DM三井製糖株式会社の食品臨床試験に協力し、共著論文がBrain Researchに掲載されました
「パラチノース」が集中力に与える影響を調査
本臨床試験の結果は、下記の通り論文にてBrain Research誌に掲載されました。NeUからは共著者として川島隆太博士および小路将徳(株式会社NeUニューロマーケティングビジネスユニット データサイエンティスト)が名を連ねております。
※1 パラチノースは砂糖と同じくブドウ糖と果糖からなる二糖類です。
https://www.mitsui-sugar.co.jp/products/palatinose/
Yamamoto et al.,
“The effects of palatinose on attention and cerebral blood flow in healthy adults: A randomized double-blind placebo-controlled crossover study”
Brain Research, Volume 1820, 2023, Article 148553
https://doi.org/10.1016/j.brainres.2023.148553
■本研究の概要
今回、64名の健常中高年を対象に、ランダム化二重盲検比較試験※2にて集中や脳血流変化量に及ぼす影響を検証しました。調査対象である試験品にはパラチノース® 10gを、偽薬にはブドウ糖(グルコース)10gを用い、集中力の検証には継続的な注意に関する課題としてDVT課題※3を用い、脳血流変化量に関しては2CHのウェアラブル測定器(HOT-2000)により外側前頭前野(LPFC)の測定を行いました。この結果、パラチノースを摂取した群はグルコースを摂取した群にくらべ、DVT課題の成績が良く、脳血流変化量も多いことを確認しました。
※2 参加者を無作為に偽薬と実薬の群に分け、試験完了までいずれの群かわからない、治験で用いられる試験方法。
※3 デジタルヴィジランス課題。継続的な注意や周囲への警戒を行う能力であるヴィジランスを計測するための課題。
■試験結果
パラチノース摂取群はグルコース群よりDVT課題より短い時間で反応した。
パラチノース摂取群はグルコース群よりDVT課題中の脳血流量の増加量が多かった。
図1 DVT課題反応時間の変化量
エラーバーは標準誤差。**はp<0.01を意味する
図2 課題実施中の左側LPFCの脳血流変化量
エラーバーは標準誤差。*はp<0.05を意味する
■脳血流測定器について
本臨床試験で使用された脳血流測定器HOT-2000はNeUにて開発・販売を行っております。
携帯型脳活動計測装置「HOT-2000」
https://neu-brains.co.jp/solution/nirs/hot-2000/
■食品評価試験の受託パッケージサービスについて
NeUでは、高度な専門的知識が必要な脳機能計測による食品評価試験をワンストップでスムーズに計画・実施いただくための専門サービスを提供しております。詳しくは下記リンクをご覧ください。
https://neu-brains.co.jp/information/press/2021/11/02/2223.html
■DM三井製糖株式会社について
会社名 : DM三井製糖株式会社
設立 : 2020年10月16日 三井製糖吸収分割準備株式会社設立
2021年4月1日 三井製糖株式会社に商号変更
2022年10月1日 DM三井製糖株式会社に商号変更
所在地 : 東京都港区芝5丁目26番16号 Mita S-Garden
代表者 : 代表取締役社長CEO 森本 卓
資本金 : 1億円
事業内容: 精製糖並びに砂糖関連商品、機能性食品の製造・販売
URL : https://www.msdm-hd.com/jp/
■株式会社NeUについて
会社名 : 株式会社NeU(ニュー)
設立 : 東北大学の認知脳科学の知見と、日立ハイテクの携帯型脳計測技術を軸に2017年8月に設立
所在地 : 東京都千代田区神田司町2-2 新倉ビル
代表者 : 代表取締役 長谷川 清
資本金 : 1億円
事業内容: 脳科学の産業応用事業
URL : https://neu-brains.co.jp/
■本件に関するお問い合わせ
株式会社NeU 担当:岡田・小路
E-mail info@neu-brains.com
すべての画像