【開催決定】第100回 東をどり - 演舞場百年 百回記念公演 全国から19花街の芸者衆が日ごとに参集 令和7年5月21日(水)〜27日(火)7日間 14回公演 於 新橋演舞場
京都五花街:祇園甲部・宮川町・先斗町・上七軒・祇園東 東京五花街:赤坂・浅草・神楽坂・向島・芳町 全国九花街:札幌・新潟・金沢三茶屋街(ひがし・にし・主計町)・名古屋・岐阜・博多・長崎
東京新橋組合は【第100回 東をどり】を2025年5月21日(水)から5月27日(火)まで開催いたします。新橋演舞場創設から百年、百回記念公演となる「第100回 東をどり」を是非ご堪能ください。
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普段は一見お断りと閉ざす新橋花柳界の門
年一度の東をどりにその扉が開き 百回を迎え
新橋芸者に華を添える 19花街の芸者衆が日ごとに参集
演舞場を劇場から料亭へ替える七日間
舞台に踊りの綺麗 幕間には料亭の料理と銘酒
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百回の節目 記念公演
東京新橋組合 頭取 岡副 真吾
日替りで日本各地の芸者衆
新橋演舞場が建てられた大正十四年、そのこけら落としが東をどりの初回でした。そこから百年、東をどりも百回目の開催を迎えます。百は特別な節目、記念公演とするテーマを探します。東京は江戸に始まる歴史浅き処。そこに今、多くの人が暮らします。日本中の人が集まる東京は日本を表わすに相応しき処でした。北から南、それぞれに色を持つ花柳界が在ります。記念公演に日本各地の芸者衆を日替りでお招きします。迎えます新橋芸者衆と日ごとに競演、東をどりの七日間、日本の綺麗が演舞場に集います。
記念公演は三幕の構成
百回目の舞台を何より特別な想いで迎える新橋芸者衆です。指導頂く西川流、花柳流、尾上流の各家元に、今までとこれから、そんな人選でより多くの主役をお願いしました。序幕は格調高くご祝儀曲で幕を開けます。
清元の青海波が四日、長唄の百年三番叟が三日間と交互に楽曲が替わります。青海波の主役は二組、百年三番叟と合わせ、三組の主役が決まります。
休憩無しの二幕目、ここが各地の芸者衆の踊りです。二花街から五花街が日替りで出演、それぞれの色を競う七日間となります。
休憩を挟み三幕目、テンポよく転換する楽曲もさまざまなお好みの舞台、ここに新橋芸者衆は出揃います。それは暗転からの口上、フィナーレへと続き記念の幕を下ろします。
幕間の楽しみ
東どりの演舞場は普段の劇場から料亭へと替ります。料亭には美食と旨酒、加えて芸者衆の唄と踊りがあります。舞台に踊りの綺麗を観た幕間に楽しむ食と酒、新喜楽、金田中、東京𠮷兆、米村、松山、わのふ、新橋六料亭が運営します。今回は日本の各地から芸者衆がやって来ます。各地の名料亭の味も日替りでお楽しみ頂くようお願いしました。
百回記念公演 第100回東をどり 概要
日程:令和7年5月21日(水)~27日(火)7日間 全14公演
昼の回 12:30開演―14:10終演
夕の回 16:00開演―17:40終演
序幕
21日 23日 25日 27日 : 清元「青海波」
22日 24日 26日 : 長唄「百年三番叟」
二幕:各地花街の出演日
5月21日(水)祇園甲部・赤坂
5月22日(木)浅草・上七軒・神楽坂
5月23日(金)名古屋・祇園東・岐阜
5月24日(土)金沢三茶屋街(ひがし・にし・主計町)・長崎
5月25日(日)博多・宮川町・新潟
5月26日(月)向島・札幌・先斗町
5月27日(火)東京五花街(赤坂・浅草・神楽坂・向島・芳町)
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会場:新橋演舞場
〒104-0061 東京都中央区銀座6-18-2 TEL:03-3541-2600
最寄り駅 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[6出口]より徒歩5分
都営大江戸線 築地市場駅[A3出口]より徒歩3分
チケット
桟敷席:12,000円
雪席:10,000円
月席:6,000円
花席:2,000円(3階自由席)
※学割:年齢を問わず日本文化に親しんで頂くよう、学生証をご提示頂くと新橋演舞場で販売する当日券に限り各席とも半額になります。
