食品の法適合性判定業務の効率化と精度向上を「AIエージェント」で支援!新たなAI点検オプション「eB-foods/AI点検」サービスを開発、リリース
サプライチェーン全体の「食の安全・安心情報管理」の更なる業務効率化を目指して

eBASE(イーベース)株式会社(本社:大阪市北区 代表取締役社長 岩田 貴夫/以下、eBASE社)は、食品業界向けの商品情報交換に広く利用されているパッケージソフトウェア「FOODS eBASE」シリーズおよび商品情報データプールサービス「商材ebisu / 食材ebisu」において、食品表示法や景品表示法等の法的基準に基づく法適合性判定業務の効率化と精度向上を支援する新たなAI点検オプション「eB-foods/AI点検」サービスの提供を開始します。
この「eB-foods/AI点検」サービスは、最新の生成AI技術(GPT-4(※2)や推論モデル(※3)の活用)と当社独自の食品の詳細情報データ「FOODS eBASE(eB-foods)」、及び独自ノウハウを組み合わせて「AIエージエンド(マルチエージェント(※4)、エージェンティックワークフロー(※5))」として実現しています。
有償版(SmalleBASEserver等)、及び、無償版(eBASEjr)の全ての「FOODS eBASEソフトウェア/クラウドサービス」において利用可能です。これにより食品業界におけるサプライチェーン全体の「商品情報管理のデジタル情報の精度」のさらなる底上げを図り、結果として食品業界全体の「食の安全・安心情報管理」の業務効率化をより一層強化できます。

用語説明
※1 AIエージェント
自律的にユーザーとの対話や専門タスクの自動処理を行うシステムで問い合わせ対応や業務自動化に活用されます。
※2 生成AI(ChatGPT)
ユーザーの入力に基づき自然な文章を自動生成するAI技術で最新のGPT-4などのモデルにより高精度な応答が可能です。Powered by OpenAI via Azure OpenAI Service
※3 推論モデル
事前に学習した生成AIを活用して、ユーザーの入力から最適な出力(テキストや画像など)をリアルタイムで生成した結果に対して推論を加えるプロセス・アルゴリズムです。
※4マルチエージェント
複数の自律型AIエージェントが連携し、情報交換や役割分担を通じて複雑なタスクを効率的に解決する仕組みです。
※5 エージェンティックワークフロー
自律型AIエージェントが業務タスクの自動実行や情報収集、意思決定を協働的に行う仕組みです。外部データベースから情報を取得し生成AIの出力に反映させる技術で最新情報に基づいた正確な回答を実現します。
開発、リリースの背景
■社会的背景と商品情報管理の重要性
食の安全・安心に対する社会的関心や健康志向の高まり、さらに食品表示法などの法規制強化を背景に、商品情報の管理と開示の重要性が飛躍的に増大しています。

1.法令遵守とコンプライアンス維持
食品表示法や景品表示法などの法的基準、さらには自社独自の厳しい基準に適合していることを証明し、コンプライアンスを維持するためにも、商品情報の適切な管理が必要です。
2.迅速なリスク対応
万が一、食品事故や品質問題が発生した場合、迅速な原因究明やリコール対象商品の特定、影響範囲の把握を可能にするため、体系的な情報管理が求められます。
3.説明責任の遂行
消費者や取引先に対し、商品の安全性・品質について企業としての説明責任を果たすため、正確かつ最新の商品情報の管理が不可欠です。
このような社会的背景のもと、商品仕様書の管理は、食品の品質・安全性を証明し、担保するための根幹的な業務であり、食品流通の信頼性と透明性を支える食品業界に関わるあらゆる企業にとって不可欠なものとなっています。
■商品仕様書管理における主な課題
この商品仕様書管理は食品業界における品質と安全性確保の要ですが以下の課題が顕在化しています。

