康診断の検査結果に肝炎項目を追加、“宮崎肝炎デー”を設け各地でイベントを開催、市民に対して講座を開催など啓発を強化しています。今後もこのように県民に対して啓発できる場を作っていきたいです。」と述べました。
■杉特別参与「より一層啓発活動に力を入れていき、肝炎を撲滅できるようにしたい。」
杉健康行政特別参与をはじめとする、大使・スペシャルサポーターが意見交換会に参加しました。
はじめに杉特別参与が挨拶を述べ、「知って、肝炎プロジェクト」を進めるにあたっての思いなどを語りました。その後の意見交換会のなかで、現在の肝炎啓発活動について「現在はコロナウイルスの影響もあり、なかなか思うように啓発活動が出来ていません。集中広報県も3県定めているものの、県民の皆様に向けて、肝炎についてたくさん発信が出来ていないため、肝疾患診療連携拠点病院の先生方にもより一層肝炎ウイルス検査の受検をアピールしてほしいです。」と今出来る肝炎ウイルス検査の啓発について述べました。
■伍代氏「健康な人でも、まずは病院や保健所に行って肝炎ウイルス検査を受検してほしい。」
伍代氏は、約10年間の活動を振り返り、「このプロジェクトは肝炎の撲滅を目指しており、肝炎とは何か、肝炎になったらどのようにすればいいのかについて伝えていくプロジェクトです。始めてから10年経ち、未だに肝炎とは何かを知らない人がたくさんいますが、肝炎患者数も少しづつ減少しているなど啓発活動の効果も出ているためとても嬉しいです。今後もこのプロジェクトを杉特別参与やスペシャルサポーター達と一緒に地道に続けていきます。」と思いを語りました。
その後、肝炎検査の現状について伍代氏は「今、自分は健康だと思っている方が検査を受けに行きづらいのが現状です。まずは健康で肝炎にかからない体を作る事が大事ですが、健康な人でも、まずは病院や保健所に行って肝炎検査を受検してほしいです。」と肝炎検査の受検について訴求しました。
■徳光氏「 情報を知らない人が未だにたくさんいる。」
徳光氏は、拠点病院の先生方や考藤氏の全国各地の肝炎に関する発表を聞き、「今、コロナウイルスの影響もあり、ウイルス性の病が広く恐れられていますが、肝炎もウイルス性の病の1つです。しかし、そのような情報を知らない人が未だにたくさんいます。私達はこのような肝炎の情報や、救ってくれている医療現場の活動をしっかりと伝えていくことが大切です。まずは何から知ればいいのか分からない人のためにも、保健所で無料で検査出来ることや、早期発見・早期治療が出来ることなどの知識をしっかりと教えていきたいです。」と啓発活動を強めていくことについて述べました。
■高橋氏「肝臓とは“沈黙の臓器”と呼ばれ、症状として現れづらい。」
高橋氏はスペシャルサポーターとなった自身のことについて「私はスペシャルサポーターになるまで肝炎の知識があまりありませんでした。このプロジェクトに参加して、肝炎についてとても学ぶことが多いことを実感し、やはり、まずは肝炎を理解することが大切だと思いました。」と自身の肝炎に対する考え方の変化や、知ることの大切さについて述べました。
その後も、和歌山県の肝炎ウイルス検査数のデータを見て、肝炎ウイルス検査の受検者数が減少している原因や課題について、各拠点の先生方や考藤氏と意見を交換しながら、肝炎についてより一層知識を深めました。
- イベント概要
日時 :2021年7月29日(木) 11:00~12:00
開催場所:東京コンベンションホール
出席者 :厚生労働大臣 田村 憲久 氏(ビデオメッセージ出演)
厚生労働省 健康行政特別参与 杉 良太郎 氏
知って、肝炎プロジェクト 肝炎対策 特別大使 伍代 夏子 氏
〃 肝炎対策 広報大使 徳光 和夫 氏
〃 スペシャルサポーター 高橋 みなみ 氏
国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター 研究センター長
兼 肝炎情報センター長 考藤 達哉 氏
和歌山県立医科大学 内科学第2講座・講師 井田 良幸 氏(オンライン参加)
久留米大学医学部内科学講座 医療センター 教授/福岡県肝疾患相談支援センター
センター長 井出 達也 氏(オンライン参加)
宮崎大学医学部附属病院肝疾患センター 准教授 永田 賢治 氏(オンライン参加)
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