持続可能で環境に配慮した医薬品包装における史上初の「WorldStar award」受賞について

武田薬品工業株式会社

− Medical and Pharmaceutical部門において2つの「WorldStar award」を受賞し、持続可能な取り組みを前進させる当社の姿勢が明確に示される
− 植物由来バイオエタノールを原料としたポリエチレン製ボトルと、プレフィルドシリンジ(PFS)包装が評価される
− 環境への影響を低減するリーダーシップと取り組みが際立つ包装

 


当社は、このたび、固形剤の一次包装容器(1)としての植物由来ポリエチレン製ボトル(以下「バイオマスポリビン」)ならびにプレフィルドシリンジの二次包装の2点がそれぞれ「WorldStar award」を受賞しましたのでお知らせします。植物由来バイオエタノールから製造されるバイオマスポリビンはCO2排出量を70%削減し、二次包装はその革新的な設計により全てリサイクルが可能です。これは環境を保護し、これを持続可能な形で維持していくことを当社の最優先事項とする姿勢を示しており、2040年度までにネット・ゼロ達成を目指す目標に貢献するものです。

製薬業界において初めてのバイオマスポリビンを採用したボトル
バイオマスポリビンは、植物由来のバイオエタノールを原料としており、石油由来のポリエチレン製ボトルと比較して、CO2排出量を最大70%削減することができます。本バイオエタノールはバイオマスポリビン原料の90%以上に使用されており、バイオマスプラマーク(BPマーク)(2)の認証を取得しています。

当社は、2013年より製薬業界で初めてバイオマスポリビンを一次包装に採用しています。現在は高血圧症治療剤、酸関連疾患治療剤、他の経口剤のバラ包装においてもバイオマスポリビンを用いています。当社では、今後もバイオマスポリビンを採用したバラ包装の対象製品の拡大を目指します。グリーンPEボトルは36ヵ月間の有効期間、透湿性および耐衝撃性などの重要な機能性と錠剤の品質に対する影響について検査を実施しています。

本バイオマスポリビンは公益社団法人日本包装技術協会(JPI)主催の「日本パッケージングコンテスト」において「テクニカル包装賞」と、アジア包装連盟(APF)主催の「アジアスターパッケージングアワード2021」において「アジアスター賞」をすでに受賞しています。

100%リサイクル可能な材料から作られたプレフィルドシリンジの二次包装
本包装は全てリサイクルできるように、使用後に分別し易いように設計されており、紙箱とその箱内のトレイを使用後に簡単に取り外すことができます。ライフサイクルアセスメント研究に基づき、環境負荷の低減を維持し、他の板紙による包装と比較して重量を最小限にするため、包装は板紙とポリエチレンテレフタレート(PET)からなる複合材料で設計されています。このような工夫によりリサイクルが可能となり、洗練された設計と軽量化により効率的な輸送を実現し、配送プロセスにおいて必要となるスペースを削減、CO2排出量のさらなる低減に貢献しています。

本二次包装は2021年の「Austrian Green Packaging Star award」をすでに受賞しています。

2040年度までに目指すネット・ゼロへの取り組み
当社は環境に対する影響の低減と、より持続可能な将来に向け、包装ソリューション全体においてリサイクル可能な材料の使用の拡大に取り組み、業界を前進させます。これはバリューチェーン全体で2040年度までに目指すネット・ゼロへの取り組みに向けたより大きな戦略とコミットメントの一部です。 

例えば、2020年に当社は血漿収集センター(BioLife)、製造工場および研究開発拠点の「気候変動対策プログラム」を立ち上げました。この計画の長期目標は、2040年度までに当社の事業活動に起因するすべての温室効果ガス排出量をゼロにすることです(スコープ1および2)。排出量削減目標はサイエンス・ベースド・ターゲット・イニシアティブ(STBi)により認められており、地球温暖化を抑えるための科学的根拠に基づいた水準に従っています。

環境への影響の低減に対する当社の展望および進捗に関するより詳細な情報はこちらをご覧ください。https://www.takeda.com/jp/corporate-responsibility/environment/

サプライヤーとの協力体制について
当社における温室効果ガス排出量の多くはスコープ3(サプライチェーンからの排出量)であり、事業を行う上で当社が直接管理できないものです。しかし、サプライヤーと協力して、2040年度までに排出量を50%削減することに取り組んでいます。配送ネットワークの効率化、積載効率向上、空輸から海上輸送への移行などのサプライチェーンにおける改善により、国内外の輸送・保管の分野においても温室効果ガス削減に寄与する成果が得られました。また、毎年スコープ3の排出量を報告し、サプライヤーが2025年までに科学的根拠に基づく目標(SBT)を設定するよう支援しています。再生可能電力の使用を促進するために、当社と他のグローバル製薬企業9社は2021年に、サプライヤーの再生可能エネルギーの活用による解決策の実行を支援するためのプログラムであるEnergizeを創設しました。

(1) 医薬品に直接接触する包装容器
(2) バイオマスプラスチックの普及と啓発を目的としたバイオマスプラスチック製品の表示認定制度。日本バイオプラスチック協会が審査し表示が認められています。
以上

<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE: 4502/NYSE: TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患及び血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国と地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

<留意事項>
本留意事項において、「ニュースリリース」とは、本ニュースリリース(添付資料及び補足資料を含みます。)において武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)によって説明又は配布された本書類、口頭のプレゼンテーション、質疑応答及び書面又は口頭の資料を意味します。本ニュースリリース(それに関する口頭の説明及び質疑応答を含みます。)は、いかなる法域においても、いかなる有価証券の購入、取得、申込み、交換、売却、その他の処分の提案、案内もしくは勧誘又はいかなる投票もしくは承認の勧誘のいずれの一部を構成、表明又は形成するものではなく、またこれを行うことを意図しておりません。本ニュースリリースにより株式又は有価証券の募集を公に行うものではありません。米国1933年証券法(その後の改正を含みます。)に基づく登録又は登録免除の要件に従い行うものを除き、米国において有価証券の募集は行われません。本ニュースリリースは、(投資、取得、処分、その他の取引の検討のためではなく)情報提供のみを目的として受領者により使用されるという条件の下で(受領者に対して提供される追加情報と共に)提供されております。当該制限を遵守しなかった場合には、適用のある証券法違反となる可能性がございます。
武田薬品が直接的に、又は間接的に投資している会社は別々の会社になります。本ニュースリリースにおいて、「武田薬品」という用語は、武田薬品及びその子会社全般を参照するものとして便宜上使用されていることがあります。同様に、「当社(we、us及びour)」という用語は、子会社全般又はそこで勤務する者を参照していることもあります。これらの用語は、特定の会社を明らかにすることが有益な目的を与えない場合に用いられることもあります。

 

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会社概要

武田薬品工業株式会社

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URL
https://www.takeda.com/jp/
業種
製造業
本社所在地
大阪市中央区道修町四丁目1番1号
電話番号
06-6204-2111
代表者名
クリストフ・ウェバー
上場
東証プライム
資本金
-
設立
1925年01月