日本最大級の環境保全プロジェクトに大谷大学が全面協力『祇園祭ごみゼロ大作戦2023 』
コロナ後初!制限なしの京都「祇園祭」本学学生が“ごみゼロ”を目指す!~エコステーションの存在を知ってほしい!ごみ捨てに困ったら赤と青のTシャツに声をかけて~
『祇園祭ごみゼロ大作戦2023 』ボランティアリーダー 和仁 悠さん コメント
大谷大学 社会学部現代社会学科 第3学年
和仁 悠(わに ちか)さん
『祇園祭ごみゼロ大作戦』プロジェクトへの参加は、今年で3年目になります。第1学年の時に授業でこの活動のことを知り、岐阜出身の私は、京都らしいイベントに携わりたいという想いで参加を決めました。また、コロナ禍で活動が制限され、人との交流が希薄だったこともあり、一般ボランティアの方をはじめとした、たくさんの人と関われるリーダーに昨年初めて立候補しました。立場上、自分が担当しているエリアと本部からの連絡を同時に把握する必要があり、目配りや気遣いの大切さを学びました。一方、来場者が多すぎてあたふたしてしまった反省もあり、リーダー2年目となる今年は周囲に目を配りながら、主体的に動けるように意識していきたいと思っています。
今年の祇園祭は週末の開催のため、去年よりも来場者が増えることが予想されています。特に、多くの外国人旅行客も足を運ぶかと思いますが、エコステーションでは英語表記も対応しています。分からないことがあれば、ぜひ赤と青のTシャツを着ているボランティアスタッフに声をかけていただきたいです!
『祇園祭ごみゼロ大作戦2023』プロジェクト
本プロジェクトは、2014年より「NPO法人地域環境デザイン研究所 ecotone」・京都市・ごみ収集業者組合・露天商組合などの協働により活動がスタートしました。 国内外から多くの観光客が訪れる祇園祭ですが、前祭宵山期間は多くの夜店・屋台が広範囲に立ち並び、周辺のコンビニ等での販売を含め食品や飲料等の容器包装が大量の廃棄ごみとして発生、鉾町周辺には大量の散乱ごみが残されるなど、深刻な地域課題となっていました。
そこで毎年約2,000名のボランティアスタッフの協力を得て、ごみの分別の呼びかけ・リユース食器への切り替えの推進、回収拠点エコステーションの設置など日本最大級のごみの減量に取り組んでいます。
本学における『祇園祭ごみゼロ大作戦』
■参加の背景
本学では「地域連携室(コミュ・ラボ)」を設置し、伝統が息づく住民力と学生の協働で、過疎地域の活性化・子育て支援・コミュニティラジオでの情報発信といった地域連携活動に取り組んでいます。『祇園祭ごみゼロ大作戦』プロジェクトは、学生自らが問題を発見し、さらにその問題を自ら解決する能力を身につける学習方法問題解決型学習=PBL(Project Based Learning)を採り入れた文学部社会学科の演習科目で始まりました。現在では学生のまち「京都」において、多くの学生が“積極的に社会参加するきっかけとなるボランティア活動”として、全学の学生が参加するプロジェクトへと発展しています。
■授業との関わり
本学では、「人間学」という正課授業を開講。『祇園祭ごみゼロ大作戦』に参加する授業も設置しています。「人間学」は、仏教の教えに基礎を置き、「人間」を見つめ、考えることをテーマとした授業で、開学時から受け継がれている本学独自の理念に基づいて設置されています。当該授業は、本学がプロジェクトに参加するきっかけとなった社会学部コミュニティデザイン学科 赤澤 清孝 准教授が担当し、祇園祭の歴史・ごみ問題・環境問題に関わる国内外の市民活動の実例など、多様な視点から『祇園祭ごみゼロ大作戦』の背景やこれまでの成果について学ぶ科目です。授業では、『祇園祭ごみゼロ大作戦』に参加し、活動の感想や改善案をレポートにまとめて発表するなど、学生が主体的に環境活動や地域保全活動について取り組むカリキュラムを行っています。
■参加学生の声
当日の活動は、受講生以外の学生もボランティアとして参加できます。2015年のプロジェクト参加から9年目となる現在、学生の間で口コミなどで活動が認知され、学部学科問わず応募者が集まっています。ごみのポイ捨てを防ぎ、リサイクルのために分別の徹底を呼び掛けるごみ回収拠点での活動や、リユース食器の導入により、廃棄ごみそのものの発生を削減する(リデュース)という発展的な取り組みを行ってきました。コロナ禍で人とのコミュニケーションに制限が設けられるなか、「本プロジェクトに参加する事で学内外の交友関係が広がった」「人前で話すことへの苦手意識がなくなった」など前向きな声が届いています。
『祇園祭ごみゼロ大作戦』過去実績
露店等の出店がある祇園祭前祭宵山期間のごみの発生量は約54トン(プロジェクト開始以前:2013年時点)にものぼります。そこで、繰り返し何度も洗って使用できる「リユース食器」を露店に導入してもらえるよう働きかけるなど、ごみの減量と散乱ごみの防止に繋げる『祇園祭ごみゼロ大作戦』を2014年からスタート。プロジェクト開始わずか1年目でごみの量を約34トンにまで減少させることができました。
今年は様々な制限が撤廃され、国内旅行客や訪日外国人旅行者の増加に伴い、昨年よりも多くの集客が見込まれている中、宵山でのごみも増えることが予測されます。ごみをゼロに近づける本プロジェクトをさらに発展させていくため、今後も積極的に活動を行ってまいります。
▼ごみの発⽣量
『祇園祭ごみゼロ大作戦2023』実施概要
■目的 :祇園祭宵山期間(前祭)におけるリユース食器を活用したごみゼロ活動
■実施日 :2023年7月15日(土)・16日(日)
■会場 :鉾町一帯
■来場者数 :約55万人(2022年度実績)
■ボランティア:のべ約2,200名(2022年度実績)
■実施内容 :1.祇園祭のリユース食器オペレーションの実施 /
2.祇園祭飲食出展者へのリユース食器貸し出し /
3.資源の分別活動 / 4.散乱ごみの清掃活動
■主催 :一般社団法人祇園祭ごみゼロ大作戦
■公式サイト :https://www.gion-gomizero.jp/
■運営協力団体:美しい祇園祭をつくる会/NPO法人きょうとNPOセンター/京都環境事業協同組合/京都市/
公益財団法人京都市環境保全活動推進協会/五条露店商組合/
NPO法人地域環境デザイン研究所 ecotone
大谷大学について
大谷大学は、1665(寛文5)年の江戸時代、京都・東六条に創設された東本願寺の学寮をその前身としています。その後、いくたびかの変遷を経て、1901(明治34)年、近代的な大学として東京・巣鴨の地に開学。1913(大正2)年、現在の地に移転開設しました。
親鸞の仏教精神に基づき、“人材”ではなく“人物”の育成を目標とする学び「人間学」を教育・研究の根幹とし、広く一般社会へ開かれた大学として発展を続けています。2021(令和3)年には、近代化120周年を迎えました。
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