「仙台 X-TECH イノベーションアワード 2022」受賞企業決定
特定非営利活動法人アスヘノキボウの「地方への移住/就職ミスマッチを解消するAI活用プラン」が最優秀賞を受賞
仙台X-TECH推進事務局(所在地:宮城県仙台市、事務局長:竹川隆司)は、2022年2月25日(金)、AIを活用した新規事業・事業課題解決アイデアを競う「仙台 X-TECH イノベーションアワード2022」(主催:仙台市)を開催し、東北・仙台に拠点を持つ企業・団体9社が発表した新規事業創出や事業高度化に寄与するAI利活用アイデアを、実現性、持続性、地域インパクトの観点で評価し、最優秀賞・優秀賞を決定いたしました。
■最優秀賞|特定非営利活動法人アスヘノキボウ「地方への移住/就職ミスマッチを解消するAI活用プラン」(発表者:代表理事 小松洋介氏)
特定非営利活動法人アスヘノキボウは、全国の起業を志望する若者と地方のベンチャーや中小企業をつなげ、人材・企業・地方の成長を目指す事業を展開しています。その事業において、コーディネーターの主観に基づく判断では就職ミスマッチのリスクを軽減できない点やマッチングに多大な労力がかかる点に課題がありました。
この課題に対し、アスヘノキボウは、紹介してきた若者のメンタルヘルスアンケートや企業、地方のデータを活用し、紹介者が地方や企業で活躍できるかを客観的に評価するAI利活用アイデアを考案。このアイデアが実現すれば、就職ミスマッチのリスク軽減、マッチングの省力化に加え、地方移住の促進に向けて、地方及び企業に求められていることが把握できるようになる、と発表しました。
ソフトウェア開発・販売等の事業を展開する仙台市のIT企業SRA東北は、ビジネスマンの学習の効率化に着目した「社長A.I」を発表しました。チームマネジメント、販売戦略等、その時々でビジネスマンが抱えている悩みに対し、複数の名経営者が執筆した書籍を教師データとするAIが解決のヒントを提示する仕組みにより、効率的な学習を実現。そのほかにも、1,000の質問に答えることで自身のAIをつくり出すことが可能で、人材育成や知識の承継などさまざまなシーンでの活用が期待できる、と話しました。
■優秀賞|医療法人社団やまと「地域をチームに、持続可能な訪看ネットワークづくり」(発表者:菊地玲氏)
医療法人社団やまとは、宮城県登米市を中心に、在宅診療や訪問看護サービスを提供しています。昨今、少子高齢化が進行し、在宅医療の需要は増加傾向にある一方、地方の医療従事者は不足している状況です。業務の効率化と需要に応える人材の確保が喫緊の課題となっていることに対し、やまとでは、夜間休日の緊急出動を減らす、訪問の移動を減らす、人材を増やすという観点から課題にアプローチ。カルテ情報等のデータを活用した夜間休日の出動予測モデル構築による緊急出動の削減、地域内で患者宅に近い看護師を迅速に調整するシステム構築による移動距離・時間の削減、約70万人の潜在看護師を活用した訪問看護サービスによる人材を増やすアイデアを発表しました。
■優秀賞|今野印刷株式会社「五方良しのサステナブルな街づくりに向けて(AI-OCRの有効活用)」(発表者:代表取締役社長 橋浦隆一氏)
創業100年以上の歴史を有し、仙台市を中心に印刷業を展開している今野印刷株式会社は、手書き帳票のデータ化を効率的に行うためAI-OCRの活用を進めてきました。読み取り精度に課題があったものの、「仙台 X-TECHイノベーションプロジェクト2021」の取り組みを通じて、業務プロセスの見直しを実施し、90%以上の精度を獲得。このAI-OCR活用により、地元商店街が有する顧客情報のデータ化、顧客データと人流情報を組み合わせた需要予測モデルの構築等、商店街の活性化を支援し、市民にとって心地よい街づくりを目指すビジネスプランを発表しました。
■「仙台 X-TECH イノベーションアワード 2022」イベントレポート
後日公開予定
■審査員
東北大学理事・副学長(企画戦略総括担当・プロボスト・CDO)
東北大学 大学院工学研究科(電子工学専攻)博士課程修了。東北大学大学院情報科学研究科教授。 コンピュータ工学、画像工学、生体認証(バイオメトリクス認証)、法歯学と個人識別、暗号とセキュリティなどの研究に従事。東北大学理事・副学長(企画戦略総括担当、プロボスト)、東北大学最高デジタル責任者(CDO)。
IEE(英国電気学会)アンブローズ・フレミング賞(1994年)・マウントバッテン賞(1999年)ほか、受賞歴多数。東日本大震災後、震災の犠牲者の身元確認が難航する中、長期にわたって宮城県警で照合作業に尽力するとともに、歯科情報照合システム「Dental Finder」の開発及び無償提供を行うなど、情報技術を活用した迅速かつ効率的な身元確認ワークフローを確立、歯科所見による犠牲者の特定に大きな成果をあげた。その実績により、社会貢献財団社会貢献者表彰(2013年)を受賞。
