株式会社mairu tech は、救急医療のDXを推進する TXP Medical株式会社と事業提携を行い、東京都内の医療・福祉搬送をスムーズにし、患者ファーストの搬送を推進します。

株式会社mairu tech

株式会社mairu tech(本社:東京都港区、代表取締役:大村慧、以下「mairu tech」)は、TXP Medical株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:園生智弘、以下「TXP Medical」)と事業提携を行い、東京都内における医療・福祉搬送をスムーズにし、患者ファーストの搬送の推進に取り組むことを発表いたします。

事業提携の概要

mairu tech が2024年より提供する、民間救急・福祉タクシーの予約ができる「mairuシステム」※1)と高次な医療・福祉搬送が可能な「mairuモビリティ」※2)を、TXP Medical の転院搬送支援システム「NEXT Stage CONNECT」※3)と連携させることで、転院調整から搬送予約をシームレスに手配できるようにいたします。これにより、医療従事者の業務負担軽減と利用者への円滑な医療・福祉サービス提供を実現します。

※1)mairuシステムは、福祉タクシー・民間救急の予約をWeb上で簡単に行えるサービスです。従来の予約で負担になっていた病院職員の電話連絡の手間を省き、予約内容をシステムで一元管理します。

※2)mairuモビリティは、mairuシステムで予約可能な、医療資格を持ったクルーによる搬送サービスです。全車両で統一された料金制度を採用しており、安心して受けられる高品質なサービスを提供します。

※3)NEXT Stage CONNECT は、医療機関間の転院時に生じる電話による情報伝達の非効率や課題を解決するための転院判断に必要な情報の統合プラットフォームです。 電話・FAXでの患者情報の伝達からデジタルでのシェア・可視化へのシフトにより、迅速性・正確性を強化。単純な受け入れ可否の判断だけでは実現できない、適切な搬送フローを確立します。

医療・福祉搬送業界の現状と課題

自治体の消防機関が運営する救急車が転院搬送(患者を病院から別の病院へ移動させること)に使われることで、本来の緊急時対応である救急業務に支障をきたしていることが問題となっています。転院搬送は全救急出動の約9%を占め、その件数は年々増加傾向にあります※4)。本来、緊急性の高い救急要請に迅速に対応すべき救急車が転院搬送に充てられることにより、真に緊急を要する場面での対応力が低下する懸念が生じています。この課題に対応するため、病院所有の救急車や民間の患者搬送サービスなど、自治体の救急車以外の代替手段の活用が注目されています。

民間の医療・福祉搬送は活用が期待されている一方で、多くの課題を抱えています。搬送事業者のほとんどが個人事業主である※5)ため、統一的な搬送規格や予約システムが存在していません。そのため、病院での転院に伴う搬送予約を担当する病院職員は個別の事業者に電話をかけて予約するしかありません。mairu tech が2023年に神戸で行った調査では、1件あたりの予約にかかる平均所要時間が30分以上に及ぶことが判明しており、医療現場の業務効率化を妨げる要因となっています。

※4)出典:総務省消防庁. (2025). 令和6年度救急業務のあり方に関する検討会報告書.

※5)出典:一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会. (2023). 全国の事業者数及び車両数の推移.

提携に至った背景

TXP Medical は「NEXT Stage CONNECT」を通じて転院調整の効率化を、mairu tech は「mairuシステム」を通じて搬送手配の効率化を実現してきました。両サービスを連携させることで、転院調整から搬送手配という一連の作業をシームレスに行うことが可能となり、医療現場における業務の省力化と効率的な医療搬送の実現に貢献できると考え、今回の事業提携に至りました。

今後の展開

両社は本提携を通じて、医療従事者の業務負担軽減と患者様への円滑なサービス提供を実現し、東京都内における医療・福祉搬送をスムーズにし、患者ファーストの搬送を推進してまいります。2025年4月よりNEXT Stage CONNECTとmairuシステム/モビリティの連携機能の開発に取り組み、2025年秋頃よりベータ版の提供を開始し、実際の搬送に実装する予定です。

