【職場の居心地WEB調査】「通勤時間が苦痛」な会社員、仕事へのモチベーションが20.3ポイント低下
電車・バスを主な通勤手段とする会社員・公務員のうち76.8%は通勤時間が「苦痛」。通勤時間を苦痛と感じる人は、そうでない人と比べて仕事へのモチベーションや会社への貢献意欲が低い。
「これってうちの会社だけ?」「他社は何か工夫してる?」
他社の状況を知れば、自社の改善ポイントが見えてくる。
『職場の居心地WEB調査』では、職場の居心地に関連する身近なテーマでウェブ調査を行い、
その結果をレポートしていきます。
今回の調査テーマは……
【日々の通勤、「つらい」と感じる?】
皆さんは、日々の通勤にどのくらいの時間をかけていますか?
コロナ禍で在宅勤務を経験したあと、オフィス出社に戻った方の中には、「通勤がつらい……」と以前より強く感じるようになった方も多いのでは。そこで今回は、電車・バス通勤を行っている人を対象に「通勤にかかる所要時間」や「通勤時間を苦痛と感じるか」などを尋ねるアンケートを実施。また、通勤時間を『苦痛と感じる人』と『感じない人』とで、仕事へのモチベーションなどに違いがあるかを調べました。
◆記事ページはこちら(プラスファニチャーカンパニー公式ウェブサイト)
【調査結果サマリー】 ■電車・バス通勤をする会社員・公務員のうち76.8%の人は通勤時間が「苦痛」。 ■片道の通勤時間が1時間を超えると、5割以上の人がはっきりと「苦痛」を感じている。 ■通勤時間を「苦痛と感じる人」は、「苦痛と感じない人」よりも、仕事へのモチベーションや会社への貢献意欲が低い。 ■「こんなオフィスならわざわざ行ってもいい」と感じるオフィスのイメージは、フリードリンクがあることや、広いデスクで席間隔が空いていることなど。 |
[アンケート実施情報] 方法:インターネット調査 回収日: 2023年9月21日 対象:電車・バスを主な通勤手段とする、デスクワークを行う日本全国の会社員・公務員 サンプル数:500人 |
Q1. 出社時の通勤時間についてお答えください。自宅から職場まで、片道でどのくらいかかりますか。
事前調査で「電車・バスが主な通勤手段」と回答したオフィス勤務者500名に対し、自宅からオフィスまでの片道の通勤時間を訊いたところ、最も多かったのは「1時間未満(=30分以上1時間半未満)」で半数近く、次に多かったのは「1時間半未満(=1時間以上1時間半未満)」という結果でした。
Q2. あなたは、日々の通勤時間を「苦痛だ」と感じることはありますか。
次に、日々の通勤時間を「苦痛だ」と感じることはあるかと訊いたところ、「ある」「どちらかというとある」の合計が76.8%という高い結果となりました。続いて、通勤時間ごとに分け、「苦痛だ」と感じる人の割合を見ていきます。
通勤時間ごとに分けて、日々の通勤時間を「苦痛だ」と感じている人の割合を見ていくと、通勤時間が長くなるほど「苦痛だと感じる」(=濃い青色)の割合が増えていることがわかります。
また、「苦痛と感じない」(=濃いグレー色)の回答者は通勤時間が長くなるほど減少しており、最も通勤時間の長い「2時間未満(=1時間半以上2時間未満)」と「2時間以上」の群では0人という結果になっています。
全体的に「苦痛」「どちらかというと苦痛」の割合が高くなっていますが、片道の通勤時間が1時間を超えると、5割以上の人がはっきりと「苦痛」を感じているようですね。 また、「5分未満」は全体の1.6%(8名)とデータが少ないため参考程度のパーセンテージとなりますが、通勤時間が短くても苦痛と感じる方はいるようです。 |
Q3. あなたは通勤時間、何をして過ごしていますか?少しでも快適に過ごすための工夫などあればお聞かせください。
■人間観察
「人間観察をして、楽しむ」
「景色や周りの客を見ながら考え事をしている」
「読書と人の表情、風景、スマホのSNSをみる」
■スマホでニュースサイトやSNS、動画などを見る
「イヤホンをして好きなYouTubeやX(Twitter)の動画をみる。もしくはゲームする。これで満員電車にいるのを紛らわしている」
「音楽を聴く、TikTokを見る、Yahooニュースを見る、テザリングでPCを繋いで仕事をする」
「好きなアーティストの曲を聴いてテンションをあげる。好きなMLBの試合を動画配信で観る」
■ポイ活をする
「タブレットで、ニュースサイトやポイ活や電子書籍を見ている」
「ポイ活や電子書籍アプリで漫画を読むなど」
■寝る
「行きは睡眠 帰りは読書」
「寝る、スマホ見てる、電車内の広告見てる」
「約1時間ずっと座っているので半分は寝ている。スマホをいじっている」
■勉強する
「アイポッドで語学のCDを聞いたり、本を読んだりしている」
「duolingoで韓国語の勉強 TOEICのアプリで勉強 好きな音楽を聴く」
■運動する
「運動不足なので、電車内では立ってます。かかとを少し浮かせて、つま先立ちになり代謝を上げたりしてます」
■満員電車を避けるための工夫
「乗車時間が長くなっても良いので満員電車に乗らない」
「行きは着席したいので早朝の電車に乗り、着いたらカフェで時間を潰す。主にスマホで音楽を聴きながら、ポイ活・X(Twitter)の閲覧や投稿。帰りは疲れているので追加料金で特急で帰る。スマホで野球中継を見ながら帰る」
スマホでニュースやSNSを見たり、好きな音楽や動画で気を紛らわせるというコメントも。『ポイ活』や語学の勉強にあてるなど、移動時間を有効活用する工夫も見受けられました。 |