株式会社エクサウィザーズ
代表取締役社長
東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻修士課程修了。2006年4月、株式会社リクルートホールディングスに入社。同社のデジタル化を推進した後、新規事業提案制度での提案を契機に新会社を設立。事業を3年で成長フェーズにのせ売却した経験を経て、2014年4月、メディアテクノロジーラボ所長に就任。2015年4月、リクルートのAI研究所であるRecruit Institute of Technologyを設立し、初代所長に就任。2017年3月、デジタルセンセーション株式会社取締役COOに就任。2017年10月の合併を機に、現職就任。東京大学未来ビジョン研究センター客員准教授。
株式会社先端技術共創機構(ATAC) 代表取締役
株式会社経営共創基盤(IGPI) 共同経営者 マネージングディレクター
商社、GEを経て、IGPIに参画。DX・AI戦略策定/実行、先端技術事業化、スタートアップ投資、産学連携、新規事業開発等を多数統括。
株式会社経営共創基盤(IGPI) 共同経営者 マネージングディレクター
株式会社先端技術共創機構 代表取締役
株式会社IGPIビジネスアナリティクス&インテリジェンス 代表取締役CEO
株式会社IGPIテクノロジー 取締役
名古屋工業大学共創基盤(NITEP)代表取締役
他、スタートアップの取締役・顧問多数
一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA) 理事
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
イノベーション戦略コーディネーター 他政府関連委員等多数
福島県西会津町 CDO(最高デジタル責任者)
内閣官房情報通信技術総合戦略室オープンデータ伝道師
グロービス経営大学院を修了(経営学修士)。日立電子サービス、アップルコンピュータ、Cellgraphicsを経て、仙台にて株式会社ピンポンプロダクションズを設立して代表取締役に就任。2012年にKLab株式会社とのM&Aを行い、イグジット。会津大学産学イノベーションセンター客員准教授を経て現職。CODE for AIZUファウンダー、総務省地域情報化アドバイザーなども務める。
■ノミネート企業一覧 ※全9社
特定非営利活動法人アスヘノキボウ
株式会社SRA東北
株式会社エヌエスシー
株式会社エルピダあおば
お茶の井ケ田株式会社
弘進ゴム株式会社
今野印刷株式会社
株式会社美装社
医療法人社団やまと
仙台 X-TECHイノベーションプロジェクト2021とは
本プロジェクトは、AIやIoTをはじめとする先端IT技術とさまざまな産業との掛け合わせ (X-TECH:クロステック)による新事業の創出や、それをリードする先端IT人材の育成・交流により、テクノロジーの力でイノベーションを生み出し、仙台・東北で暮らす人々が豊かさを実感できる未来を目指すプロジェクトです。
2017年度より、アイデアソンやビジネスビルドなどオープンイノベーションによる事業共創支援、ハンズオン講座やワークショップによる人材育成支援、首都圏IT人材×仙台IT人材の交流機会創出、X-TECHの普及促進に向けたプロモーション事業などを実施し、X-TECHイノベーションが起こる土壌づくり・人材が還流する仙台ブランドづくりに取り組んできました。
今年度以降は、ウィズコロナを社会の前提と捉え、AIを利活用した「次世代 X-TECHビジネス」の創出に向けた事業開発支援や、事業開発に取り組むことができるAI人材の育成支援を強化することで、地域産業において新たな取り組みや付加価値の高いビジネスが持続的に生まれるエコシステムの構築を目指します。
事務局概要
名 称 :仙台 X-TECH 推進事務局
設 立 日 :2021年9月7日
目 的 :「仙台X-TECHイノベーションプロジェクト2021」の企画運営
仙台発X-TECHによる新規事業創出が生まれるエコシステムの構築
参画団体 :株式会社zero to one
株式会社aiforce solutions
株式会社ミヤックス
パーソルイノベーション株式会社 TECH PLAY company
パーソルイノベーション株式会社 eiicon company
■最優秀賞|特定非営利活動法人アスヘノキボウ「地方への移住/就職ミスマッチを解消するAI活用プラン」(発表者:代表理事 小松洋介氏)
