量子を取り扱うディープテック企業。Rio369株式会社のコーポレートサイトをリニューアルしました。

幅広い層の方に量子最適化技術を分かりやすく伝えるための施策。合わせてMVVの再定義も行っています。

FINE TUNING

2023年10月17日 09時20分

量子最適化技術「FINE TUNING®︎」を活用してココロとカラダをととのえるプロダクト・サービスを生み出す、Rio369株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：西村凌、読み：りおみろく）は、2023年9月30日にコーポレートサイトをリニューアルしました。

■コーポレートサイトのリニューアル

このたび、Rio369株式会社はコーポレートサイト（https://www.rio369.co.jp/）のリニューアルを行いました。

デザイン制作は、創業前よりリレーションシップを築いてきた株式会社mela（本社：東京都渋谷区、代表取締役：吉田雄輝）に依頼。

社内にWEBデザインからマーケティングまで一気通貫で担う体制がある中、パートナー企業に依頼をしたのは、会社としての想いや事業を客観的に体現するためです。

今回のサイトリニューアルを通して、私たちの主要事業である量子技術を身近に感じていただくことを目指しています。

「Rio369株式会社」コーポレートサイト：https://www.rio369.co.jp/

デザイン制作担当「株式会社mela」コーポレートサイト：https://www.melagrp.com/

【Rio369株式会社 CMO兼クリエイター眞子尚斗氏コメント】

複数の事業がある中で「Rio(369)は何の会社なのか？」が対外的に伝わっていないことが課題でした。会社として目指すべき方向性を統一し、内外で伝わるものにするために、会社のブランディング設計からコーポレートサイトのリニューアルを行いました。また、内部だけでは見えない、客観的視点を取り入れるために株式会社mela デザイナーの三尾さんにサポートしていただきました。

今回のリニューアルで特に難しかったのは、「量子」という抽象的な概念を具体的に示すことでした。「量子力学」はまだまだ認知が浅く難しいイメージを持たれています。その中で、Rio369が量子を活用して世の中にどう貢献するのか？に答えなければなりません。あらゆるステークフォルダーに理解され、必要とされる企業になるためにも、我々が思う量子をクリエイティブの力でイメージを表現し、一般的な言葉にしていくことが必要でした。

これらの課題を解決するために、まずは会社の根底にある想いを言語化・整理をするためにワークショップを行いました。一回あたり3〜4時間のセッションを9回行い、会社にとっての幹となるMVVを策定しました。役員メンバーと三尾さんで会社の見え方、想いを語り、全員が納得するMVVが策定できたと思います。

コーポレートサイトでは三尾さんに提案いただいたビジュアルデザインをもとに実装を行いました。我々が想像する「量子」を体現できるように、ビジュアルメディアとアニメーションをふんだんに活用しました。実際にコーポレートサイトを操作して体感していただけると嬉しいです。また、PCに劣らないように、スマホ版でもクオリティを維持した実装を心がけました。公開ギリギリまでディテールの調整を行い、コーポレートサイトの実装を無事完了させました。

約4ヶ月という長期にわたるリニューアルプロジェクトでしたが、今まで独立していた事業もMVVによって方向性が統一され、会社としてシナジーを生み出せる体制になれたと思います。会社としてあるべき姿、向かうべき場所が明確になり、今後も社会に貢献ができるように努めたいと思います。

【株式会社mela デザイナー三尾響氏コメント】

今回、Rio369株式会社様からブランドコンセプトからウェブサイトデザインの制作を担当させていただきました。主な目的は、Rio(369)様のブランドイメージを再構築し、その理念や価値観を外部に効果的に伝えることでした。

はじめに役員メンバーとのワークショップを通じて、ブランドコンセプトやMVVを策定しました。ブランドコンセプトの策定では、量子力学についての機能的な説明ではなく、「量子力学がもたらす未来を伝えること」に重点を置きました。外部のステークホルダーにとって、会社や技術のビジョンに共感することが大切なので、ビジョンがイメージしやすいことを意識して策定しました。短期ビジョンは、永続的なブランドコンセプト・ステートメントとは異なり、直近で達成したい目標や伝えたいメッセージを明確にしました。量子技術というまだ知られていない技術をわかりやすい言葉で説明し、理解の共通認識を形成しました。