1.人的リソースやコストの増大
法令遵守や顧客要求に対応するため、品質保証部門や商品開発部門では、仕様書の作成、点検、管理に多大な工数を要しており、人的リソースやコストの増大が大きな負担となっています。
2.属人化と品質リスク
また、仕様書の作成や点検業務は、経験豊富な担当者の知識や目視、手作業に大きく依存しているため、ヒューマンエラーによる記載漏れや誤記、法改正情報の反映漏れなどの品質リスクが常に内在しています。
3.業務プロセス全体のリードタイムへの影響
さらに、仕様書の内容に疑義や修正事項が発生した際には、取引先や関係部門との確認やフィードバックに時間を要し、業務プロセス全体のリードタイムにも影響を及ぼします。
このように、商品仕様書管理業務は、品質保証体制の維持や業務効率化、コスト管理の観点からも多くの課題を抱えており、属人的かつ非効率な運用が組織全体の生産性やリスク管理にも影響を及ぼしています。
■AI活用への期待と現状の課題
加えて、近年ではAI技術の進展に伴い、こうした業務課題の解決策として生成AIの業務活用への期待が高まっています。しかし、生成AI活用においても以下のQCD課題が指摘されています。

1.AIの出力品質と信頼性(Quality)
AIの回答は、入力する指示や入力情報の質に大きく左右されます。業務に必要な精度や正確性を十分に満たせない場合があり、誤った情報や不十分な結果が業務効率化の妨げとなることがあります。
2.大量・複雑な情報とシステム連携の難しさ(Cost/Delivery)
現状の生成AIは、一度に大量の業務情報や複雑なデータを扱うことが苦手であり、情報の整理や前処理が不可欠です。また、既存の業務システムと連携し、各部門で蓄積された業務固有の情報をAIに効果的に活用させることも、技術的な課題となっています。
3.機密情報の取り扱いとガバナンス強化(Quality)
AI活用にあたっては、機密情報や個人情報の漏洩リスクへの十分な配慮が求められます。加えて、社内ルールの順守といった組織としてのガバナンス体制やセキュリティ強化が不可欠です。
「eB-foods/AI点検」について
■新たなAI点検支援サービス「eB-foods/AI点検」

このような背景を受け、eBASE社は、「FOODSeBASE(eB-foods)」上に構築された商品仕様書情報データと独自ノウハウを加えて生成AI技術と連携させた”AIエージェント”によるAI点検支援サービス「eB-foods/AI点検」を開発しました。本サービスは、「FOODS eBASE」上で点検項目を指定することで、食品表示法や景品表示法などの法規制への適合性を自動的に判定します。専門知識や経験に依存することなく、法令や顧客要求への適合性を正確かつ効率的に確認できます。さらに、機密情報や個人情報の取り扱いにも配慮したシステム設計により、安心してご利用いただけます。
最新の生成AI技術と、当社独自の食品品質情報データ「FOODS eBASE(eB-foods)」、及び独自ノウハウを組み合わせることで、食品に関する法令遵守を自動かつ詳細にチェックできる革新的な「AIエージエント(推論モデルをベースとしたマルチエージェントとエージェンティックワークフローを組合せて実装)」のエキスパートソリューションにより、導入企業は圧倒的な適合性判定業務を大幅に効率化すると共に人為的ミスの低減や品質保証体制の強化によりコンプライアンスリスクを低減し、リードタイムの短縮によって安心して製品開発やマーケティングに注力できる環境を実現いたします。
■「eB-foods/AI点検」サービスのメリット