券売:3月31日(月)10:00より前売り開始
電話(10:00~17:00)
チケットホン松竹 0570-000-489 / 03-6745-0888
WEB(24時間受付 / 初日は午前10時より)
チケットWeb松竹 https://www1.ticket-web-shochiku.com/t/
カンフェティ
窓口販売
新橋演舞場 10:00~17:00
歌舞伎座 10:00~18:00 ※休演日は17:00まで
南座・大阪松竹座 10:00~17:30
サンシャイン劇場 14:00~17:00
※劇場窓口の営業時間は変更する場合があります。
東をどり公式ホームページ
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幕間の楽しみ
事前注文
味を競う陶箱弁当:8,000円 /地下食堂「東(あずま)」
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松花堂弁当と同じ四つの陶器に盛ったお弁当。𠮷兆の初代が創った松花堂、ここでは東京𠮷兆主人の献立を、東京𠮷兆、新喜楽、金田中、米村の各料亭が個性豊かにつくります。東をどりだけの名物。
※申込当日の11:30~17:00の間に新橋演舞場地下食堂「東」でお召し上がりいただきます。
予約方法:チケット購入後、5月15日(木)までに電話で申込み。
電話:演舞場サービス TEL 0120-224-117(10:00~16:00)
当日のお楽しみ
・料亭の酒競べ
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料亭と酒蔵には特別な関係があります。各料亭が東をどりに秘蔵の銘酒を持ち寄ります。
・シャンパンブース
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東をどりにはドン ペリニヨン、洋の一流が似合います。ピンクとブランの飲み比べも一興と。
・麦酒競べ
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初夏の気候となることもある五月、麦酒4社が東をどりの為に選んだビール、飲み比べてお楽しみください。
・酒肴
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旨酒に相応しき酒肴を用意してこそ料亭です。日本酒やビールに合わせて料亭ならではの酒肴をご用意します。人気は六軒の玉子焼きの食べ比べや、塩味、醤油味と趣向を凝らした唐揚げの競宴など。今年は日替りで各地の芸者衆が来ます。各地の料亭の酒肴が日替りで届くようお願いをしています。新橋の料亭に限らず日本の名亭の味をお楽しみ頂ければと思っています。
・点茶 東庵(当日予約 20席)
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記念公演には江戸千家、小川先生に稽古にあがる芸者衆の立礼のお点前をお楽しみ頂きます。主菓子は老舗の菓子店二軒が、百回目の東をどりを祝して特別な茶菓子を作ってくれます。
・土産処
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芸者衆の千社札を貼る東をどりの団扇。過去の公演プログラム柄の扇子は10年分の柄を選べます。自分の千社札のご注文も承ります。開発に5年をかけた新開発の千社札も登場します。スマートフォンのカメラを通して見ると、何と芸者本人が出てきます。360度、どの角度からも見られます。手品のような千社札、乞うご期待。
新橋 街の歴史と東をどり
一、 幕末に興る新橋花街
新橋は、幕末の安政5年、幕府から酌取御免の木札を授かり正式な花街となります。当時はペリーが黒船で浦賀に来航の後、開国か攘夷かと世の中が騒然とする頃です。薩摩や長州、西国の雄藩の侍は勤王の志士と呼ばれ、国の舵取りをめぐり徳川幕府と主導権争いをします。京都や江戸に多くの志士が活躍しました。江戸は幕府のお膝元、当然の徳川贔屓です。勤王の志士が江戸の花街の扉を叩いても、田舎侍と門前払いされる事もありました。出来立ての街、新橋はお客様に変わりはないと彼らを迎え入れました。あれ間の内の明治維新に、彼らは明治政府の重職を担うようになります。
二、 新時代の社交場から芸能の一流を目指して