特定非営利活動法人アスヘノキボウは、全国の起業を志望する若者と地方のベンチャーや中小企業をつなげ、人材・企業・地方の成長を目指す事業を展開しています。その事業において、コーディネーターの主観に基づく判断では就職ミスマッチのリスクを軽減できない点やマッチングに多大な労力がかかる点に課題がありました。
この課題に対し、アスヘノキボウは、紹介してきた若者のメンタルヘルスアンケートや企業、地方のデータを活用し、紹介者が地方や企業で活躍できるかを客観的に評価するAI利活用アイデアを考案。このアイデアが実現すれば、就職ミスマッチのリスク軽減、マッチングの省力化に加え、地方移住の促進に向けて、地方及び企業に求められていることが把握できるようになる、と発表しました。
<審査員講評> 近年、地方への移住に注目が集まる一方、地方や就職先とのミスマッチから、地方に移住したものの再度都市部へ戻ってしまうという課題があります。アスヘノキボウが発表したアイデアは、今後地方が解決しなければならない課題を捉えていると思います。既存事業の改善にとどまらず、地方や企業があるべき姿の示唆を示し、行動変容を生み出す仕組みが含まれている点を大きく評価しました。 まだ、現状の仕様では実現への課題は多いものの、今回の仙台X-TECHイノベーションプロジェクトのオープンイノベーションの枠組みを活かし、お互い協力し合いながら是非実現して欲しいと思います。 |
■優秀賞|株式会社SRA東北「社長A.I」(発表者:ビジネスディベロップメント チーフディレクター 我妻裕太氏)
ソフトウェア開発・販売等の事業を展開する仙台市のIT企業SRA東北は、ビジネスマンの学習の効率化に着目した「社長A.I」を発表しました。チームマネジメント、販売戦略等、その時々でビジネスマンが抱えている悩みに対し、複数の名経営者が執筆した書籍を教師データとするAIが解決のヒントを提示する仕組みにより、効率的な学習を実現。そのほかにも、1,000の質問に答えることで自身のAIをつくり出すことが可能で、人材育成や知識の承継などさまざまなシーンでの活用が期待できる、と話しました。
■優秀賞|医療法人社団やまと「地域をチームに、持続可能な訪看ネットワークづくり」(発表者:菊地玲氏)
医療法人社団やまとは、宮城県登米市を中心に、在宅診療や訪問看護サービスを提供しています。昨今、少子高齢化が進行し、在宅医療の需要は増加傾向にある一方、地方の医療従事者は不足している状況です。業務の効率化と需要に応える人材の確保が喫緊の課題となっていることに対し、やまとでは、夜間休日の緊急出動を減らす、訪問の移動を減らす、人材を増やすという観点から課題にアプローチ。カルテ情報等のデータを活用した夜間休日の出動予測モデル構築による緊急出動の削減、地域内で患者宅に近い看護師を迅速に調整するシステム構築による移動距離・時間の削減、約70万人の潜在看護師を活用した訪問看護サービスによる人材を増やすアイデアを発表しました。
■優秀賞|今野印刷株式会社「五方良しのサステナブルな街づくりに向けて(AI-OCRの有効活用)」(発表者:代表取締役社長 橋浦隆一氏)
創業100年以上の歴史を有し、仙台市を中心に印刷業を展開している今野印刷株式会社は、手書き帳票のデータ化を効率的に行うためAI-OCRの活用を進めてきました。読み取り精度に課題があったものの、「仙台 X-TECHイノベーションプロジェクト2021」の取り組みを通じて、業務プロセスの見直しを実施し、90%以上の精度を獲得。このAI-OCR活用により、地元商店街が有する顧客情報のデータ化、顧客データと人流情報を組み合わせた需要予測モデルの構築等、商店街の活性化を支援し、市民にとって心地よい街づくりを目指すビジネスプランを発表しました。
■「仙台 X-TECH イノベーションアワード 2022」イベントレポート
後日公開予定
■審査員
青木 孝文 氏
東北大学理事・副学長(企画戦略総括担当・プロボスト・CDO)
東北大学 大学院工学研究科(電子工学専攻)博士課程修了。東北大学大学院情報科学研究科教授。 コンピュータ工学、画像工学、生体認証(バイオメトリクス認証)、法歯学と個人識別、暗号とセキュリティなどの研究に従事。東北大学理事・副学長(企画戦略総括担当、プロボスト)、東北大学最高デジタル責任者(CDO)。
IEE(英国電気学会)アンブローズ・フレミング賞(1994年)・マウントバッテン賞(1999年)ほか、受賞歴多数。東日本大震災後、震災の犠牲者の身元確認が難航する中、長期にわたって宮城県警で照合作業に尽力するとともに、歯科情報照合システム「Dental Finder」の開発及び無償提供を行うなど、情報技術を活用した迅速かつ効率的な身元確認ワークフローを確立、歯科所見による犠牲者の特定に大きな成果をあげた。その実績により、社会貢献財団社会貢献者表彰(2013年)を受賞。
