制御盤づくりの低炭素化で製造業の環境負荷低減に貢献
~2025年度に制御盤CFP半減を目指す~
近年、GHG*3の増加による地球温暖化や大規模な災害の発生が社会問題となっています。持続可能な社会の実現に向け、各企業はサプライチェーン全体でのGHG排出量削減に取り組んでいます。特に製造業においては製品の製造における脱炭素化は喫緊の課題であり、さまざまな手法の検討が進む中、生産ラインに数多く使用される制御盤を脱炭素化する重要性が高まっています。例えば、自動車業界では1つの生産ラインで数十から数百もの制御盤が使われることがあり、これらの省電力化・脱炭素化を進めることで大きな効果が期待できます。
オムロンは、本取り組みをつうじて、省電力化・省資源化や環境負荷データの見える化、材料技術の開発を推進することで、オムロン製品による制御盤CFPを2025年度までに半減することを目指します。
1.筐体の省資源化・省電力化で制御機器製品の環境負荷を低減
オムロン独自の設計技術により、20種類以上におよぶ制御機器において省電力化・省資源化に取り組み、制御盤の環境負荷低減に貢献します。消費電力の大きいパワーサプライ製品を中心に小型化による省資源化や業界最高水準での低消費電力化を両立した商品開発に取り組んでいきます。2023年6月に発売した世界最小クラスかつ業界最高効率*4でグローバルの要求仕様に対応した電源「形S8VK-WA」をはじめ、製造現場の省電力化・省資源化に貢献していきます。
今回発売した製品の特長
形S8VK-WA(スイッチング・パワーサプライ)は、オムロン独自技術により高効率化による従来製品*5の消費電力
約60%削減、質量比約60%の軽量化、体積比約50%の小型化を実現したパワーサプライです。
2. 制御盤の低炭素化促進に向けて当社製品仕様に基づく環境負荷データ提供
制御盤の低炭素化に向けて、オムロンが提供する幅広い関連製品の環境負荷データの提供に取り組みます。業界に先駆けて製品仕様に関連付けた数値化に取り組むことで、制御盤の設計の方など、環境負荷を低減したモノづくり現場の構築に取り組むお客さまを後押ししていきます。今後、環境負荷低減に貢献する情報をウェブサイトなどで公開予定です。
3. バイオマスプラスチック活用に向けた要素技術の開発
筐体の環境負荷低減に向け、バイオマスプラスチック活用を目的とした技術開発と製品展開の取り組みを加速していきます。将来的には幅広い製品での採用により、個別製品レベルでの低炭素化を目指します。
オムロンは、これまでも制御盤内の製品仕様に対する共通の考え方「Value Design for Panel」により、制御盤の工数削減や省スペース化を実現し、製造現場における人手不足などの社会課題を解決してきました。今後、新たに「グリーンコンセプト」の考えを追加することで、生産現場の脱炭素化に貢献し、サステナブルなモノづくりの実現に貢献していきます。
■制御盤ソリューションWeb特設サイト
Panel Solution (omron.co.jp)
https://www.fa.omron.co.jp/solution/panel/
■省電力化に取り組んだ主な製品
■軽量化に取り組んだ主な製品
*1 制御盤に搭載するファクトリーオートメーション機器を自社開発・生産・グローバルで販売する主要メーカー
*2 提供する商品やサービスにおいて、原材料調達から廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体における環境負荷をCO2排出量に換算して定量的に算出したもの
*3 CO2などの温室効果ガス
*4 2023年5月当社調べ
*5 当社製品S8FS-G(600W×3台)比較より
*6 2016年度主要商品との比較
<オムロン株式会社について>
オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、ヘルスケア、社会システム、電子部品など多岐にわたる事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約30,000名の社員を擁し、約120の国と地域で商品・サービスを提供しています。
詳細については、https://www.omron.com/jp/ja/をご参照ください。
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