開国と共に明治は近代化の時代、江戸の文化の薫る座敷では近代化の話も弾みません。新しい座敷が必要だったのでしょう。条件に適う新橋は、明治の新時代の社交場として、大きく発展します。
それは一流の顧客を迎えると云うこと、芸を磨いて一流の芸能で迎えようと街の方針が決まりました。
芸能各流の一流の指導者を街に迎えて、良き指導と互いの研鑽から、やがて芸処と呼ばれるようになります。
三、 演舞場の建設と東をどり そして敗戦
当時の京阪には、既に芸者衆の芸を披露する歌舞練場がありました。それに倣って、大正14年に新橋芸者の晴れ舞台として建設されたのが、新橋演舞場です。当時の最先端、レンガ造りの劇場でした。こけら落としが初回の「東をどり」、それは技芸向上を目的に課題曲を仕上げて披露する、踊りの発表会と云う趣きでした。築地界隈には海軍の施設が多く在りました。今の国立がんセンターは海軍病院です。
太平洋戦争の開戦は真珠湾攻撃、勝利の帰途に連合艦隊を率いた山本五十六長官は、街の女将に手紙を書きました。そこには、日本中が戦勝に沸いて新橋の景気良きことを喜ぶ文面ですが、締めくくりにこの戦争が長引けば日本は負けると書いています。その通りに負けた日本、演舞場も焼夷弾に焼けてレンガの壁だけが残ったそうです。
四、 東をどりの復興に力を寄せた文化人
昭和23年春に再建の演舞場、そのこけら落としも「東をどり」でした。当時の新橋芸妓組合の頭取は菊村の篠原治、後に至芸を認められて人間国宝となる人です。復興の東をどりに舞踊劇を取り入れます。
これは発表会を開幕から終演までデザインする公演への作り替えでした。川端康成、谷崎潤一郎、吉川英治などの文豪に戯曲を依頼、舞台美術は横山大観、竹内栖鳳、前田青邨と画壇を代表する画家が手がけました。新橋花柳界の人脈と、何より戦後の復興を願い文化人の尽力が東をどりを復活させました。
この時に、舞踊の名手、まり千代が舞踊劇で見せた美しい男姿が話題をさらいます。ブロマイドを手に女学生が楽屋口に出待ちの人垣をつくります。東をどりは大成功、春と秋に二回の公演を続けました。
演舞場の百年と百回の東をどりが重なったのはこの成功のおかげなのです。
五、 二度目の作り替えから百回記念公演へ
街が発祥から150年を迎えた83回の東をどりから、二度目の作り替えをしました。演舞場を大料亭に見立て、踊りに食と酒、文化を楽しむ今の姿になりました。コロナ禍には1回休止をしましたが、次の年に映像と踊りをつなぐ公演に挑み成功を収めました。今回、100回目を迎える喜びを新橋一同は感じています。街の節目に全国の花街をお招きますのは、力を頂いて、共に花柳界の未来につなげたいと云う想いに尽きます。新橋のお祭りが日本に伝わるさまざまな文化へ寄与できる事を、心より願う次第です。
結び
料亭の建築はたとえ鉄筋コンクリートでも、書院造りや数寄屋造りと云う日本に伝わる建築様式。そこを飾る室礼は伝わる工芸の品。焚くお香に部屋の床には季節を少し先取る花を活け、掛けるお軸は岩絵の具で描く日本の画。料理は個性を競っても日本料理、盛る漆器と陶磁器も伝わる文化。ここに芸者衆の唄と踊り、国の音楽と舞踊を加えます。伝わる文化の入口すべて、料亭にあります。綺麗、美味しい、楽しい、日本の綺麗が集う公演に日本の素敵を、力合わせてお伝えします。日本を遊びながら素敵を感じてもらうよう準備を整えて、お待ち申し上げます。
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※ 紹介内容に変更がある場合があります。予めご了承をお願いいたします。
※ 紹介写真は、昨年第99回東をどりより
※ 記載料金は、全て税込価格で表記しています。
※ 原則として、公演中止以外でのチケット、事前注文食事券の払い戻しはいたしません。
■東をどりに関する一般の方からのお問合せ
東京新橋組合 03-3571-0012(平日10:00~17:00)
公式ホームーページ : https://azuma-odori.net
公式X(旧Twitter):@azumaodori
公式Instagram:#東をどり
■本件に関する報道関係の皆様からのお問合せ先
東をどり広報事務局
担当 : 伊藤 TEL 090-6198-2781
Mail : h_itoh@yoshizawajimusyo.jp
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