両社代表コメント

TXP Medical株式会社 代表取締役 園生智弘

転院搬送は、救急医療領域において、これまで技術的に取り残されてきた領域の一つです。転院調整は紙と電話が中心で、転院搬送手段の検索と予約も非効率なプロセスの中にあります。また、自治体救急車が本来の緊急搬送ではなく転院搬送に使われることも社会問題であり、転院搬送時の民間救急手段の拡充は急務です。

今回の提携は、私たちが開発する転院搬送支援プラットフォーム『NEXT Stage CONNECT』と、mairu tech様の搬送予約・配車システムとの技術連携により、急性期搬送の全体最適を可能にするものです。現場の業務効率化だけでなく、自治体の救急医療体制の持続可能性や、患者中心の医療提供体制の再構築に資すると確信しています。

この転院搬送の新しいスタンダードは全国に広がっていくものですが、東京都での取り組みをまず第一歩としてスタートします。私たちの救急搬送の“新しいカタチ”を社会に実装するため、引き続き実証と改善を重ねてまいります。

株式会社mairu tech 代表取締役 大村慧

医療資源が限られる中、信頼できる医療体制を維持するためには、患者様の適切な転院が不可欠です。しかし、これまでの転院調整は非常にアナログな作業を要し、医療現場の大きな業務負担となるだけでなく、医療資源の有効活用を妨げてきました。今回、領域のパイオニアであるTXP Medical株式会社との提携を発表できることを心から嬉しく思います。転院プラットフォームと搬送手段の連携により、総合的な解決策として互いの強みを活かした事業連携を実現してゆきます。私たちはこの提携を通じて、信頼性の高く、使いやすい搬送と医療現場の業務効率化を推進し、新たな医療搬送のスタンダードを確立すべく、全力で取り組んでまいります。

会社概要

【TXP Medical株式会社】

TXP Medicalは「医療データで命を救う」をミッションに、現役の救急集中治療医が立ち上げた次世代の医療インフラを牽引するスタートアップ企業です。基幹システムであるNEXT Stage ERは全国の大病院81箇所(大学病院・救命救急センターでのシェア約40%)で稼働、救急隊向けのNSER mobileは全国41地域、1000万人以上の人口カバレッジでの運用実績を有しています。

代表取締役:園生智弘(救急集中治療医)

設立:2017年8月28日

HP:https://txpmedical.jp/

  • 医療機関・自治体向け急性期医療データプラットフォーム「NEXT Stageシリーズ」の開発と提供

  • 急性期医療AI技術の開発と提供、臨床研究支援事業

  • 900項目の検査データ・バイタルデータ等を利用した急性期領域の唯一無二のリアルワールドデータ

【株式会社mairu tech】

mairu techは、支援付きの移動を実現する搬送サービス「mairuモビリティ」および搬送予約・配車システム「mairuシステム」を開発・提供しています。民間の搬送サービスの普及が進む中、現状ではその予約プロセスに課題があります。その解消のため、mairu はソフト・ハードの両面から、利便性・信頼性・普遍性の高い搬送サービスを構築します。また、搬送資源利用の適正化の側面から、持続可能な医療体制に貢献します。2024年4月に神戸市にて試験運用を開始し、病院・施設職員を対象にサービスを提供しました。同年9月に東洋経済「すごいベンチャー100」2024年版 医療機器・サービス部門に選出され、また同年12月には日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社【2025年版】」に選出されました。

  • 株式会社mairu tech(マイルテック)

  • 設立:2023年5月22日

  • 住所:東京都港区六本木6-10−1 六本木ヒルズ森タワー15F CIRCLE

  • 代表者:代表取締役 大村慧

  • ホームページ:https://mairutech.com/

  • 本リリースに関するお問い合わせ: media@mairutech.com

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医療・病院
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会社概要

株式会社mairu tech

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URL
https://www.mairutech.com/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都港区六本木6-10−1 六本木ヒルズ森タワー15F CIRCLE
電話番号
050-5534-6674
代表者名
大村慧
上場
未上場
資本金
-
設立
2023年05月