1.業務負荷・コストの大幅削減
従来、法令遵守や顧客要求への対応のために多大な工数がかかっていた商品仕様書の作成・点検・管理業務を本サービスが自動化します。「FOODS eBASE(eB-foods)」に構築された商品仕様書情報と連携し、点検項目を指定することで、食品表示法や景品表示法などの法規制への適合性を短時間かつ正確に判定できます。これにより、人的リソースやコストの負担を大幅に軽減し、業務効率化を実現します。
2.業務プロセス全体の迅速化とリードタイム短縮
仕様書の内容に疑義や修正事項が発生した際も、本サービスが迅速に内容を判定し、関係部門や取引先との情報共有やフィードバックを円滑に行えます。これにより、確認・修正プロセスのリードタイムが大幅に短縮され、組織全体の生産性向上とリスク低減を実現します。
3.属人化の解消と品質リスクの低減
本サービスによる一貫した自動点検により、これまで担当者の知識や経験、手作業に頼っていた業務から脱却できます。ヒューマンエラーや記載漏れ、法改正情報の反映漏れといった品質リスクを大幅に低減し、常に最新の法規制に基づいたチェックが可能です。これにより、コンプライアンスの維持と品質保証体制の強化を支援します。
このように、「eB-foods/AI点検」サービスの導入により、商品仕様書管理業務における属人性や非効率性を解消し、一貫した品質チェックと業務プロセスの最適化を実現することで、品質保証体制の維持・強化や業務効率の大幅な向上、コスト削減を実現します。
■「eB-foods/AI点検」サービスラインナップ
ユーザーの多様なニーズにお応えするため、包括的な機能を備えた「スタンダード」モデルと、よりコンパクトな迅速な処理に特化した「ライト」モデルの2種類のサービスをラインナップしました。
1.eB-foods/AI点検・スタンダード

-
「FOODS eBASE(eB-foods)」が管理する詳細な商品情報をフル活用(基本情報、包材情報、原材料リスト、製造品質)した高度な推論モデルにより、高精度で包括的なAI点検業務を提供します。
-
原材料構成情報や品質表示情報を詳細に解析し、食品表示法や景品表示法などの法令基準への適合性をチェックします。
2.eB-foods/AI点検・ライト

-
軽量設計(包材表示のみ利用)により、迅速且つ効率的なAI点検業務を提供します。
-
ユーザーが指定した重要項目と法令基準を効率的に照合し、短時間で結果を提供します。
「eB-foods/AI点検」画面イメージ
eB-foods/AI点検イメージ①・点検対象:包材表示 / 一括表示

eB-foods/AI点検イメージ②・法令法規選択:食品表示基準

eB-foods/AI点検イメージ③・点検結果一覧

eB-foods/AI点検イメージ④・点検結果

■今後の展開・予定
eBASE社は、「eB-foods/AI点検」サービスを通じて、食品業界における法規制遵守を支援し、より安全で安心な食品提供に貢献していきます。今後は、生成AI技術の更なる高度化を利活用し、「FOODS eBASE(eB-foods)」に加えて「商材ebisu(食材ebisu)」の大量の商品データプールの商品情報も活用することでより高度で便利な機能の追加を予定しています。
また、既にリリースされている品質表示ラベルAI点検オプション「eB-LabelCheck」と連携することで、食品表示ラベルの画像解析と商品仕様書情報の整合性チェックを同時に行い、より精度の高い法適合性判定の自動化と効率化を実現する予定です。
■対象企業
食品業界における「FOODS eBASE」や「商材ebisu(食材ebisu)」の全て
の利用ユーザー(食品メーカー、PB・惣菜を販売する小売企業、ECサイト等に商品情報を活用する小売企業等)に対するオプション機能として提供します。
■利用対象ソフトウェア
全ての「FOODS eBASE」シリーズのソフトウェア/サービスの利用企業に対応しています。

利用形態 |
(1)有償自社導入型 |
(2)有償クラウド型 |
(3)無償自社導入型 |
---|---|---|---|
対象製品 |
eBASEserver |
FOODS eBASE cloud |
eBASEjr. |
「食の安全・安心」を支える重要なオプション機能であることから「FOODS eBASE」有償版の各種ソフトウェアやクラウドサービスだけではなく、無償版ソフトウェア「eBASEjr」にも安価なオプション料金で機能提供を実現しています。
■利用価格
ご利用形態ごとの利用価格は以下となります。
※利用価格は汎用生成AIの価格改定等により不定期に変更される場合があります。
※ご検討・採用時の利用価格、及び詳細な価格体系については営業窓口までお問合せ下さい。
(1)有償自社導入型ユーザー向け価格/ソフトウェア販売型