量子のビジュアルイメージでは、目に見えないものであるため、それぞれある程度共通のイメージは持っていたものの抽象的な説明しかできず、こちらも外部の方が認識するには難しい状態でした。そこで、触れるのか？浮いてるのか？硬いのか？柔らかいのか？半透明なのか？というビジュアルイメージを下記条件で分類・設定し共通認識を作りました。

Properties/性質 - 観測した瞬間に状態が確定する
Form/形状 - 粒子と波形
Texture/質感 - プリズムのような輝き
Tactile/触覚 - 触れることはできない
Sight/視覚 - 視るのではなく感じる
Color/色 - 全ての色を持ちつつも無色透明

さまざまな性質、形状、質感、触覚、視覚、色などの要素を通じて、「量子の見た目」を定義しました。

ウェブデザインでは、「Rio(369)の魅力を伝えること」に焦点を当てました。情報の過多や複雑さから、詳細な情報をウェブサイト上で正確に伝えるのは難しいと考え、情報を簡潔にまとめ、視覚的な要素を通じて魅力を伝えるデザインに注力しました。量子力学の技術の説明ではなく、会社の在り方と魅力を強調し、ステークホルダーに理解してもらうことを目指しました。

これらのアプローチで、Rio(369)様のビジョンと魅力が外部に伝わるブランディングとウェブデザインが構築できたと思います。ワークショップからRio(369)メンバーの皆さんの「本気で世の中を善くしていきたい」という熱い想いが伝わってきました。これからのRio(369)様のご活動が楽しみです。

■今回のリニューアルにおける3つのポイント
本施策では、主に3点のリニューアルを実施しました。

▼量子技術に対する「難しい」イメージの払拭
徐々に市場への進出をしているとはいえ、まだまだ難しいイメージを持たれがちな量子技術。これをシンプルに分かりやすく表現し、研究機関や法人、個人など幅広い方に親近感を抱いていただけるようページ調整を行いました。

▼UI/UXの改良
事業拡大やお問い合わせ増加に伴い、シンプルなお問い合わせフォームの設置や各種サービスサイトへの導線設計を実施しました。直感的かつストレスなく必要な情報にアクセスできるようなユーザーインターフェイスを実装しています。

▼MVVの再定義
今回のコーポレートサイトリニューアルに加え、Rio369株式会社が2023年12月より3期目に入ることに伴い、MVV（ミッション・ビジョン・バリュー）を再定義することとしました。メンバー全員で意見を交換しながら、納得のいく文言を策定しています。

なお、「ひとしれず世界を善くする」というビジョンは創業時に掲げたものですが、再定義を行った結果、私たちの目指す姿としてそのまま採用し続けることとなりました。

【Rio369株式会社新MVV】
ミッション（私たちの使命）：「量子技術で最適な世の中に」
Rio(369)は、今ある地球の資源を守る最適な選択肢を量子技術で生み出し、既存のテクノロジーでは解決できなかった日常問題から社会課題まで取り組み続けます。そして、我々の量子技術が水と同じように当たり前になることで、人類と地球が調和の取れた世界が実現できると信じています。

ビジョン（私たちの目指す姿）：「ひとしれず世界を善くする」
ひとしれず革新的な常識を生み出し　
ひとしれず企業を支える存在に
ひとしれず人々の生活に根付き　
ひとしれず世界を善くする

バリュー（組織の行動指針）
「我良しをやめよう」
他責をやめる他を思いやる
欲望に囚われない
みんなで行くから遠くに行ける

「人の気持ちを理解しよう」
前向きな会話をする
真心と誠意をもって関わる
行動の前に他の気持ちを想う

「自分の価値を大切にしよう」
挑戦を恐れない
ただ生きるのではなく善く生きる
自分が変われば他が変わる

■Rio369株式会社について

「量子技術で最適な世の中に」をミッションとして掲げ、最先端領域でのサービス展開に取り組む、日本でも数少ない量子を取り扱うディープテック企業。量子技術「FINE TUNING®️」の開発・技術提供サービスのほか、次世代のマーケットプレイス型ECサイト「AMANOGAWA」運営、デジタルコンテンツをはじめとした各種クリエイティブの制作を行っています。

▼量子最適化技術「FINE TUNING®️」