3製品が2024年度グッドデザイン賞を受賞
「グラフィル」、「コーナーパネル」、「KMEW通気パネル」
ケイミュー株式会社(本社:大阪市中央区、社長:木村均)は、このたび、「グラフィル」、「コーナーパネル」、「KMEW通気パネル」の3製品で2024年度グッドデザイン賞を受賞しました。グッドデザイン賞の受賞は9年連続となります。
窯業系サイディング 「FLAT DESIGN PANEL グラフィル」
審査委員評価コメント
メンテナンスなどが容易でリーズナブルな「新建材」として流通しているビニール系やプラスチック系製品は、自然素材の模造代替品としての表現が多かった。一方、本製品は高級素材の模造ではなく、製造上発生する色斑、風合いを素直に魅力として打ち出している点が潔い。そして、現場ではその色斑をどうセンス良くレイアウトするかが職人の手間だったが、それを解決し現場の負担を軽減するパッケージングという着目点も評価につながった。施工費が高騰する中、こうしたアイデアは歓迎したい。
自然な風合いや色のバラつきを簡単に実現する、新たな窯業系サイディングの提案
従来のサイディングは、1品番につき単一の意匠であるため、壁面のデザインが単調になりがちでした。そこで「グラフィル」は複数の意匠を1品番として生産し、ランダムにミックス梱包する
ことで、壁面の自然なバラつきを実現。施工時に上から順に留め付けることで、自然なバラつきのある壁面が完成するという、窯業系サイディングの新しい提案です。
製品ページ:https://www.kmew.co.jp/shouhin/siding/flatdesignpanel/index.html#grafill
窯業系サイディング 「コーナーパネル」 2025年3月発売予定
審査委員評価コメント
外壁材の目地は後回しになりがちなディテールだが、目地の位置、数、太さによって、外壁、ひいては建築そのもののグレードを大きく左右する。施工性のみを優先した外壁材はその目地のあり方ゆえに安っぽさが目立ってしまっているのが現状だ。本製品は窯業系サイディングの表情をそのままに、高価な素材の代用品としてではなく、素材の持ち味を素直に表現する方法として目地割りにこだわった点が評価につながった。スケールの大きな壁面になればなるほどこの効果は発揮されると感じた。
一辺を長く、一辺を短くすることで、非対称なデザインにし、大きな建物のファサードのシーリングを自然に見せる
窯業系サイディングの出隅は通常、左右対称な形状ですが、大きなモジュールの建物では、出隅端部から100㎜の位置にシーリングが入ると、不自然に見えることがあります。そこで、あえて左右非対称に設計することで、シーリング目地が違和感なく自然な位置に入るようにしました。
ESPボード 「KMEW通気パネル」
審査委員評価コメント
近年、建築現場における職人の高齢化と人員不足が社会問題化しており、それが工期延長、工事費の高騰にもつながっている。本製品は竣工後は目に触れない「縁の下の力もち」的なプロダクトだが、地道に問題解決に向けて取り組んでいる点を評価したい。煩雑な、外壁用下地材と防水紙を廃し、現場での切断加工が容易な発泡ポリスチレンボードに置き換えることで施工手間を軽減している。流通量が増え、さらにリーズナブルな価格帯を実現するとともに、サーキュラーエコノミーへの取り組みなどもアピールしてもらいたい。
スレート下見板張りの下地部材の点数を削減し、施工時間の短縮、材工価格の低減、躯体の軽量化を実現
KMEW通気パネルを使用した工法では、パネル一枚で下地を構成し、通気を確保できます。この工法は従来の工法に比べて部材点数を削減できるため、省施工や材工価格低減、さらには建物の軽量化を実現します。これにより、職人不足や高齢化などの社会問題の解決に寄与します。
製品ページ:https://www.kmew.co.jp/shouhin/siding/lapwall/element/pdf/tsuukipanel_sheet.pdf
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