利用システム名 |
価格 |
年間利用費/年 |
---|---|---|
eBASEserver64(※1)(※2) |
¥525,000 |
¥105,000 |
eBASEserver32(※1)(※2) |
¥350,000 |
¥70,000 |
Small eBASEserver(※1)(※2) |
¥175,000 |
¥35,000 |
eBASE standard(※2) |
¥87,500 |
¥17,500 |
eBASE cloud |
(2)or(3)の 価格プランを適用 |
(2)or(3)の 価格プランを適用 |
eBASE jr. cloud |
(2)or(3)の 価格プランを適用 |
(2)or(3)の 価格プランを適用 |
(※1) 4コアライセンスの価格です。ご利用システムのコア数により価格が変動します。
(※2)別途AI利用料が必要となります。(サービス利用契約が別途必要となります。)
(2)有償クラウド型ユーザー向け価格/クラウド利用型
①オプション基本料金/年 + ②オプションクライアント料金(クライアント毎のオプション料金×クライアント数)/年
※①オプション基本料金/年:¥60,000(1契約につき¥5,000/月)
※②オプションクライアント料金/年:¥6,000/クライアント(クライアント1台に付き¥500/月)
(3)無償自社導入型ユーザー向け価格/従量課金利用型(eB-PointService利用型)
主に無償版ソフトウェア「eBASEjr.」向け
-
eB-foods/AI点検・スタンダード:100 eB-point(円)/回・法令
2. eB-foods/AI点検・ライト:10 eB-point(円)/回・法令
※法令毎にeB-foods/AI点検の実行回数に応じた料金
■システム/サービス提供時期
2025年5月下旬
■販売目標
今後、本サービスを食品メーカー、食品卸売業、小売業など、幅広い食品関連事業者に向けて提供し、関連サービスを含め、3年間で累積1億円の売上を目指します。
eBASE株式会社の概要
eBASE株式会社は商品情報に関わるデータベースソリューションパッケージソフトであるeBASEjr、eBASEstandard、SmalleBASEserver、eBASEserver等の幅広いラインナップにより、生産者・原材料メーカー、加工メーカー、卸会社、小売会社の業態や規模にフィットしたソリューションを提供することが可能な商品情報交換データベース分野のエキスパート企業です。eBASE社の各種パッケージソフトウェアはシームレスに連携やアップグレードが可能です。商品情報に関わる様々な業務アプリケーション(「MDM eBASE」、「PDM eBASE」、「FOODS / GOODS eBASE」等)との連携を高いコストパフォーマンスで実現します。 eBASE社は様々な業界(食品、日雑、医薬、文具、家電、工具、環境、住宅、アパレル等)で培った商品 情報交換ソリューションノウハウを「全体最適」の視線で継続提供いたします。又、パッケージソフトウェアビジネスに加えて、その商品情報コンテンツビジネスとして商品データプールサービス「商材ebisu(食材 / 外食 / 日雑 / 住宅 / 家電 / 文具 / 工具(小売版) / 工具(卸版) 等)」を提供しています。更にこれら商材えびすデータを活用した消費者向けアプリビジネスとして、あらゆる商品カテゴリを統合したライフスタイルアプリ「e食住なび」、「e食住カタログ」、「e食住ちらし」、「e食住ビジュアルレシート」、及び住まいの設備や家電の情報をまとめて管理できるアプリ「e住なび」、等、幅広く小売企業を経由して一般消費者ユーザーに提供しています。

会社名 |
eBASE株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
〒531-0072 大阪市北区豊崎5丁目4-9 商業第二ビル(10F) |
TEL |
06-6486-3955(代表) |
FAX |
06-6486-3956 |
代表者 |
代表取締役社長 岩田 貴夫 |
設立 |
2001年10月1日 |
従業員 |
176名(2025年4月現在) |
事業概要 |
商品情報交換データベースソフト「eBASE シリーズ」の企画開発・販売・保守 |
資本金 |
1億9,034万円(2025年3月現在) |
決算期 |
3月末日 |
本件に関するお問い合わせ先
eBASE株式会社
TEL:06-6486-3955 FAX: 06-6486-3956
E-mail:info@ebase.co.jp
URL:https://www.ebase.co.jp/
すべての画像