Q4. 通勤時間を「苦痛と感じる人」と「感じない人」、それぞれにお伺いします。以下の項目についてお答えください。
続いて、通勤時間を「苦痛と感じる人」と「感じない人」それぞれに仕事へのモチベーションなどについて訊いたところ、全ての項目において、通勤時間を「苦痛と感じる人」が「感じない人」よりも低い結果となりました。
※回答は「そう思う」「どちらかというとそう思う」「どちらかというとそう思わない」「そう思わない」の4択で、グラフ中の数値は「そう思う」「どちらかというとそう思う」の合計値。
全ての項目において、通勤時間を苦痛と感じている人の方が低い結果になりました。 「もともと会社に貢献したい意欲が高いので通勤時間を苦痛と感じない」のか、「通勤のストレスが働く意欲を削いでいる」のかは今回の結果だけでは判断できませんが、「通勤時間が長いほど苦痛を感じている」という前問の結果と照らしても、長すぎる通勤時間が従業員の気持ちに影響を与えることは確かと言えそうです。 |
Q5. 「わざわざオフィスに出社するからには、会社側に整備してほしい」と思うものや、「こんなオフィスなら行ってもいい」と感じるオフィスのイメージはありますか。
■福利厚生について
「ドリンクバー、ケータリングがある会社」
「フリードリンクを期待したいところ」
「食堂や食事代の補助がほしい」
■設備について
「現実的ではないですが、満員電車で汗だくになってしまうのでシャワー室がほしい」
「ジムとまでは言わないが、休憩時に軽く体を動かせるスペースが欲しい」
「個室は無理でもブースがほしい」
「仕事用ではなく自分のスマホで自由に使えるWi-Fiがほしい」
■オフィス空間やレイアウトについて
「かっこよく仕事ができるようなおしゃれなオフィス」
「清潔感のある整頓された室内にして欲しい。デスクの間隔をあけて欲しい」
「座席とデスクを大きくして他の人との距離をとってほしい」
「日当たりが良くて、事務所が綺麗。トイレが綺麗で、休憩スペースがある」
■デスクやチェアについて
「一般社員でも肩こりなどになりにくいデスク&チェアで仕事ができる」
「椅子をゲーミングチェアにして欲しい」
「作業スペースの広いデスクが欲しい」
「椅子をカスタマイズさせてほしい」
■雰囲気やコミュニケーションについて
「人と接することが、良かったと感じられるような、風当たりの良い職場環境にしてほしい」
「コミュニケーションを図りやすくする仕組みが欲しい」
「オフィスを開放的にし、色々な部署と話しやすい環境にしてほしい。壁を無くすなど」
「社員同士で気軽なコミュニケーションする場所があれば嬉しい」
■昼寝や仮眠について
「欧州などで多いと聞いたことがある、昼休憩中の睡眠時間やその場所。日が全く入らない場所なので、気分的に疲れるから日が入るようなオフィスにするか、そのような場所で業務してもよい等の整備」
「短時間でも休息できる仮眠室がほしい」
「横になれる簡易ベッドが欲しい」
■空調について
「空調関係を過ごしやすい環境にしてほしい」
「温度と湿度がちょうど良く、静かだったら、出社する価値が大いにある」
■制度について
「出社時間が選べると良い。コアタイムを設けるといい」
「仕事の都合に合わせたフレックスな出社」
「時差勤務の整備(空いている時間帯に出勤し帰宅ピークになる前に退勤)。ライナー券代の支給。とにかく痛勤ラッシュはいやだ」
「会社に行かないと成り立たない職種です。通勤時間を考慮して勤務時間を短くしてほしいです」
福利厚生の面ではフリードリンクがほしいという声が、制度の面では時差出勤やフレックスで満員電車を避けたいという声が多く挙がっていました。 オフィスについては、綺麗で整理整頓された空間を望む声のほか、コミュニケーションが取りやすい場所の充実、仮眠できる場所や制度、席間隔を空けて広いデスクにしてほしいなどの意見が多く見受けられました。 |
まとめ
アンケートの結果から、電車・バス通勤をするオフィス勤務者のうち76.8%の人は通勤時間を苦痛と感じており、片道の通勤時間が1時間を超えると、5割以上の人がはっきりと「苦痛」を感じていることがわかりました。また、通勤時間を「苦痛と感じる人」は、「苦痛と感じない人」よりも、仕事へのモチベーションや会社への貢献意欲が低いという結果になりました。「こんなオフィスならわざわざ行ってもいい」と感じるオフィスのイメージについては、広いデスクで席間隔が空いていることなど具体的な要望が多く挙がっており、従業員の声を取り入れた居心地のいいオフィス環境作りが重要になりそうです。
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プラス株式会社ファニチャーカンパニーについて プラス株式会社ファニチャーカンパニーは、オフィス家具・オフィスインテリア用品の製造・販売をはじめ、オフィス・ホテル・レジデンスや医療・福祉・教育施設の空間デザインを行っています。 東京・恵比寿ガーデンプレイスに展開する自社オフィス『PLUS DESIGN CROSS(プラスデザインクロス)』では、実際に働く社員の姿や、オフィスづくりの工夫をご覧いただける見学ツアーを実施しています(事前予約制)。詳しくはウェブサイトをご覧ください。 |
【調査結果の引用について】
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