石山 洸 氏
株式会社エクサウィザーズ
代表取締役社長
東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻修士課程修了。2006年4月、株式会社リクルートホールディングスに入社。同社のデジタル化を推進した後、新規事業提案制度での提案を契機に新会社を設立。事業を3年で成長フェーズにのせ売却した経験を経て、2014年4月、メディアテクノロジーラボ所長に就任。2015年4月、リクルートのAI研究所であるRecruit Institute of Technologyを設立し、初代所長に就任。2017年3月、デジタルセンセーション株式会社取締役COOに就任。2017年10月の合併を機に、現職就任。東京大学未来ビジョン研究センター客員准教授。
川上 登福 氏
株式会社先端技術共創機構(ATAC) 代表取締役
株式会社経営共創基盤(IGPI) 共同経営者 マネージングディレクター
商社、GEを経て、IGPIに参画。DX・AI戦略策定/実行、先端技術事業化、スタートアップ投資、産学連携、新規事業開発等を多数統括。
株式会社経営共創基盤(IGPI) 共同経営者 マネージングディレクター
株式会社先端技術共創機構 代表取締役
株式会社IGPIビジネスアナリティクス&インテリジェンス 代表取締役CEO
株式会社IGPIテクノロジー 取締役
名古屋工業大学共創基盤(NITEP)代表取締役
他、スタートアップの取締役・顧問多数
一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA) 理事
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
イノベーション戦略コーディネーター 他政府関連委員等多数
藤井 靖史 氏
福島県西会津町 CDO(最高デジタル責任者)
内閣官房情報通信技術総合戦略室オープンデータ伝道師
グロービス経営大学院を修了(経営学修士)。日立電子サービス、アップルコンピュータ、Cellgraphicsを経て、仙台にて株式会社ピンポンプロダクションズを設立して代表取締役に就任。2012年にKLab株式会社とのM&Aを行い、イグジット。会津大学産学イノベーションセンター客員准教授を経て現職。CODE for AIZUファウンダー、総務省地域情報化アドバイザーなども務める。
■ノミネート企業一覧 ※全9社
特定非営利活動法人アスヘノキボウ
株式会社SRA東北
株式会社エヌエスシー
株式会社エルピダあおば
お茶の井ケ田株式会社
弘進ゴム株式会社
今野印刷株式会社
株式会社美装社
医療法人社団やまと
仙台 X-TECHイノベーションプロジェクト2021とは
本プロジェクトは、AIやIoTをはじめとする先端IT技術とさまざまな産業との掛け合わせ (X-TECH:クロステック)による新事業の創出や、それをリードする先端IT人材の育成・交流により、テクノロジーの力でイノベーションを生み出し、仙台・東北で暮らす人々が豊かさを実感できる未来を目指すプロジェクトです。
2017年度より、アイデアソンやビジネスビルドなどオープンイノベーションによる事業共創支援、ハンズオン講座やワークショップによる人材育成支援、首都圏IT人材×仙台IT人材の交流機会創出、X-TECHの普及促進に向けたプロモーション事業などを実施し、X-TECHイノベーションが起こる土壌づくり・人材が還流する仙台ブランドづくりに取り組んできました。
今年度以降は、ウィズコロナを社会の前提と捉え、AIを利活用した「次世代 X-TECHビジネス」の創出に向けた事業開発支援や、事業開発に取り組むことができるAI人材の育成支援を強化することで、地域産業において新たな取り組みや付加価値の高いビジネスが持続的に生まれるエコシステムの構築を目指します。
事務局概要
名 称 :仙台 X-TECH 推進事務局
設 立 日 :2021年9月7日
目 的 :「仙台X-TECHイノベーションプロジェクト2021」の企画運営
仙台発X-TECHによる新規事業創出が生まれるエコシステムの構築
参画団体 :株式会社zero to one
株式会社aiforce solutions
株式会社ミヤックス
パーソルイノベーション株式会社 TECH PLAY company
パーソルイノベーション株式会社 eiicon company
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